80年代ディスコのイメージを現代風にアレンジしたイベントチラシデザインです。
特殊なインキは使用していませんが、キラキラと眩しさすら感じるようなデザインになっています。イベントタイトルやロゴが暗めのトーンで構成されているため、チラシの背景を明るくすることでメリハリが生まれ、読みやすさと印象を強めています。
エネルギッシュな配色のデザイン
このチラシは、レトロでありながら現代的なディスコテイックな雰囲気を醸し出しています。使用されているビビッドな色合いは、クラブイベントの活気と喧騒を伝えるのに理想的です。中央に配置されたタイトルは、その大胆なタイポグラフィとデザインにより、イベントの核となるエネルギーを強調しています。
情報の配置と可読性のバランス
主要な情報は上部に大きく配置され、一目でイベントの性質を把握できるように工夫されています。参加費用の明記は、来場者が入場に関する具体的な詳細を容易に理解できるようにしており、男女の価格差もはっきりと分けて表示されています。
デザイナーの振り返り
■ 80年代をテーマにしたバーで開催される音楽イベントということもあり、その年代に馴染みのある層から、若いEDM世代まで、幅広いターゲットに届くようなチラシ作りを心がけました。
■ エレクトロミュージックの、ある意味では年配層に排他的な印象を与えてしまうような、スタイリッシュ過ぎるチラシデザインにならないよう注意して制作しました。
■ カラフルな中にも、色数をしっかりと管理して、何でもありにならないようにしています。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
クラブなどの暗い環境での使用に映えそうなイベントチラシですね。
何気ないデザインでも、人間の思想感は多くで共有する部分が多く、このチラシのデザインもある分類方法に合致しています。このチラシデザインでは、要素を四隅に散らした点在型の分割方法を用いて、中央のテーマから飛び出された「期間」と「時間」、「場所」という基本情報と「消費者向けの利点」が配置されています。基準となるのは中央の ”Sound injection” であり、これがテーマで、主役の一部を周囲に追いやった形で紙面全体に目が行くようになっています。ここで思うのが四隅に置かれた要素の占める割合がほぼ同じであるということです。わかりやすくいえば、その要素の大きさであり、「枠」という見方をすれば、ここにもっとリズムが欲しい、目で遊ぶような強弱があればいいなとおもいました。
チラシを一回り大きな黒い無地の紙の上に乗せると、フォントの黒がよりインパクトのあるものに感じられるはずです。これは中央のハレーションが強いために、落差が要素を強調することがわかると思います。大きなレイアウト変更をせずとも、こうして少し手を加えれば、非常にデザインが生き生きして本来の印象をバックアップするのは、ちょっと面白い効果ですね。黒を強めるのは、白ではなく明度です。配色が多い素材をよりまとめるのは、強いインパクトをもった単色だと言われています。特にこのデザインは、使われている素材のディティールが強いので、黒を背景としても充分に明るく感じるのです。使われるデザイン要素を強めるには、周囲から攻めるのも面白いと思いますね。
VOICE ※第三者による感想です
ディスコらしいライトのキラキラ感でも文字はしっかり読めます。
バブル期に流行ったディスコですが、そんなディスコ風に派手で明るく作成したのがこのチラシデザインです。イベントの宣伝をするために作成されたのですが、ディスコという感じだけではなく、ワールドカップや野球のナイターのような感じも出ていると言えるでしょう。ただ明るく作成されているだけではなく、全体が一体化するように作られていますし、ライトもいろいろな色を使っているのがよいでしょう。しかも黒く大きく文字が描かれているので、背景がかなり明るくなっていたとしても、とても文字が読みやすくなっています。
そんな中でも特に目がいきやすくなっているのは、ピンクの文字で白の淵を使って書かれている来場者特典という欄でしょう。会場が浦安ということもあり、近くにあるディズニーリゾートのペアチケットが抽選で当たるということや、イベントに参加するアーティストのCD2枚組がプレゼントされると言うのですから自然と見てしまいます。このようにさりげなく書かれているところに多くの人は注目するのです。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。