行政が主体となったインターンシップの学生募集を行うチラシデザインです。
前途ある学生たちが見て、安心感とワクワク感を同時に感じられるようなチラシ作りを心がけました。青を主体とし紙面を引き締めつつも、タイトルはキャッチーなピンクやオレンジで親しみある仕上がりになっています。
若者のエネルギーを映すビジュアル
このチラシは、前向きで活気に満ちた学生を思わせる写真を使用しており、インターンシッププログラムへの期待と意欲を効果的に伝えています。写真の学生が明るく前を見据えている様子は、プログラムがもたらす可能性と成長への道を象徴しており、ポジティブな印象を与えます。
明瞭な情報伝達とナビゲーション
レイアウトは情報を階層化しており、学生が必要な情報に直感的にアクセスできるようになっています。色分けされたセクションは、視覚的な区別をつけつつ、インターンシップの詳細、登録方法、連絡先情報を明確に提示しています。この構成は、学生が迷うことなく行動を起こすための案内役となっています。
デザイナーの振り返り
■ 爽やかさの中に希望や夢を感じられるように、いかにも行政らしい仕上がりを避けつつも、堅実さのあるチラシに仕上げました。
■ 伝えたい内容ごとにセクションで区分けすることで、読み手が間違わないように注意しています。
■ チラシに用いるフォントは明朝体ベースでなく、太めのゴシック体を用いることで、読みやすさとキャッチーな印象を生み出しています。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
誠実さとフランクさのバランスが良いチラシデザイン
学生向けの有給長期インターンシップということであれば、それは就活に限りなく近い、学生にとっては貴重な将来への投資です。特にもうすぐ成人となる大学生や、高卒で卒業後に就職を考えている相手に提供する広告媒体は、信用できる情報の記載と同時に、参加する人へのイメージ戦略が重要となります。その戦略の切り札はキャッチコピーの要素、とハッキリ明快なタイトルデザインと、縦横で構成されたレイアウトなどで、それを踏まえたうえで、新社会人としてスタートを初めて踏む方が対象ですから、「角の無い柔らかな印象」も含ませる必要があるでしょう。
正確性ばかりを追及して、役所のリーフレットのようになってもやりすぎですし、あまりフランクでも信用度は下がります。このチラシデザインの表は誠実さと何を伝えたいのかを明確に、読みやすく、伝えやすいことと画像もどこかに未来を感じさせる素材を使っています。イメージ画像にあえてかぶさるようなロゴデザインの配置も、視覚的に強い場所にその目的を記載することによって、見る側を誘導しています。利点は3つに集約され、その場所に効果的なイラストをバランスよく配置し、文字と内容はできるだけ中央に来るように周囲の余白も多めにとっているわかりますね。一時的な開催とは違って、長期契約を前提とした事業やその目的の場合、デザインは高度になる傾向があります。これはその一例だと思います。
裏面は視覚的に流れがわかるブロックごとのキャプションにしてあり、カラーを使用しないのは「一言一句間違えず正確に伝える必要がある」ためです。最近では、企業のコンプライアンスの社員周知にこうしたデザインの冊子や、講習で資料として使ってきています。わかりやすくこうしたプロジェクトや企業が何かを遵守する必要性に迫られる時は、まず「読みやすさ」と、短い一文でコンセプトやその目的を最初に伝えておく必要があります。しかもこうしたチラシデザインは、見た目以上に高度なセンスと、デザイン的な技術が必要とされるのです。
VOICE ※第三者による感想です
主なポイントやスケジュールが纏まっていて読みやすいデザイン
最近は長年不景気な時代が続いており、大学を出ても就職先が見つからないという人が多くなっています。海外からの人材も増えており、日本人学生の就職先が少なくなっているのが現状です。このような事態を改善するために、インターンシップという制度を導入する地方自治体や企業も増えてきました。そんなインターンシップの募集を呼びかけているのがこのチラシデザインです。
見た感じは学習塾や予備校のような感じになっているのですが、まじめな呼びかけであるため、このようなシンプルでわかりやすい感じが最も適していると言えるでしょう。募集内容や受け入れてくれる企業などもきちんと明記されていますし、主なポイントやスケジュールなども記載されています。学生がこのチラシデザインを見たときに、このようなシステムがあるのか、実際に体験して就職活動に生かしてみたいと思われるように作成していることが見て取れます。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。