良いロゴとはどんなロゴのことをいうのでしょう。
まずはその前になぜロゴが必要なのかを考えてみましょう。
ロゴは商品や飲食店、美容室などの店舗や企業の理念や使命という「想い」を表すものです。
また、信頼感や統一感を出すための方向づけをするものであるともされています。ロゴはサービスを受けるユーザー側と、サービスを提供する店舗や企業側とで、ズレが生じやすいものです。店舗や企業としてひとつのイメージを抱いていても、ユーザーがそのロゴをみてなにかしっくりこないと感じてしまうこともありえます。
そうした問題をクリアするためには、ロゴを使用する店舗や企業側とユーザーのどちらを意識したデザインにするか、あるいはその比率をどの程度にするかを考える必要があります。そのどちらもバランスよく満足させることが良いデザインのひとつだと考えています。依頼主側に偏りすぎてもユーザーの評判が悪いデザインは良いデザインとはいえません。
良いデザインにたどり着くための1つの道として、ロゴデザインはシンプルなものが良いと考えています。
長年、お茶碗の絵付けをしている職人さんがいます。その方のお話で、長く絵付けをはじめた頃は花であれ風景であれ、誰にでもすぐにわかる絵でしたが、長く絵付けをしているうちに余分な線が省略されていき、結果的に必要最小限の線だけでなにが描かれているかがわかるシンプルな絵付けとなったそうです。どんなものでも最終的にたどりつくものはシンプルなものになるのでしょう。
とくに最近ではフラットデザインの流行もあって、さまざまな企業がロゴに関してほとんどの企業が以前にくらべてシンプルなデザインや色使いに改良されています。
企業が大きくなっていくことで商品やサービスが多様化してくる中で、どんな形態やさまざまな世界観にも違和感がないようするには、デザイン(メッセージ)をシンプル化することが望ましかったからです。
また、人々の記憶に残すためには、手の込んだ複雑なロゴマークよりもシンプルなロゴマークの方が覚えやすく、人々の記憶に深く浸透していきます。よりロゴがユーザーよりになっているとも言えるでしょう。
googleやスターバックスのロゴデザインの進化が良い例ですね。
ロゴはよくリサイズされます。社員の名刺や、自社ホームページのファビコン、アイコン、街頭広告、チラシ、会社の看板など、さまざまなサイズで使われています。
ロゴがシンプルであれば、デザイン性をそのまま生かしたままでリサイズすることができます。逆にロゴが複雑なデザインですと、縮小するほどデザインがわかりずらくなってしまうのです。良いデザインとは、店舗側や企業側とユーザーにバランスよく愛されるデザイン。その1つの答えは、シンプルなデザイン、そう定義してよいかと思います。
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