チラシが良く見えるかどうかはデザインで決まります。プロのデザイナーは読み手がどう感じるのかを考えて、日々デザインを試行錯誤しています。
あらゆるものをつくるとき、まず形を決めなければなりません。何かをつくるときにはデザインせざるを得ないと言えます。
■チラシに掲載する写真の数は絞る
チラシを見た時にパッと目につくのは写真です。写真をどこに置くかによって見栄えが変わります。多くの種類の写真を同時に載せると読み手が混乱しますので、絞り込んで載せるようにします。たくさん載せると、一つ一つから受ける印象は小さくなります。一つか二つの写真を重点的に掲載することが、記憶を定着させるポイントです。また両面チラシの場合は例のように、表面は思い切ってイメージに徹するという方法も良いでしょう。
■視線の動きを意識する
また人がどうやってチラシを見ていくのかを考える必要があります。よく「Z」の形のように目線を動かすと言われています。大事なことや印象づけたいことはこの目の動かし方における最初の方に持ってくるのがセオリーです。
人はつまらないと判断すると途中でも読んだり見たりすることをやめてしまいます。最初の方に目につくお得な情報や、魅力的なビジュアルが載っていれば、気になって最後まで読んでしまうでしょう。そうしたビジュアルやキャッチコピーを活用した”フック”はとても重要です。
■斬新・オシャレ=良いデザインではない
斬新でオシャレなデザインにすると、商品の説明が乏しくなってしまうケースがあります。大事なのはお客さんを呼び込めるかなので、美しいチラシだったな〜で終わってしまってはほとんど意味がありません。かといって、そんなに文章をずらずら書き連ねる必要はなく、一目見てその商品のことが分かるようにすることが大切です。読者に商品・イベント・サービスを印象付けて、アクションを起こさせることが大切になります。
また、文字の量と余白のバランスを考えてデザインすることが大事です。写真や文字などをきちんと整列させて余白を調整します。見やすいレイアウトを心がけなければなりません。
■色の心理的効果を考える&余裕をもったデザインを
色にもそれぞれ特性があります。文字以外に色で感じることは多くあります。それを読みとらせる意味で色の組み合わせやバランスは大切です。余白でも意味を持たせることができます。スペースが適切に存在した方が、見やすくなるでしょう。また枠に近付き過ぎている文字や、紙面にビッシリの情報は集中力を奪います。
文字の太さ、サイズ、色を調節することによってチラシの印象がだいぶ変わってきます。印象付けたいところは太い文字にするなどの工夫が大切です。文字の色を変えることで見出しごとに分けることができ、「こことここは違うことが書いてあるな」と容易に区別することができます。
チラシは集客や購買など、利益に繋げることが目的なので、より伝わりやすくて印象に残るようにすることが大切です。
ただし、こうしたルールやセオリーを破るのも、またデザインです。
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