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パッケージの歴史 フィルム包装編

フィルム包装パッケージが生んだ安心と安全について


パッケージの歴史 フィルム包装編

フィルムパッケージの価値と役割

商品包装は、商品を販売するにあたってさまざまな意味を持っているものです。第一に、商品を周りの環境から保護することが目的となっています。商品の質の低下を防ぐものであったり、質の良さを保つことにも直結してくるので、非常に重要な役割です。

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現代では当たり前になったフィルム包装ですが、フィルム包装が登場する以前は、紙製の袋や紙箱が主流でした。商品が紙製のものに包装されている状態だと、特に食品の場合には品質の低下につながります。お店に陳列していて、知らない間にほこりが混入してしまったり、故意に誰かに開封されてしまったりといった可能性もありました。

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過去には、特定のメーカーのお菓子に毒物が混入されるという事件が頻繁に発生し、大きな問題となりました。

ういった事件を防ぐために、お菓子類にもフィルム包装がされるようになりました。商品包装は、様々な教訓をもとにして進化してきたといえます。同じような事件や事故が起きないように、熱心な商品開発が行われ、外部から針などが刺された場合には視覚的に判断しやすいようなフィルムが開発されたり、フィルム包装の技術は飛躍的に進化していきました。

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フィルムは大変薄く、商品のパッケージデザインに影響を及ぼすようなこともないので、現在では多くの商品に採用されています。フィルム包装が登場したことによって、消費者は一層安心して商品を購入することができるようになったといえます。薄くて透明な膜のような包装は、それが新品であることの証明にもなっています。いったん開封してしまうと、元通りにするのは困難な場合がほとんどです。

 

フィルムパッケージが食品衛生を格段に向上させた

フィルムパッケージの密閉性は食品の場合において、安心に直結します。包装が破損している場合には、品質に不安を感じてしまうでしょう。薄い素材でできていることが多いために、誤って破損してしまうこともありますが、そのような場合には、包装が破損しているために、通常より安く販売するという手段をとっているところもあるようです。フィルム包装がもたらすものは、安心感や信頼性など、とても大きなものになっています。

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食品以外にも、たとえば、赤ちゃん用の衣類などにも、こうした包装がされている場合があります。特に、新生児用の商品については、外部の汚染物質から、極力赤ちゃんを守りたいと思うのが親心です。実際、勝手に袋を開けられて、中身を取り出されてしまっては、衛生的に問題があるかもしれません。商品を売る側も、消費者の立場に立って商品包装について考えていることが伺えます。

 

パッケージデザインとしての側面

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パッケージデザインが商品の売れ行きを左右するというケースも多く見られます。たどんなに素晴らしい商品であっても、パッケージがその商品の魅力を十分に表現していなければ、消費者の購買意欲は高まりません。とても美味しいお味噌汁でも、コーヒーカップで飲んだとしたら、その美味しさは十分に感じないことでしょう。ブランドにマッチしたデザインは非常に重要です。
商品には、それぞれにふさわしいパッケージデザインをすることがとても重要になります。薄くて透明な包装は、それだけでは商品の魅力を伝えるには十分といえないかもしれません。しかし、その商品にふさわしいパッケージデザインと合わさることによって、強力な力を発揮することにもなります。

 

フィルム包装の未来

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かつては、多くの商品はリサイクルができる容器に入れて販売されていました。もしくは、家庭にある陶器製の容器などを持参して、量り売りなどを通して、自分の必要な分だけ購入するということが主流でした。

しかし、便利で手軽な包装が登場したことによって、包装容器などは使い捨ての傾向が強まってしまったという一面もあります。

最近では、リサイクルが人々の間にも浸透してきています。買い物する時には、使い捨てられるポリ袋を使うのではなく、何度も繰り返し使うことができる布製などの袋を持参したり、昔のように量り売りで自分の希望する量だけを購入したりする人が増えてきています。フィルムの原料であるプラスチックは環境汚染の要因として、昨今あまりよくない意味で注目されています。分解されないという点で、世の中に残存し続ける点が大きな問題になっています。

そういった世の中の動きを受けて、現在は生分解性のプラスチックの研究が盛んに行われています。今後のフィルム包装の未来は、現在研究されている新素材が担ってくれるのかもしれません。

 

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