
いつも使っている化粧品や調味料、お酒などは、必ずパッケージがついています。普段パッケージなんて気にしていないから、あまり意味がないのではないかと思っている人がいるかもしれませんが、そうではありません。パッケージは、その商品の売上を大きく作用します。なぜ、パッケージがそこまで影響をもつのか、影響をもつからこそ、プロにパッケージデザインを頼んだほうがいい理由をご紹介します。
食べるまで味は分からない。

もし、あなたが、初めて見るチョコレートを買うとしましょう。あなたは、なぜそのチョコレートを買いたいと思ったのでしょうか。初めて買うチョコレートであれば、その味や風味を知るはずがありません。つまり、チョコレートは食べるまでは美味しいかどうかわかりません。これはすべての販売商品に言えることで、商品は使ったり、食べたりするまでは、その本質的な価値は誰にもわかりません。そこで、なぜあなたがそのチョコレートを選んだのかということにパッケージが大きく関係します。
あなたの買ったチョコレートには、あの有名ブランド、『ゴディバ』のロゴマークがついていたらどうでしょうか。ゴディバといえば、チョコレート界の王様も呼ばれるほど、高級チョコレートとして、認知されています。この高級で美味しいチョコレートをゴディバが販売しているのであれば、そのチョコレートはお墨付きでおいしいのではないかと、私達は考えます。それによって、チョコレートは多くの人に選ばれます。これがただの何のパッケージもない板チョコレートであれば、あまり手に取られることはないかもしれません。しかし、ゴディバのロゴがパッケージにデザインしてあるからこそ、多くの人が手に取るのです。
パッケージデザインが購買を左右することも
また、このパッケージにこだわりをもつ企業は多く、パッケージ買いという言葉があるように、パッケージにその価値を持たせて、お客様がパッケージを目的に購入する場合もあります。関連のなかった商品でも、パッケージをそろえることによって、シリーズ化することができ、パッケージによって他の商品も購入させる相乗効果を持たせることができます。
そして、もうひとつ、パッケージには、大切な役割があります。それは、視覚に訴えかける効果です。全く同じチョコレートだしても、単に板チョコに手書きでゴディバと書かれていたとしても、それを手に取る人はあまりいません。かえって怪しさが増します。そこで、パッケージのデザインが重要となります。箱であれば、白のシンプルな箱と、木目調の重厚感あふれる箱であれば、あなたはどちらに価値を感じるでしょうか。もちろん、重厚感あふれる箱の方でしょう。仮に中身は同じチョコレートだとしても、圧倒的に高級感がある箱の方を選びます。

例にも出したように、このように商品には認知価値というのがあります。認知価値とは商品を買うお客様が感じる価値のことです。同じ1000円のチョコレートでも、豪華そうなデザインのパッケージと、ただのシンプルなデザインのパッケージでは、プレゼントされた側では、シンプルなデザインでは、そのチョコレートの価値は1000円よりも安く感じるでしょうし、逆に豪華そうなパッケージでは、チョコレートの価値が1000円以上に感じさせてくれます。パッケージは私たちの視覚に訴えかけることによって、どんなにおいしい商品が入っているのか、効果のある商品が入っているのか、さらにその先の、おいしそうな食品を食べている幸せな自分を想像させてくれます。この想像させる効果によって、商品の価値は大きく変化します。
どんなに高価な商品だとしても、購入するお客様が、その価値を認知しなければ、残念ながらその商品は価値がないのと同じということになります。逆に認知されることによって、今まで価値の感じられなかった商品でさえも、価値を持つようになるのです。したがって、最初にお客様と出会うことになるパッケージというのは、商品が売れるかどうかを決め手ともいえるでしょう。
そして、パッケージが大切な理由がまだあります。それは視覚が体験を変えてしまうという効果です。パッケージに、オレンジのデザインをしたジュースは、その人がオレンジジュースを飲んだときにより強くオレンジの風味を感じるという錯覚を起こします。一方で、オレンジのデザインがない場合は、特にそういった効果は得られません。これは、視覚がそれほど、味覚に影響を与えているということを証明しています。
私達人間は、五感を使って生活していますが、その中でも80パーセント以上が『視覚』から、物事の情報を得ています。情報を判断するのに視覚が大部分を占めるため、他の感覚、味覚にも影響を当然与えます。ですから、情報を判断するのに、大切な視覚に訴える、パッケージデザインは、重要となります。最初に商品の魅力を伝えることができるのは、商品のパッケージということです。いかに自身のある商品でも、パッケージによって、商品の魅力をお客様に伝えなければ、何の意味もありません。これまでの説明で、商品のパッケージがいかにその売上に影響を与えるかをご理解いただけかと思います。

パッケージデザインのプロ依頼の最大のメリットは「販売後の運用性」まで考慮されること
パッケージデザインをプロに依頼する価値は、「見栄えの良いパッケージが作れる」ことだけではありません。実務的により重要なのは、「販売後の運用や変更・展開の可能性」まで見越した設計ができる点です。
プロのデザイナーは、「今後、商品バリエーションが増えたとき、シリーズ展開できるデザインシステム」「パッケージの素材や形状が変わっても流用できる汎用性」「法定表示の変更があっても差し替えやすい構造」などを、最初の設計段階で織り込みます。
自分で作ったり格安サービスで作ったりしたパッケージは、初期の見栄えは確保できても、「シリーズ第2弾を作るとき、初代と統一感が取れない」「法改正で表示義務が変わったとき、レイアウトを全面改修する必要がある」という問題が後から発生しがちです。プロのデザインは、長期的な運用コストまで含めて費用対効果を評価するのが適切です。
チラシやポスターデザインとは異なる独特な世界がパッケージデザイン
では、パッケージデザインをプロに依頼した方が理由はなんでしょうか。それはわずかな面積でも、その商品の魅力を伝えるデザインを持っているからです。その商品の価値を文字にして表せばもちろん、その商品の価値を理解することができます。しかし、商品を購入するときは先程説明したように、圧倒的に視覚に左右されてしまいます。

また、スーパーに買い物に行って、ひとつひとつの商品をその価値を徹底的に理解して買っている人は残念ながら、少ないです。経験や視覚情報をもとに購入しています。ですが、商品の面積というのは限られていますから、とてもわずかな面積しかありません。そのわずかな面積に、商品の良さをアピールするのはとても難しいです。その商品の魅力を伝えるフレーズ、デザイン、商品の彩りなど、売れるためには、たくさんの要素があります。デザインを勉強していない人がなんとなくデザインしても、訴求力のあるパッケージにすることは難しいです。デザインを生業としているプロに頼むメリットは、そこにあります。わずかな面積でも、その商品の価値を引き出せるようなデザイン作りを心がけます。その商品のパッケージを多くの人に認知してもらうようなデザインにすることで、商品を手に取ってくれる機会が増加します。ですから、商品の価値を決めると言っても過言ではないパッケージは、プロに頼んだほうが、売上を伸ばす可能性が高くなるのです。
商品の価値を多くの人に知ってもらうためには、その第一印象を決めるパッケージが大きな意味をもちます。商品がいいから絶対に売れる!と自信をもってパッケージをおろそかにする人がいますが、それはとても損をしています。初めて買う商品は、その見た目、第一印象によって、手に取られるかどうかが決まっています。
私たちの運営サービスに、パッケージデザインの制作に特化したページもございます。たくさんの実積を掲載していますので、そちらもご覧いただけますと幸いです。
手にとってくれさえすれば、あなたの自信のもつ商品の良さを分かってくれる方はたくさんいます。自信をもっている商品だからこそ、パッケージには、こだわりを持ちましょう。私たちデザインのプロにご依頼いただければ、その点も考慮して制作をさせていただきますので、ご検討いただけますと幸いです。(どちらのサービス経由でも大丈夫です)
パッケージデザインの発注で押さえておきたい実務的なポイント
パッケージデザインの依頼は、チラシやポスターの発注とはいくつかの点で異なります。事前に把握しておくとスムーズに進むポイントを整理します。
まず、素材とサイズの情報提供が不可欠です。パッケージは平面のデザインを立体に仕上げる工程が入ります。箱型であれば展開図のサイズ、ラベルであれば貼り付ける容器の曲面の直径や高さなど、物理的な制約をデザイナーに伝える必要があります。この情報が曖昧なまま進めてしまうと、仕上がったデザインが実際の容器や箱に合わず、やり直しが発生する原因になります。
次に、印刷方式の違いによる仕上がりの差です。パッケージに使われる印刷方式は、オフセット印刷だけでなく、フレキソ印刷やグラビア印刷など多岐にわたります。方式によって色の再現性や使える紙・フィルムの種類が変わるため、デザインの段階で印刷方式が決まっていると、色校正の精度が上がります。印刷方式が未定の場合は、その旨をデザイナーに伝えておけば、どの方式でも破綻しにくい配色やレイアウトを提案してもらえます。
「棚映え」を意識した競合分析のすすめ
パッケージが最終的に置かれるのは、スーパーやドラッグストアの棚、ECサイトの商品一覧画面です。デザインの良し悪しを自社の商品単体で判断するのではなく、競合商品が並ぶ棚の中でどう見えるかという視点が重要です。
依頼する前に、自社商品が実際に並ぶ売場を写真で記録しておくことをおすすめします。競合のパッケージがどんな色を使い、どのくらいのサイズで、どんなレイアウトになっているかを把握しておけば、デザイナーとの打ち合わせで「この棚の中で目立つデザイン」「この棚の中で埋もれないようにしたい」という具体的な方向性を共有できます。
ECサイトの場合は、スマートフォンの画面上でサムネイルとして表示されたときの視認性も重要な判断基準になります。細かい文字やグラデーションは、縮小表示では潰れてしまうことがあります。販路がオンライン中心の場合は、その旨もデザイナーに伝えておくとよいでしょう。
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