クリエイティビティには様々なプロセスがあり、才能を発揮できる場所も異なるそうです。今回は 「5種類の創造的思考法(クリエイティブシンキング)」を紹介する動画を翻訳しています。 ※以下翻訳内容です。
私たちは誰もがクリエイティブな天才性を内に秘めています。
ハワード・ガードナー(Howard Gardner)の知性の複数性理論(Theory of Multiple Intelligence)で “知性にも様々なタイプがある” とされているように、創造性も様々な尺度で測ることができます。
つまり、人によって創造性は違ったプロセスを経て発揮されるということです。
これから創造的思考の5つのタイプを紹介します。
1. 水平思考タイプ (ラテラル・シンカー)
まず人が「クリエイティブ(創造的)」という言葉を聞いて思い浮かべる中で、最も多いのはこのタイプでしょう。
ラテラル・シンカーは枠にとらわれない発想をして、すでに広まっているものとは違う、新しいアイディアを生み出します。ラテラル・シンキング(水平思考)は問題解決、イノベーション、発明などに素晴らしい適性があります。
このタイプに属する人は、新しいものを楽しむためなら、伝統的なものや因習を捨て去ることを恐れません。
2. 閃き型思考タイプ (インスピレーション・シンカー)
突然脈絡なくアイディアがひらめいたりしますか?
このような思考をインスピレーショナル・シンキング(ひらめき型思考法)と言います。
インスピレーショナル・シンキングは基本的に自然発生的なもので、どこからともなくパッと思いつく形をとります。研究者はこのようなひらめきをハイヤー・クリエイティビティ(高次元の創造性)と呼んだりします。こうしたひらめき型のアイディアを夢の中で思いつく人も多いですが、起きているときにひらめく人もいます。
このクリエイティブな過程を経て、才能を飛躍的に高めて人生を変えるような大発見をするのです。
3. 発散型思考タイプ (ダイヴァージェント・シンカー)
アメリカ人心理学者JPギルフォード(Joy Paul Guilford)は、ダイヴァージェント・シンキング(Divergent Thinking. 発散型思考法)と、コンヴァージェント・シンキング(Convergent Thinking. 収束型思考法)という二つの対になる概念を提唱しました。
この二つは互いに反対の性質を持っています。
コンヴァージェント・シンキングが一つの考えや解決法だけに集中するのに対して、ダイヴァージェント・シンキングは様々な解決策や選択肢を検証するような、より柔軟なアプローチを取ります。ダイヴァージェント・シンカーに該当する人は、ブレインストーミングをすることが多く、様々な代替案を検証するためにリスクをとることを楽しみすらします。
4. システム思考タイプ (システマティック・シンカー)
点と点を結んでいくのが得意ですか?
システマティック・シンカーに該当する人は、仕組みに着目することで物事の関連性をつかむことに長けています。システマティック・シンキング(システム思考法)はヒエラルキーが成立している組織の環境で使用されることが多いです。
この種の思考法を用いる人は、マネジメントの天才と考えられます。
物事が円滑に進むように整理・調節したり、決まりごとを制定したりするのに非常に長けているからです。
5. 美的思考タイプ (エステティカル・シンカー)
エステティカル・シンキング(美的思考法)は私たちの五感に心地よく働きかけるようなものを生み出すような思考活動です。視覚的・空間的な技能が非常に優れたような人が、例えば建築や美術といった分野でのキャリアを邁進したりします。
エステティカル・シンカーは互いに調和して混ざり合うようなリズムやテンポ、メロディーを生み出すセンスに長けた人が音楽産業で優れた成果を上げていくこともあります。
独創的なお話や公式、方程式を生み出す才能のある作家、科学者、数学者などもこのグループに属します
私たちのチームの中にも、アニメーターや脚本家、ナレーターなど、多くのエステティカル・シンカーがいて、あなたのために最高のコンテンツを生み出すために日夜努力をしています
あなたはどのタイプのクリエイティブ・シンカーでしたか?
参照リンク : The 5 Types of Creative Thinkers – Psych2Go (CC BY 3.0)
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