起業・フリーランスとして活動をスタートするにあたり、屋号やサービスの名称を決めるという仕事は避けては通れません。また、一度決めれば易々とは変更できませんし、仮に変更するとしても築いたブランドイメージが失われるなどデメリットも大きいものです。今回は、GoDaddyの動画から「ビジネスのネーミングプロセス」を翻訳してご紹介します。※以下翻訳内容です。
素敵な冒険の旅にようこそ!今日は、インターネットビジネスでさらに躍進するための、「サービスの名前のつけ方」についてのお話です。
私がGoDaddyガイドのエマ(Emma)です。GoDaddy Socialの地域センターの代表も務めていて、そこの仕事もとても充実しています。
今回は友達のジャスティン・ニーリー(Justin Nealey)と一緒に仕事ができるのでワクワクしてます。
E (エマ) : いろんな起業家の人たちと話していて、とても刺激的なんだけど、私も自分のビジネスを立ち上げたいなとバリスタをしていた頃からずっと思っていて、でもどうやって差別化をすれば良いのかわからなかったの。
N(ニーリー) : コーヒーショップはいっぱいあるからね。
E : それでもう一つ大好きなものがスケートボードで、その二つをくっつけたらどうかなって思ったの。そこで考えたのが、「カフェイン・キックフリップ(”Caffeine Kickflip”)」なんだけど、これで決まりじゃないけど、いいかもってなって。わからなくなって迷っちゃってるの。どうしたらいいかしら?
N:わかるよ。多くの人がこの壁にぶつかるからね。いろんな地域の才能ある人たちがまずこのビジネスのスタート地点でつまずいてしまうんだ。
アイディアもあるし、必要な他の条件もそろってる。でも自分たちのビジネスの屋号を決めるのに悩んでしまう。慎重にならなきゃいけないから怖い。だからビジネスに乗り出せない。
今回のトークの後で、君とビデオを見てくれている人たちが、成功するためのビジネスの名前の付け方がわかることを願ってるよ。
まず最初のステップは、名前に込めたい意味・メッセージが何かを特定することだね。
エマの場合はカッコよさとか、スケートボードに関係するものとコーヒーを飲む体験だよね。
このビデオを見ている人にとっては、例えば信頼感とかかもしれない。
とにかくビジネスの名前を考えるとき、その名前が何を表すかを考えてほしい。
次のステップは、僕がブレイン・ダンプ(Brain Dump)と呼んでいるものだよ。ただ紙とペンだけを持てばいい。とても古典的な方法だね。僕たちは今回タブレットを使おう。準備はいい?
E : 今やるの? じゃあ始めましょう。ワクワクする!
N : 何を書いてもいいからとにかくのめり込もう。いまやりたいのは…
E : ストリーム・オブ・コンシャスネス(Stream-of-consciousness。意識の流れにまかせること)でしょ?
N : その通り!時間制限を設けよう。3~5分がいいかな。
自分の目的に向かって本当に集中するためには、時間を制限することが大切だ。
できるかどうか不安かもしれないけど、一度ペンを持って始めてしまえば、なんでもなくなるよ。この作業をする間、心に留めておいてほしいのは、ドメインネームとして長すぎる名前にしないこと。
E : どういうこと?
N : 例えばラジオで話すときをイメージして欲しいんだ。ラジオで10秒間だけ話す時間が与えられたとして、ラジオを聴いている人が君のビジネスの名前を覚えられるだろうか?
簡潔で、短くて、耳触りのいい名前がいい…。例えば友達だったり、街で出会った誰かに話しているという状況を考えてみよう。
その人に自分の考えたビジネスネームを言って、覚えてもらえるだろうか?
カフェインとキックフリップなら掴みとしていいかもね。
E : いいと思う?
N : いいんじゃないかな。名前を考えるときは、このブレイン・ダンプという作業をしてみよう。
この時に一つ大事なのは、自分のビジネスの名前の可能性を小さく制限しないこと。
どういうことかというと、例えば、プールの清掃ビジネスをするとしよう。でも、全体の設計とか外観に関しても興味があるから、ずっとそれだけやっていたいわけじゃないとする。なのに、僕がそんな自分のビジネスを”Neely’s Pool Service”と名付けると、「プールサービスしかしないよ」と言っていることになるよね。
絶対に避けたいのは、一時的な流行だけを考えたネーミングにすること。
一時期みんなが持ってたわちゃわちゃ動くスピナー(fidget spinner)の名前覚えてる?
君は持ってなかったの? そっか。とにかくあれは一時的な流行だったよね。
今はもう忘れ去られてる。
何人かあのスピナーのビジネスを始めた人を知ってるけど、今じゃ良くても月10個しか売れない。
E : でもコーヒーは無くならないでしょ?
N : その通りだね。もう一つ覚えておきたいのは、かっこいいアクロニム(頭文字語)にできないか、ということだ。
エマの場合はキックフリップ(Kickflips)とコーヒー(Coffee)があるよね。
そこでK&Cなんてどうだろう?
E : スッキリするね。もう帽子とTシャツが目に浮かんでる。
N : だね。超フレッシュ(Super fresh)だよね。
E : フォントも浮かんだ!
N : ゆっくり行こうね(笑)今はネーミングそのものだけ考えればいいから。
時間はあとどれくらいあるかな?
よくわからない漠然とした言葉とか、発音しにくいもの、スペルがわかりにくいもの、ひどいスペルのものは避けよう。
例えばコーヒー(Coffee)の”C”を”K”に変えたら覚えにくいよね。
特にこの場合だとKoffeeとKickflipsでどっちもKになるけど、それはいい感じだし、そうしたくなるよね。でも僕ならやらない。スペルが覚えにくいから。
E :ジャスティン、思い出した。今回はウェブサイトと名前についてがテーマだけど、あなたは私のこともソーシャルメディアのことも知ってるでしょ? 今私自身のことについてやっている。
それでフェイスブック、ツイッターインスタグラムのことも今頭に浮かんでる。
この3つのすべてで使える名前にしたいな。だから全てに通じる一貫性が大事じゃない?
N :その通りだね。やることはたくさんある。でも一度名前がきちんと決まれば、あとはそこまで大変じゃないよ。
インスタグラム、ツイッター、フェイスブックなんかで実際に探して同じ名前がないか確認すればいいよね。他の人がすでに使っちゃってたらまずいから。
E : いい名前をイメージから手繰り寄せるように掴むのが大事よね。それもやらなきゃいけないのはわかるんだけど、ロゴの方も気になり出してる。
色々やりたいことが溢れてきて、でも毎日の9時5時の仕事があって、いっぱいいっぱいになって、思うように進まなくって、もどかしくなるなぁ。
N : だからこそ一歩一歩じっくり着実に進むのが大事なんだ。ケーキを丸ごと平らげようと思ったらいっぺんにはなかなかできないけど、ナイフで切り分けて食べれば、完食できるよね。
E : ピザを食べる時もそうね。
N : だからこれはケーキの最初の一切れだと思ってみよう。まずビジネスの名前をしっかり決めておきたい。それができたら次の一切れに進めばいい。
E : じゃあ、大事なポイントは…
1)一時的な流行は避けること
2)ラジオで10秒以内でさらっと言えるようなものにすること
3)できる限りキャッチーにすること
4)楽に覚えられること
5)実際にSNSなどで使えるものであること(他の人が使っていない)
他にはあるかな…。
N : 6)自分が大好きなものであること も大事だね。
これは自分のビジネスで、自分自身の思いやリソースがそこに投資されるわけで、自分自身が情熱を傾けられるものにしたいよね。
E : あなたが出してくれたポイントの他にもう一つ別の角度から見てみたいんだけど、競合相手に近すぎないことも大事ね。今まで考えもしなかった。ブレインストーミングって楽しい。
N : その通りだね。競合のことも考えて、名前自体が商標登録されていないように気をつけたいね。
マーケティングに大きな投資をした後で、誰か知らない人から「その名前を使うな」と言われたりするケースもたくさんみてきたよ。そこに投じた多額のお金が無駄になってしまうよね。
グーグルはいつも使うよね?商標登録を探してみよう。
検索して最初に出てくるのが君のビジネスかもしれない。
大事なことだね。
参照リンク : How To Name A Business For Online Success – GoDaddy (CC BY 3.0)
当記事はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons license / CC license)に基づいて編集しています。(記事内の画像・デザインや映像の権利は個別のライセンスにより保護されている場合があります。)
サイトへのお問い合わせ・依頼 / 各種デザイン作成について