広告代理店の歴史は1864年に世界初ニューヨークにてウィリアム・ジェームズ・カートン(William James Carton)によってジェイ・ウォルター・トンプソン(James.walter Thompon)を設立したのが始まりです。
現在、世界第1位の広告会社であるWPPグループの中核といえる広告代理店ジェイ・ウォルター・トンプソンはニューヨーク州に本社を置いて90ヶ国を超える各国々に200以上のオフィスを構えています。
広告代理店とは
広告を扱う会社の総称を広告代理店と呼びます。新聞やテレビ・インターネットなどメディアの広告枠を、クライアントである広告主から広告のスペースをスポンサーに売ることで利益を得ており双方が成り立っています。広告代理店の役割は広告を掲載する広告主であるメディアと、広告を出したい企業である広告の掲載主を繋いだ仲介役ということになります。
広告の種類について
広告の種類には大きく、マス広告、インターネット広告、SP広告の3つに分かれています。マス広告はマスメディア広告の略称でマス4媒体といわれるテレビ・ラジオ・新聞・雑誌に掲載する広告をいいます。利点は特定の視聴者、読者に向けて広告配信が可能で多くの人に広告配信したい時には有利です。
インターネット広告はウェブサイト、アプリ、メールやバナーを使って配信される広告です。対象者を絞って広告配信が可能で費用対効果も高くスマートフォンの普及で急速に拡大しています。SP広告はセールスプロモーションの略称で消費者を購買行動へ導く販売促進が主な役割となります。マス広告、インターネット広告にも分類されない折り込みチラシや屋外広告、電車の中吊りの広告で販売促進やキャンペーン、フリーペーパーなどのことをいいます。
広告代理店の役割は広がっている
統合的なマーケティングコミュニケーションなど、インターネットの普及により相乗効果を計った追求や、効率的に業務制作を行う事も広告代理店の一環された業務となっており、時代の流れとともに役割は広がってきています。
また制作部門も担う広告代理店であれば、制作部門が広告制作会社と業務を行い、広告の計画やマーケティングリサーチ、商品の開発、実施を行うにあたり販売促進や商業印刷、プレミアム景品やイベントの制作などのPR活動とプロデュースの運営。また大型博覧会のパビリオン、国際的スポーツのイベント・スポンサード映画製作、シンポジウムなど。これらに付随する広告代理店の機能として幅広い業務を行います。クライアントによるオリエンテーション、オリエンテーションを踏まえたうえの基本方針会議や戦略会議、プレゼンテーションと段取りを踏んで製作を開始します。広告の完成後はクライアントとの確認を取って納品というのが、大まかな流れです。
かつての広告媒体と言えばテレビ・ラジオ・雑誌・新聞でした。2000年以降のインターネットの急ピッチな普及によってこれらのバランスは損ない、大きな影響を与えました。長い間あたり前だったテレビ・ラジオ・雑誌・新聞の4種類の媒体(=4大マス)から大きく動き出し、現在の広告業界でターニングポイントを迎える時期にあります。かつてのリーマンショックの後に減少の岐路をたどった売り上げも、現在は回復してきています。現在の広告の売り上げはインターネットによる広告が売り上げを引っ張っています。
大きな存在感を示し始めたWEB広告
他の媒体が売り上げを懸念する中、検索内容に合わせて表示される検索連動型広告が大きな伸びをみせています。インターネットの広告媒体に対応している企業も増えていく中、WEBに向けた広告の作成は今後も増えていく見通しです。ただ広告のデジタル化だけでは他社との差別化は見込むことができないため、これまであった広告産業から一歩踏み込んだ新境地を築きあげていくことで、新規のマーケティングや市場を切り拓いていくことこそ、新たな時代を作る広告代理店のこれからの課題であり戦略と考えられています。
今後の展望として広告メディアは新聞雑誌の紙媒体、電子広告(デジタルサイネージなど)、インターネット広告、の3極を集中させる方法。海外への販売目標を計ったグローバル化。キャンペーンの実施サンプルの配布などのセールスプロモーションとインターネットの連帯。広告業界ではインターネットと連動した動きがみられており、このような新たなサービス展開に取り組んでいるところが多く見られます。
【参考サイト】リスティング広告運用代行 | 株式会社センタード
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