写真をあしらって、現実という実感が湧きやすいデザインに仕上げました。
屋外でマスクをしたまま団欒の時間をもつ家族の写真を上部にあしらって、「現実のこと」という実感を持てるデザインを心がけました。写真はイラストよりも、リアルな実感やインパクトを与える効果が高く、当事者意識を持ってもらいたい時に適しています。
グリーンを基調にした統一感のある配色
メインカラーであるグリーンとシンクロする原っぱの写真をセレクトすることで、全体の統一感を演出しました。地図は上部に広くスペースをとってレイアウトして、問い合わせや詳細は下部にまとめました。地図は信号と会場をカラーにしてポスターの中で地図が埋もれてしまわないようにしています。参加特典は、グリーンの背景色を白抜きにして目立たせています。
読みやすさを優先したクリアなフォント選定
医学系のポスターは文字情報が多くなりがちなので、読みやすい黒色、太めのフォントでストレスなく読んでいけるようにしました。ウイルスのイラストは、刺激が強いので薄めにぼかして、ショッキングにならないよう柔らかい表現を心がけました。
医療イラストの透過デザインが現実と未来を写し出す
透過を用いることで、イラストの背後にある深いメッセージを優しく浮かび上がらせることができます。医療の現実と未来のビジョンをポジティブなメッセ―ジとして、ポスターを見た人へ伝わるように意識しました。
イメージの利用方法の工夫
透過されたイラストは、新型コロナウイルスのアイコン的なイラストとして、一般的な広告媒体にも使われていたものです。どちらかと言えば、ネガティブなイラストというイメージがすでに認知されているため、このイラストを健康医療の記念講演ポスターに採用するには慎重さが必要です。
ネガティブなイメージの転換
刺激的なコロナウイルスのイラストを配置する際、どのようにして、どういう形で入れるべきかが重要なデザインの判断要素になりました。インパクトを与えつつ、講演内容とリンクさせられる場所=講演のタイトル部分に透過させて入れ込む手法となりました。
ポジティブなテーマへの結びつき
この手法により、イラストは背景に溶け込みつつも、存在感を示すことができます。イラストが持つメッセージ性を保ちながらも、それをポジティブな講演のテーマに結びつけています。
講演のテーマとイラストの融合
今回のポスターデザインでは、ネガティブなイメージを持つイラストをどのようにして活用するかが重要な部分でした。透過表現を使うことによって、イラストの直接的なインパクトを和らげつつ、意味を持たせられます。イラストはただの画像ではなく、講演のテーマと深く結びついたコンセプトの一部となりました。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
地図が見やすいポスターデザインです。
上の方に大きくレイアウトされた地図が分かりやすい
すっきりと必要な情報だけが書き込まれた地図は、信号がカラーで表示されていたり見やすい工夫が随所に見られます。枚方市駅から目印になる施設や信号の位置が分かりやすく、初めて会場に行くという人も安心して向かうことができるでしょう。ファミリーの写真がレイアウトされていて、身近な出来事という印象も与えられて、市民のための催しということが一目で分かります。日付や開場・開演時間も明確で、太めの文字なので読みやすいです。講演者のコメントが写真つきで公開されていて、どのような主張や考えで登壇するのかが伝わってきますね。
QRコードつきで詳細までのアクセスが容易
下部には大きくQRコードがレイアウトされていて、詳細情報へのアクセスが容易に感じます。「詳細はこちらから」という吹き出しがあるのでコードに慣れていない人からもアクセスしてもらいやすそうですね。グリーンをテーマカラーとして使用しているようですが、参加者特典のみオレンジ色で表記されているので、アピールが目立って良い感じです。リボンのような斜線の装飾も魅力的ですね。
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※掲載のポスター・パネルは実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。