
深みのある赤で季節感を表現した宴会プランのチラシデザイン。
おもて面は正方形の紙面に45度傾けた正方形を重ね、四隅それぞれに宴会料理の写真を配置しました。センターに正方形を置くことで紙面の角を当分に区切り、バランスよくおすすめの料理を見せることができます。
秋の深まりを感じさせるカラーグラデーション
センターに置いた正方形は、上から下へいくほど色濃くなる深みのある赤のグラデーションを使い、深まりゆく秋の雰囲気とシックな和のイメージを表しています。また、タイトル文字「秋」から流れるように伸びるしなやかな線と、舞い散る紅葉の葉のイラストが宴会の賑わいと風流な秋の風景を想像させます。
裏面デザインの漆器の艶と和の美
裏面はおもて面と同じ赤を背景に敷き、上部に金色の模様をあしらって漆器のような艶やかなデザインで和を表現しました。プランの具体的なメニューを写真付きで紹介し、商品を検討してもらうスペースになっています。プラン同士の距離を十分にとり、余裕のあるレイアウトにすることでそれぞれの料理が引き立ち品良く見せることができます。


季節の雰囲気を感じて思わず食欲がそそられるチラシデザインのポイント
飲食店のチラシをデザインする際は、料理のみずみずしさを表現した「シズル感」が重要です。飲食店の広告は写真のみならず、レイアウト全体からシズル感を演出する必要があります。
作例は懐石料理の宴会プランのチラシサンプルです。深みのある赤色で秋の雰囲気を演出しつつ、メニューの一品一品を上品に見せる工夫をしました。ただ料理の画像を並べるのではなく、料理の写真の角度が異なるものを整理しつつ配置することで、よりその料理のシズル感が演出できます。
今回の飲食店のチラシデザインを制作する際に心がけたポイントは3つあります。
- 食欲のそそる「暖色系」をメインカラーにする
- グリッドレイアウトを使用した写真配置
- 余白をもうけたレイアウトは商品を引き立てる
思わず食欲が刺激されるような、飲食店のチラシデザインを制作するポイントについてお話しをしていきたいと思います。
食欲をそそる「暖色系」をチラシのメインカラーにする
食べ物を「美味しい」と感じてもらうには、味覚だけではなく視覚も刺激する必要があります。人は視覚から得た情報をもとに、脳内で味のイメージをします。自分のイメージどおりの味、イメージ以上の味の際に「美味しい」と言ってもらえるものです。
視覚への刺激は「料理は美しさも重要」と言われる理由のひとつです。同じ料理の写真やモチーフを使用しても、カラーリングを変えれば料理に対する印象も変わります。
飲食店と相性の良いカラーは暖色です。とくに赤やオレンジ色は食欲に大きな影響を与えます。作例は、赤のグラデーションを使用し、舞い散る紅葉のイラストが食欲の秋を感じさせるデザインに仕上げました。
裏面はメインカラーの赤に、漆器のような金色模様をあしらっています。背景にワンポイントをつけることで、高級感や落ち着いた雰囲気も表現しました。シズル感だけではなく、お店全体の雰囲気も伝わるデザインとなっています。
グリッドレイアウトを使用した写真配置
写真素材が多くなる場合、グリッドレイアウトを活用することで異なる写真素材を整理することができます。マス目状に補助線をイメージし、その上に写真を配置するように並べていけば、写真を綺麗に並べられ、より多くの写真を配置できます。
グリッドレイアウトは正方形で横3列、縦3列のマス目が基本です。ただし、その通りに写真を配置する必要はありません。素材や訴求ポイントに合わせて配置を調整することも重要です。
グリッドに沿って大きさを変えると、全体が整うだけでなくメリハリもつきます。また、雑なレイアウト配置にもなりにくいメリットが生まれます。
作例のチラシサンプルでは、グリッドの四隅に写真を配置するデザインに仕上げました。表紙の四隅に三角型の写真として配置することで、デザインが単調になるのを防いでいます。写真がフレームのような役割を果たすため、中央の文字に視線を誘導することもできます。
余白をもうけたレイアウトは商品を引き立てる
チラシの制作において、余白は非常に重要です。相手に伝えようとすればするほど、文章を細かく書いたり、写真をより多く掲載したりしたい欲求が生まれます。
しかし、ある程度のスペースがないと読みづらくなり、理解されにくい文章になってしまいます。余白を考えたレイアウトにすることで、テキストや写真で伝えたいことが伝わりやすくなるのです。
作例の裏面には、具体的なメニューを写真付きで紹介し、購入を検討してもらうスペースを設けました。プラン同士の距離を十分にとることで、ゆったりとしたレイアウトに仕上げています。レイアウトに余裕を作ることで、料理の写真が引き立つように工夫しました。
余白がバランス良く取れると、図や文字の見やすさが変わってきます。
- 図と文字の間
- 文字と文字の間
- 文字と図の端の空間
これらの余白スペースを気にしながらレイアウトを考えることが大切です。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
重箱風のにぎやかで美しいチラシデザイン
ごちそうの詰まった御重を彷彿とさせる和風の美
食欲の秋という言葉もあるほど、秋は美味しいものが沢山ありますが、こちらのチラシは正方形で、秋の味覚を詰め込んだ重箱のような雰囲気が華やかですね。食欲をそそる深い赤色に、色づいたモミジの葉が秋の行楽気分を連れてきてくれそうです。正方形に菱形の図形を重ねることで、奥行きが生まれているのでしょうか。豪勢な料理がことさら強調されているように感じられます。
赤色と金色の組み合わせが食欲をそそる
チラシのウラ面はメニューが写真つきで掲載されていて、見ているだけでお腹がすいてきます。ウラ面は赤色をベースとして紅葉のように金色があしらわれていて、豪華な雰囲気ですね。電話番号や受付時間などの情報は、白く色分けしたスペースに掲載されていて目立っています。オモテ面にも電話番号とQR画像があるので、チラシを受け取った人がどちらの面を最初に見ても、すぐに問い合わせにつなげられそうです。はんなりした質感のテキストも「和」な雰囲気。上品で素敵ですね。
紅葉が舞う正方形の中に「秋の宴」を閉じ込める──懐石料理チラシの色彩設計
懐石料理店のチラシには、飲食業の中でも特殊な制約があります。ファストフードやカフェのように「気軽さ」を前面に出すことはできず、かといって堅苦しすぎると「敷居が高い」と敬遠されます。求められるのは、「格式はあるが、歓迎されている」という絶妙なバランスです。
このチラシはそのバランスを、「秋」という季節のモチーフに託して実現しています。
赤のグラデーションが表現する「深まる秋」
チラシの中央に配置された正方形の中には、上から下へ深みを増す赤のグラデーションが施されています。この色の変化は、秋が日に日に深まっていく時間の経過を一枚の紙面に圧縮しています。
暖色系──とりわけ赤やオレンジは、食欲を刺激する色彩として食品広告で広く活用されています。しかし、このチラシの赤は「食欲」だけでなく「季節感」も同時に担っています。一つの色に二つの機能を持たせることで、紙面の情報密度を上げつつ、視覚的にはシンプルに保つという離れ業を成立させています。
紅葉のイラストが「風」を吹かせる
タイトル文字「秋」から流れるように伸びるしなやかな線と、舞い散るモミジの葉のイラストは、紙面に「風の動き」を生んでいます。静止した紙の上に気流を感じさせるこの演出は、「ただ美しい」だけではなく「宴会の場の賑わいと風流さ」を同時に連想させます。
モミジの葉は数枚に留められ、紙面全体を覆い尽くすことはありません。この「散らし感」が和の美学──余白を活かす美意識──を反映しています。
グリッドレイアウトが「重箱」を再現する
四隅に配置された三角形の料理写真は、一見するとデザイン上の装飾に見えますが、その配置にはグリッドレイアウトの原理が活かされています。四隅の写真がフレームのように機能し、視線を自然に中央のタイトルへ誘導する構造です。
この「四隅に料理、中央に文字」の構成は、重箱のふたを開けた瞬間を連想させます。重箱の中に美しく並べられた料理を見下ろすように、読み手はチラシの中央に視線を落とし、そこにある「宴会プラン」の情報に到達します。
裏面の「漆器のような艶」が品格を守る
裏面は表面と同じ赤を背景に敷き、上部に金色の模様をあしらうことで、漆器のような艶やかさを表現しています。和食器の「器」そのものをデザインモチーフにすることで、料理写真がまるで「お膳の上に載っている」かのような錯覚を読み手に与えます。
料理写真間の余白が十分に取られている点も重要です。懐石料理は「一品一品を丁寧に味わう」文化です。写真同士がぎゅうぎゅうに詰められていたら、その文化的な「間」が伝わりません。余白そのものが「懐石の精神」を体現しているのです。
宴会料理の美味しさや秋の季節感が伝わる
このチラシデザインは、深みのある赤のグラデーションやしなやかな曲線状の線、そして金色の模様など、色彩や細部に至るまで和の雰囲気を表現しています。また、写真やイラストを上手く配置することで、宴会料理の美味しさや秋の季節感を魅力的に伝えることができているのではないでしょうか。
・情報伝達と魅せるデザインの両立
チラシデザインにおいては、商品やサービスを魅力的に見せるだけでなく、情報の伝達も大切です。そのため、文字情報が十分に読みやすく、必要な情報が分かりやすく配置されるよう注意する必要があります。
・ターゲットに合わせたデザインの工夫
また、チラシを作成するにあたり、ターゲットとする顧客層に合わせてデザインを工夫することも重要です。宴会料理のチラシにも様々なターゲットがあるでしょう。例えば、ビジネス向けに作成する場合は、シンプルで落ち着いた色合いで、一方でファミリー向けに作成する場合は、温かみのある色合いや写真を多く使用するなど、ターゲットに合わせたデザインを意識することが大切です。

※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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