建築と映像。それはとても相性がいいものだと思います。家を販売する時、そんなに綺麗な写真で見せるより、動画で観せた方が確実に興味を持ってもらえるはずです。だからこそ建築のジャンルで検索すると様々な映像作品を見ることができます。当然、非常にセンスのいいクリエイターが様々な建築物を映像に収めているので、建築に明るくなくても面白い動画を見つけることができます。今回はそんな中でも不思議な形の建築を映像に収めた作品をご紹介します。また、建築に関する動画を観ていると、日本人建築家が多く出て来ます。日本の建築家のレベルは非常に高いことにも気づかされるのです。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
ピューリッツァー賞を受賞したコネチカット州の自然保護財団の建築
Grace Farms | A Platform for Good
空から見るとまるで巨大なヘビや液体の様です。これは、2010年にピューリッツァー賞の建築部門を受賞した日本の設計事務所がデザインした世界的に有名な建造物なのです。中では会議や講演、教育など様々な活動の拠点となっており、インテリジェンスの集まる空間としても有名です。建物だけでなく団体の紹介映像としても素晴らしい作りだと思います。
メキシコの森林で松の木に囲まれ自然と共に生きる家
Entre Pinos
メキシコシティのほど近く、美しい湖のほとり。この動画の素晴らしく美しいと思ったところは「雨」のカットから始まることです。通常、建築物や家の映像は明るく日差しを受けた昼間に撮影されていることが多いのですが、この建築物が一番映えるのは「雨が降っている時」だと判断したのでしょう。これが映像ディレクターのセンスだと思います。確かに森の中に建つこの家だからこそ雨の画が活きている様な気がします。まさに自然と共に建つ家なのかもしれません。そこに住む人をそのまま映しているのも好感が持てます。
ドイツの小さな町に突如として現れた石のサイコロホール
Blaibach Concert Hall by peter haimerl.architektur
ドイツとチェコの国境近くの小さな村ブライバッハ。そこにあるコンサートホールの外観は一見すると遺跡か、ダムか何かの工業建築物の様でもある。しかし、街中に敷かれた石畳とマッチし、違和感なく存在しています。よく見ると建造物の隙間から内部に入れる様になっており、内部はコンサートホールだけあって反響などを計算されたミニマムなコンサートホールになっています。淡々とその姿を切り撮った動画ながら、なぜか厳かな気分にしてくれます。
日本人芸術家と世界的建築家のコラボレーションの様子をタイムラプスした動画
Dots Obsession – Alive, Seeking for Eternal Hope by Yayoi Kusama at The Philip Johnson Glass House
フィリップジョンソンの名前は建築好きでなくとも聞いたことがある人もいるのではないでしょうか？MOMAのキュレーターとしても活動したことのある建築界の巨匠です。彼の家「ガラスの家」に日本の前衛芸術家の草間彌生がインスタレーションするプロジェクトを、タイムラプスした動画。元の建築物「ガラスの家」も素晴らしいですが、そこに芸術が重なっていく様を、さらに映像と時間の芸術であるタイムラプスが重なって、何重もの芸術作品を一度に観ている状態にさせてくれます。建築、アート、照明、映像、が織りなす人間の美的感覚の素晴らしさに目眩すら覚えます。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
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