安心感のあるデザインで調査概要を伝える口腔検査モニター募集のチラシです。
やさしいオフホワイトを紙面のベースにし、清潔感のあるブルーをキーカラーに、落ち着いたイメージで口腔環境の検査キット使用モニター募集のチラシを制作しました。
信頼性を高める配置の工夫
まずは紙面のトップに歯科大学のロゴマークを配置し、大学が行う調査であることを示すことで検査に対する信頼性を確保しています。次いで、目的であるモニター募集を伝えるタイトルを大きく打ち出し、歯科のイメージをビジュアルで訴えるイラストを置いて、一目で歯科に関する内容であることを理解できるようタイトル回りを形づくっています。
ビジュアルでの内容の伝達
調査の概要をテキストで説明した後、調査の流れをイラストを使ってわかりやすく解説し、どんな方でも不安なくエントリーできることを明記しました。医療に関するモニターや調査というと、身体的負担などが懸念されがちですが、一連の流れの理解を通じてそのような不安を払拭し、安心できる雰囲気を作ることができるよう、やさしいイメージでデザインを進めました。
医療系モニター募集チラシのデザインで意識する「信頼性×親しみやすさ」のバランス
医療系のモニター募集チラシのデザインは、一般の医療系イベントやキャンペーンなどで使われているものとは趣の異なる手法を意識しています。医療系のテンプレート的デザインといえば、カラーリングは白や青を基調に差し色で赤などを使い、フォントもあまりくだけないようにカッチリしたものをチョイスするものが多いでしょう。
しかし、医療系モニターの募集チラシでは医療系デザインのテンプレートとは目的が異なります。募集チラシであるため、チラシを見た人がモニターになってもいいかな?と行動喚起(CTA=Call To Action)させるテクニックが必要です。
医療系モニター募集のCTAにつなげるために当サービスが意識しているポイントとして
「信頼性×親しみやすさ」が挙げられます。ここでは信頼性を保持しながらも、気軽に誰でもエントリーしたくなるチラシデザインのポイントについてお話しします。
信頼性には「権威付け」と「わかりやすさ」が大事
医療系モニター募集のチラシには「信頼性」が必須です。怪しい医療系モニターには誰も応募しません。だからこそ「信頼性」を感じられるデザインが重要になります。
信頼性を高めるためのポイントとして「権威付け」と「わかりやすさ」が挙げられます。権威付けとは映画の寸評や小説の帯に掲載されているキャッチコピーのようなものです。人間は当事者からのプレゼンよりも、第三者からのプレゼンの方が信頼しやすいという心理効果があります。
作例では、チラシのトップに大学病院のマークが掲載されています。大学病院が主体となって募集する医療モニターであることを明記し、信頼性が高まります。
わかりやすさという点ではチラシタイトル回りの歯科系イラストを使っているのがポイントです。遠くから見ても「歯科関係のチラシ」ということがわかるようにしています。
権威付けとイラストで「誰が」、「何を目的にした」チラシなのかをわかりやすく伝えることで信頼性を高められるように意識しました。
医療系チラシにおける親しみやすいカラーリングは「白」以外のチョイスも
医療系チラシで親しみを表現するためには、医療系デザインでよく使われる「白」や「青」よりも、ベージュやパステルブルーといった淡色が効果的な場合もあります。
白や青のカラーイメージは「清潔感」や「誠実さ」といったものが挙げられます。かっちりした医療系イベントなどの告知においては白や青をベースカラーにするのは効果的でしょう。
しかし、医療系モニター募集では逆に固すぎる印象を与えてしまい、逆効果になる可能性もあるのです。
作例ではポイント部分は白を差し色にし、ベージュと緑がかった青をベースカラーにしました。温かい紙面が医療系という固いイメージを緩和してくれます。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
苦手な単語が入っていても、穏やかな雰囲気のデザインで心地よい印象に。
親しみを感じるデザイン
「歯科」や「検査」というワードに、苦手意識を持つ方もいるでしょう。ですがポップな印象のタイトルとシンプルでかわいらしいイラストから親しみやすい印象を受けることで、一気にハードルが下がる気がしました。
調査の流れの明瞭さ
調査の流れは分かりやすく、イラストと短い説明で流れを表示しているため、瞬時に理解できます。調査後にプレゼントする粗品もイラストにすることでメリットが分かりやすく、目につきやすいポイントになっているのではないでしょうか。
効果的な色使いとレイアウト
黄色の装飾を入れた粗品の存在でお得感をプラスしているため、モニターへの参加も積極的になれそうです。応募条件がないこと、簡単そうであることが伝わってくるため、前向きな気持ちになります。
温かみのあるベースと安心感
全体的に余白を多めにし、大学のロゴやタイトルはもちろん、それぞれの項目が見やすいようになっていると感じました。あえて白をベースにしないことでより温かみが増し、穏やかな印象に。ブルーの文字やポイントをうまく引きたてながらも、安心感も与えてくれます。チラシから心地よさを感じることで、なじみのない歯科大学でおこなう初めてのモニター体験でも、思い切って応募してみたいという気持ちにさせられてしまいます。
歯の健康に調和した和やかなチラシデザイン
このチラシは、口腔健康の調査モニター募集に対する初心者や専門知識がない方々の不安や疑念を効果的に払拭するための作例と言えます。
・ブルーとオフホワイトの活用
ブルーとオフホワイトの組み合わせは、視覚的な安心感と清潔さを発揮しています。ブルーは信頼を喚起し、オフホワイトはソフトさと温かさをもたらします。これらの色が見事に合わさって、受け手に気軽に応募するような感覚を与えます。
・信頼を確立するためのシンボルとビジュアルの有効活用
大学のロゴマークを紙面のトップに掲示することで、この検査が専門性と信頼性を持つ大学によるものであることを強調しています。また、歯科関連のイラストはデザインの一貫性を保つだけでなく、対象者にすぐにテーマを伝えます。
・明確なプロセスとインセンティブ
調査の流れをわかりやすく説明し、参加者がどんな過程を経るのかを理解させることは、モニターとして参加することの不安を軽減します。加えて、粗品のプレゼントによって参加への刺激を与え、この調査への申し込みを一層魅力的に見せています。
・ゆとりあるレイアウトと色彩のバランス
レイアウトの空間が広く、情報が余裕を持って配置されていることで、閲覧者の視線は自然と必要な情報に導かれます。そしてブルーとオフホワイトの配色が落ち着いた雰囲気を醸し出し、落ち着きと安心感をもたらします。
このチラシはユーザーフレンドリーなデザインと、調和のとれた色彩で、口腔検査モニターへの参加を促しています。デザイン全体が安心感を提供し、無理なく応募へと導くでしょう。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。