ささやかなライフワークについて
大学の頃からクラブで音楽を聴くのが好きで、なんだかんだで10年くらい続いているささやかなライフワークになっています。(今このブログもクラブから帰宅して書いています。)
え、クラブってリア充が遊びに行くところじゃないの?と思われるかもしれませんが、クラブは僕のような人見知り引っ込み思案が遊ぶには最適の場所なのです。いや本当に。
だって、朝まで誰とも話さずにひたすら音楽に身体を揺らしていても変な奴と思われることはありませんし、音が大きいので込み入った話も回避できます。(せっかく込み入った話をしても、皆酒に酔っているので覚えてない場合も多い) 得意じゃない話題になったら「え?」と聞こえないふりをしてスルーする事も容易です。あらゆる事を排除してどっぷり好きな音楽に浸かれる贅沢な時間です。
クリエイター系の人がお客さんとしてよく訪れるので(イベントによりますが)、そこで人脈を築く人もいます。有名な人が無防備な感じでフラッと訪れるのもクラブならでは。
もちろんナンパ目的の人もいます。(これもイベントによって割合が全然違う) クラブ=チャラチャラしていると思う人が多いかもしれませんが、箱や音楽のジャンルによってびっくりするほど印象が違います。一回チャラ箱(チャラチャラしたイベントをたくさん行うクラブ)に行ってえらい目に遭いました。二度と行かない。
完全に音楽に没入して過ごすもよし、楽しく仲間で飲むもよし、つながりを増やすもよしと、一つの空間でありながらクラブには”こうしなさい”というルールがありません。
案外他にそういう場所ってないものです。
その若干カオスな感じが、世間と隔絶された雰囲気があって、僕は好きです。いい歳したおじさんがテキーラ飲んでぶっ潰れているのは趣がありますし、ナンパ目的で来たキッズたちが収穫ゼロでヤケクソ気味に朝方踊っているのも微笑ましいものです。
そんなカオスな空間でも、朝陽が昇るまでの数時間に奇跡的な一体感が生まれたり、本当に音に感動したりする瞬間が生まれたりします。そして、またそれを体験できる事を期待して足を運んでしまうのです。
クラブで知り合った何人かの人たちからは多大な影響を受けていますし、そういう意味では面白い出会いも期待しているのかもしれません。
学生>会社員>独立と、キャリアを経る毎に正直なところクラブから足は遠のいていますが(どうしても仕事が脳裏にチラつく…)、それでも行くと楽しいんですよね。
今日も本当に楽しかった。
そしてこの楽しさは、他の娯楽では得難い。
うまく言えないけど。