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マルチタスク苦手

マルチタスク無理人間です。

何かで書いたかもしれませんが、本当に病的に「物事を同時進行する」という事ができません。手荷物でも、3つ以上持つと高い確率で1つどこかで忘れます。

「いやいや、デザインの仕事一気に何件もこなしたりするでしょう。」

と思われるかもしれませんが、厳密にはその瞬間瞬間ではシングルタスクなので、そういう忙しさは問題ありません。例えば「猫のキャラクターを作る」時間には、「猫のキャラクターを作ること」しか行っていません。つまりシングルタスクです。

 

高校時代にアルバイトで回転寿司店に勤めていた事がありましたが、刻々と変化する状況の中で、複数の持ち場の事を考えながら、同時に様々な事をこなす必要がありました。

これぞマルチタスクという職場で、目の前の業務に集中する事が全く出来ませんでした。それどころかミスを連発する始末で、本当に辛い気持ちで働いていました。一番可哀想なのは、僕を採用してくださった店長さんですよね。あの時は本当にすみませんでした。

「これが労働か…僕には無理だ…」と、当時は悲観したものです。

スポーツでも、バスケットボールやサッカーといったチームプレイのものは特に苦手でした。ダーツのように「的に向かって投げる」というタスクをこなすだけでは駄目だからです。

 

幼少期は今よりも一つの事への固執が強かったようで、幼稚園の時は「黒しか使いたくない」という、ミニマリストかお前はという時期があり、真っ黒な風景画をクレヨンで描いていたそうです。

流石に今はそこまでの事はありませんが、急に複数のパスが回ってくると混乱してしまう事がしばしばあります。僕は複数の物事や情報を短時間で処理する能力が、普通の人よりかなり劣っていると思います。

だからと言って、他の人からそう思われるのは嫌なので、そう思われないための努力を日々行っています。自分のスケジュールをまるで自分が他人であるかのように厳格に管理したり、物事について考える時間をしっかり設けて整理したり、あとは結果のフィードバックも欠かせません。

 

なので、僕が「マルチタスク無理人間なんですよー」と言って、

「全然そんな風に見えません!」と返されると、少し嬉しくなります。

 



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。