※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
メリハリのあるカラーバランスを意識した正方形型ライブ告知ポスターデザイン。
屋外で撮影した自然光が射すナチュラルな雰囲気のアーティスト写真。ナチュラルな中にも前を見つめる真っ直ぐな視線がアーティストの一本筋の通った芯の強さを感じさせます。
情報配置の工夫 – 白場とスクリプト体の調和
アーティストの横の白場に、ライブの詳細を入れるスペースを設け、手書きタッチのスクリプト体でデザインされたアルバムタイトルを中心に情報をまとめました。背景にイエローの三角形を置き、その左角に半透明のブルーの小さな三角形を重ねてアルバムタイトルの起点としています。
三角形の役割とアルバムタイトルの表現
鋭利な角を持つ三角形は、アルバムタイトルになっている「衝動」というワードを視覚的に表現するのに適した形。研ぎ澄まされた若く鋭い感性を具象化しています。
ピンクとグリーンのハーモニー
ポスター下方には、アーティストのグリーンの服に重ねて発色の良いピンクで、アーティスト名と日付、ライブコンサートの文字を大きくやや斜めに配置しました。三角形のイエロー、ライブタイトルのピンク、アーティストの着用しているグリーンが互いを引き立てメリハリのある紙面に見せています。
人物の正方形ポスターデザインで意識したいポイント
正方形のポスターには次のようなメリットがあります。
- コンパクトで省スペース
- 伝えたいコトやモノの中心がわかりやすい
- 写真の場合は被写体が目立ちやすい
一般的なポスターのサイズはA2サイズやA3サイズが使われています。屋内でも屋外でも縦に長いポスターがほとんど。ポスターの形を正方形にすることで、他のポスターとの差別化ができますし、デザインの幅も広げられます。
また、ポスターとして作成した場合、ポスター以外の用途にも使える多様性があります。たとえば、商品のパッケージやアーティストのCDアルバムジャケットなどです。
作例ではライブコンサートの告知ポスターを制作しました。今回のポスターの制作において、当サービスが意識した点は次の3つです。
- 視線で訴える
- 図形心理を活用する
- 色彩心理を活用してよりメッセージ性を高める
アーティストのブランディングをより高められる正方形ポスターのデザインについて、お話ししていきたいと思います。
視線で訴える
人物が写っているポスターで重要なのが「視線」です。「目は口ほどにものを言う」とも言われるほど、人間の視線には多くの情報が含まれています。被写体が見ているものが「伝えたいこと」になるようにデザインすることで、よりメッセージ性の強い広告になります。
作例のポスターはライブ告知が目的です。つまり「ライブに来てほしい」ということを「真摯に」訴求したポスターになります。
視線が正面を向いているということは、このポスターを見ている人と視線が合うということです。アーティストさんの「ライブに来てほしい」という想いをストレートに目で訴えることで、よりメッセージ性が強くなるようなシンプルなデザインにしました。
図形心理を活用する
色に心理的影響を与える色彩心理効果があるように、図形にも心理的効果があります。いくつか例を挙げてみましょう。
【四角形】
信頼 / 安定 / 規律
【三角形】
先進的 / バランス / 刺激
【円】
女性的 / やさしい / 永遠
これらの図形心理を色彩心理と組み合わせることで、ポスター全体の印象をコントロールできます。
作例では、ベースとなる正方形は四角形になります。四角形には「信頼」や「安定」といった意味があるため、アーティスト自身の人柄や安心してライブを楽しめるといったイメージを与えられるでしょう。
右上のアルバムタイトルには三角形を2つ重ねました。三角形には「先進的」や「バランス」、「刺激」といった意味があります。2つ重ねて「角」を増やしたことで、アルバムタイトルである「衝動」という言葉から得られるイメージを可視化できるようにしました。
色彩心理を活用してよりメッセージ性を高める
図形が正方形であるという特長を活かすためにはカラーコーディネートも重要です。図形心理と色彩心理の両方をバランスよく整えることで、メッセージがより伝わりやすくなるでしょう。
作例では、アーティストが着用しているグリーンの服をベースに色の組み合わせを工夫しました。今回のポスターで使用している主な色はテキストの黒を除くと次の4色です。それぞれの色彩心理効果も合わせて確認してみましょう。
- 緑(アーティストの服)…平和、安らぎ、自然
- ピンク(フォント)…繊細、かわいらしさ、愛情
- 黄色(アルバムタイトルバック)…希望、若さ
- 水色(アルバムタイトルバック)…解放感、リラックス
いくつかの心理的効果が重複しているものもあります。緑にはリラックス効果もあり、水色の心理効果と重複しますし、黄色と水色にはそれぞれ希望を抱かせる心理効果があります。
ポスターの訴求ポイントを踏まえ、心理的効果の重複を意識したカラーコーディネートをしました。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
光に満ちた透明感のある正方形ポスターデザイン作例
光のニュアンスがアーティスティックな気分を盛り上げる
アーティストの顔や服に落ちる光と影が、シンプルなのに記憶に残る個性と強さを感じさせます。こちらをまっすぐ見つめる女性も雰囲気があり、パッと一目見ただけで惹き込まれる魅力がありますね。背景が白いので、人物がより立体的に感じられます。平面のポスターデザインでも、アーティストのパワーや存在感を充分にアピールできるのではないでしょうか。
ビタミンカラーが白に映えて印象的
黄色やピンク色がよく映えています。女性の着用しているターコイズ色の服、そしてインナーカラーとの相性もよく、全体的にスタイリッシュな印象でまとまっているようです。三角の図形を組み合わせることで、キュートなだけでなくクールでシャープなイメージも伝わってきます。筆記体もトレンド感があって魅力的です。「LIVE CONCERT」の文字がやや右上がりでレイアウトされているので、勢いを感じさせますね。また、二次元コードはさりげなくレイアウトされていて、全体のトーンを壊すことなく調和しているのも注目したいポイントです。
図形デザインと与える心理的効果とは
正方形、円、三角形など、それぞれの形は私たちの感情や行動に異なる影響を及ぼすことがあります。
四角形…四角形は、安定していて信頼できると思われがちです。また、誠実で信頼できるとも見られています。このような性質から、金融機関など安心感を与えたい企業のブランディングには、四角形がよく使われます。
円形…円は、柔らかで女性的なイメージを持たれることが多いです。また、一体感やコミュニティを連想させます。このような性質から、円はチャリティーなど、人助けに力を入れる組織のブランディングによく使われます。
三角形…三角形は、ダイナミックでアグレッシブなイメージを持たれがちです。また、パワーや強さも連想されます。このような性質から、スポーツチームや、強さを伝えたい企業のブランディングに三角形がよく使われます。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。