不動産に関わるソフトウェアのシンプルかつ印象的なロゴデザインです。
遊びで使うアプリケーションではなく、あくまで業務ソフトのロゴですので、スタイリッシュになりすぎて読めないといった事態にならないよう気をつけました。業務ソフトは若い世代から年配層まで幅広い世代が使用します。またブラウザなどで小さく表示される可能性も高いため、小さくなっても視認性の高いロゴマークに仕上げています。
ロゴ作成例に関する考察
洗練しすぎないロゴマークは、年配の方に安心感を生む
どのような業種のロゴマークであっても、それは人々の心を一瞬でつかむとともに、その記憶の中にしっかりと根付き、長い期間いつまでも残っているようなものでなくてはならないのではないでしょうか。そして、出来ればそれは一目見て何を示しているのか、何を言いたいのか、多くの方々に理解できる要素を十分に含んでいなければならないものでもあるのでしょう。
斬新で、奇抜なデザインのロゴは、一見ほかと違って優れて見えるように感じることもあるかもしれませんが、それが大衆である一般的な人たちが利用するものであればあるほど、印象的且つシンプルであることが重要です。若者たちが遊びで使うゲームアプリなどであれば、その遊びに興味を持つ年代の人たちにだけ分かれば良いことになりますが、業務用ソフトであるロゴデザインとなるとそういうわけにはいきません。このような業務用ソフトは、若い人以外も利用するのですから、分かる人だけに分かるということでは、いくら個性的な優れた要素を含んでいるものであっても、利用価値が下がってしまいます。老若男女、誰にでも広く理解され、心に残り、馴染みやすく、標準的な大きさで見る場合はもちろんのこと、たとえ何かの理由で小さく表示されるようなことになっても、絶対に見間違えることがないものであることが、本当に優れたロゴデザインだといえるでしょう。
全てのロゴが「最高にクール」である必要はない
いつの世の中にあっても、ずっとそのロゴの持つ意味が忘れられることなく続き、決して廃れてしまわないものであることが大切なのです。ある時代の一時期だけに大流行のロゴは、ある意味排他的ですから、その場では流行りとなっても、しばらくするとまた、新しいものを求める人々の記憶の中から、簡単に消えてしまう可能性が高いのです。また、あまりにも画期的過ぎるものは、特に年配の方に受け入れられにくいため、それを覚えてもらえる以前に、忘れ去られてしまうことも考えられるのではないでしょうか。このようにロゴマークは、誰に対しても、ともかく視覚的効果が高いことが重要ですから、色やそのデザイン上のインパクトもとても必要だといえるでしょう。けれども、一方でデザイナーが計算したロゴデザインの”隙”は、親しみを生む効果もありますから、洗練されたデザインとのバランスを取りながら取り入れるのも良いでしょう。意外に柔らかい印象は、人々の視覚から頭の中に焼き付けられる効果があるものなのです。
制作ロゴデザインに対する感想
どんなシーンにも使い勝手の良さそうなサイズとデザイン。
ビルジムというロゴデザインです。全体像の印象としては、シンプルでありながらも存在感があるクールな仕上りになっているのではないでしょうか。また、フォントもシャープな印象の細身のものを利用しているので、より一層洗練された印象になっているのかもしれません。”ビ”のフォントのみを大きくすることにより、まずは視覚効果として全体がまとまったような印象になっています。
さらに、ビの文字の下部分を伸ばすことにより、アンダーラインのような働きが文字で作れるという、ユニークなアプローチもポイントになってきています。また、ルという文字やジ、ムに関しても丁度良いバランスの大きさとシャープさでデザインされているので、この企業の印象がスタイリッシュな印象に写るのではないでしょうか。フォント自体の色は深みのある青色に設定されています。そのためか、真面目で誠意に応えるというような、しっかりとしたイメージ付けができています。真面目過ぎてかたいだけという印象になりがちな色をチョイスしているのですが、そこはポップさもあるロゴタイプに仕上げることで、全体的に柔らかく柔軟なイメージングができています。また、このロゴデザインで注目すべき点としては、ビの下側が伸びていった先端にスターが配されているところです。キラリとスターを光らせることにより、勢いと輝きのある信頼できる企業というイメージングも成功しています。
そして、真面目という印象でもある青色との対比効果も考えられているイエローの配色デザインも見事です。ロゴはスッキリと全体的にはまとまっていますが、随所にこだわりが詰め込まれています。また、濁点部分も絶妙なバランスで配置されていることから、こだわりを持ってデザインされていることがより一層分かります。クライアントとしてもさまざまなシーンで使いやすいロゴデザインではないでしょうか。
落ち着いた感じと柔らかい感じが一体化しているようなロゴマークです。
不動産関連のロゴデザインを制作する場合には、家のマークを用いることが多いと言えるでしょうが、必ずしも家のマークを用いればよいというわけではありません。このようにシンプルなロゴデザインにすることによって、幅広い世代の人から支持を得ることができるということもあります。この場合には濃い青を用いて社名が描かれているのですが、ビという文字に特徴があります。
下の部分を引き伸ばし、先端の部分に星のマークを描くことによって、シンプルというだけではなくインパクトを与えることができるでしょう。このように文字の一部を加工するという方法は比較的よく用いられている手法なのですが、よく用いられているということは、多くの企業から好まれているということを意味しています。シンプルなマークにすることで、会社の看板だけではなく、ホームページや名刺などにも用いることができるというメリットがあります。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。