音楽に携わる企業らしい、楽譜をモチーフにしたロゴデザインです。
流れるようなロゴタイプは音楽記号を彷彿とさせ、五線譜をモチーフにしたデザインとマッチします。まるでaとbのタイプは音譜のようでもあり、コンセプトにしっかり合ったロゴマークです。
現代性を映すシンプルな構成
このロゴデザインは、洗練されたシンプルさの中に音楽制作の本質を捉えています。線と文字のみを用いることで、クリアな視認性とともに、レコーディングスタジオのモダンなイメージを伝えます。五線譜を想起させる水平線は、音楽という芸術形式の基礎を表現していると同時に、企業の基盤がしっかりしていることを象徴しています。
融合するフォントと意匠
ロゴに使われているフォントは現代的で読みやすく、同時に芸術的な感触を醸し出しています。企業名はレコーディングと実験の両面を強調しており、音楽制作の探求心と実験的な精神を強く感じさせます。後半部分に織り交ぜられた五線譜のイメージは、創造性と科学的な精密さを結びつけるデザインです。
色の選択とブランドイメージ
黒と白のバランスは、シンプルでありながら力強い印象を与え、色々な背景にもマッチする汎用性を持っています。このロゴは、音楽の真摯な探求を象徴し、顧客に信頼と高品質なサービスを約束するブランドイメージを確立しています。
ロゴ作成例に関する考察
少しの工夫で、ロゴの見栄えは大きくアップする
音楽や美術など、アート関係の企業のロゴマークは洗練されたデザインにしておくことで、見る人も納得できる信頼性やセンスの良さがうかがえます。こちらは音楽関係の企業のロゴマークですが、一目で音楽を扱っているのがわかるように、五線譜をアレンジして取り入れています。これは固有性を表すCIとして優秀なデザインであり、一見しただけで判断できるだけでなく、できるだけアレンジを加えずに普遍性を持ったデザインとして作成されています。
音楽の表現 – 五線譜を用いたデザイン手法
王道ともいえる文字ベースの上品なデザインですが、頭文字のRだけは動きのあるデザインにしており、文字ばかりの堅苦しい印象にはなっていません。フォントは細めのラインで上品さや繊細さが感じられますが、さらに細いラインを加えて五線譜に見せることにより、アルファベットの一部がフラットや音符などの記号にも見えてきます。ハイフン左のRecの文字はそれぞれ、書体を変えたり向きを傾けたりして躍動感のあるデザインになっています。一方で、右側のLabの文字は直立しており、音符のラインとも相まって誠実な仕事をする企業であることを感じさせます。くっきりとしたブラックのロゴデザインの下には、小さいフォントで薄めのグレーで正式な名称が書かれていますが、フォントを変えることによってロゴデザインのスタイリッシュさとは異なり、真面目な印象を出しています。
モノトーンのデザインで、柔軟な展開力を発揮
モノトーンのロゴマークということで、写真ともイラストや無地とも相性が良いため、いろいろなシーンで使えます。ハイセンスなロゴは単体で使用してもクールなイメージですし、写真と組み合わせても配色に気をつければ、全体を引き締める働きがあります。会社のコンセプトに合うロゴにしてありますので、音楽関係、レコーディング関係の会社だということはすぐにわかりますが、一般的な音楽関係の企業のロゴとは異なり、あからさまな音符や音楽関係のモチーフは使っていません。
応用と印象 – 多様なメディアへの適応
文字だけを使用し、少し工夫することでインパクトがあり、独創性にも優れているロゴとして成り立っています。どのような素材、質感、色合いの背景にも違和感なく映えるデザインですので、看板、パンフレット、報告書等の書類など、いろいろなものに取り入れることができます。また、サイズを大きくしても下品な印象になりませんので、ロゴを強調したいときには大きめにしたり、小さめのロゴでワンポイントのように使うなど、いろいろなアレンジが可能です。
制作ロゴデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
シンプルながらしっかりと音楽会社であることをアピールしている部分が高評価できます。
音楽を制作する企業の数も現在では増えているのですが、音楽関連の会社が作成するロゴデザインは、楽器や楽譜の一部を描く場合が多いでしょう。中には音符の一部を使用していることもありますし、音楽関連の企業だとわかるようなイメージができるように作成することもあります。やはり見た目で音楽に関係しているということをわかってもらいたいと考える人が多いので、音楽関連の物を取り入れるのです。
このロゴデザインを見てみると、特に音楽関連の物を取り入れていると思えないと感じる人もいるでしょうが、文字の最後に楽譜を思わせるような工夫が行われています。しかも三本の線を入れて楽譜をイメージしている部分に書かれているアルファベットが、シャープやフラットのように、楽譜に書き込む記号を思わせています。文字も細く描き、丸みを帯びている感じから、柔らかいイメージと音符のような感じが伝わってきます。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。