太陽を思わせる色とモノクロ表現を組み合わせたチラシデザイン。
建設会社の表彰制度ということで、企業のロゴカラーでもあり、情熱やひたむきさを想起しやすい赤色をメインに使いました。建物群を照らす夕日のようなオレンジ味のある色をチョイスして、日時や応募方法などの解説部分にも同じようなオレンジがかった色を用いています。
ビジュアルコントラスト – モノクロと色彩の組み合わせ
モノクロの写真と太陽のような強い色を組み合わせることで力強さや屈強なイメージをあらわしています。また、赤は銅や鉄といった金属が錬成されるイメージとも重なります。
デザインのバランス – 白抜きでの軽さと奥行き感
ただ、赤色とモノクロだけだと紙面が暗く沈んでしまいがちなので、下部三分の一は白抜きにして建物のシルエットを浮かび上がらせるようにしました。写真の建物と重ねるようにレイアウトして奥行き感を作っています。
男女共同参画のメッセージ
さらに、タイトルも白抜きで中央に大きくレイアウトして抜け感を作っています。建設会社というと男性社会のイメージが根強くありますが、女性が活躍している姿も積極的にアピールするようにしました。
企業の特性を活かした社内用チラシデザインのポイント
企業によってはブランドカラーやロゴに使用しているメインカラーがあります。飲食系の企業では赤やオレンジなど、興奮色をメインカラーにしている例が多いですね。医療系では白や青といった清潔感のある色がメインカラーになっています。チラシデザインでは、企業イメージを表すメインカラーをベースにデザイン構成を考えることがポイントです。
情熱を象徴するオレンジ
作例の社内用チラシは建設業界ということで、夕日のような色味で仕事への熱意や情熱を表現しました。夕日の燃えるような赤は、金属の錬成の色にも似ています。
ドラマチックな演出と平等なスポットライト
現場で汗を流す社員の方々は、夕日を見て「今日も無事に1日を終えられた」と安堵することでしょう。「明日こそは」と、夕日に向かって仕事の熱意を燃やす社員もいるかもしれません。社員1人1人のストーリーが垣間見えるような、ドラマチックな演出を意識しました。
また、女性の写真を多く使用することで、職種や性別は関係なく「一生懸命な人にスポットライトがあてられる」という社内表彰制度の核がイメージできます。仕事風景の写真は、建設風景と交互にレイアウトし、ドラマや映画の告知ポスターのようにスタイリッシュに仕上げました。
洗練された印象と可読性の確保
全体をモノトーンな印象にまとめつつ下部を白抜きにし、洗練された配色を意識しています。黒とオレンジだけでは暗い印象になるため、ホワイトを組み合わせて垢抜けさせました。ただベタ塗りのホワイトではなく、建設業界というのが視覚的に伝わるように、ビル群のシルエットを入れて装飾しています。下部をホワイトにすることで、文字情報の可読性も高まります。開催日時や見出し部分を上部の色味に合わせることで、チラシ全体のまとまりを出しました。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
業界にふさわしいカラーが印象的なデザインですね。
男女平等を意識したアピールが◎
建設会社というと男性社会のイメージが根強くある中で、このデザインは女性の活躍もアピールしています。これにより、企業としての多様性と包括性を追求する姿勢を表現できているように思います。建設業界においても女性が活躍していることを示すことで、より広範囲のターゲット層に訴求し、多様な人材の参加を促す効果が期待できます。また、建築物の写真と、白抜きのシルエットが前後に配置されていることで、紙面に奥行きが生まれているのも魅力的です。
情熱を呼び起こすカラーとダイナミックなレイアウト
赤色がメインに使用されているため、ビジネスライクではなく情熱が伝わってくるチラシデザインになったと思います。モノクロの写真と強い色彩のコントラストは、モダンかつシャープでありながら、無骨で頼りがいのある素朴な力強さも感じさせてくれます。赤色は金属の錬成を連想させることもあり、建設会社のイメージにふさわしい選択といえるのではないでしょうか。タイトルや紙面の下部に白色をあしらうことで、重厚でありつつも、重たくなりすぎず沈まないレイアウトになっていると思います。
太陽の如く輝く才能、挑戦者を称賛するチラシ
・モノトーンと情熱の融合〜デザインの力強さ
明瞭な赤色とオレンジのニュアンスは、夕暮れ時の建物群を照らす太陽を思わせ、情熱と向上心・力強さを感じさせます。それは、まるで建設会社が新たな挑戦を推奨し、その成果を称える瞬間を象徴しているかのようですね。加えて、モノクロの写真は、建設現場のリアルさと力強さを端的に表現しています。これらの色の対比は、企業の信念と現場の真剣さを一体化させ、引き立てる役割を果たしているのではないでしょうか。
・光と影の演出〜空間の奥行き
デザインの下部に白抜きで建物のシルエットを配することで、深みと立体感が引き立てられ、視覚的なインパクトが増しています。重なるように配置された建物の写真とシルエットは、文字通りの建設現場の立体感だけでなく、社内の多面的な才能と役割を視覚的に表現しています。タイトルも白抜きで、デザインの中心部に配置されています。その鮮明さは、表彰制度の存在を強調し、目を引く要素となっています。
・活力あふれる多様性
このデザインは女性の活躍も前面に打ち出しています。女性が建設業界で活躍しているというメッセージは、他の企業が見習うべき視点を提供し、産業全体の進歩を促す一助となるのではないでしょうか。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。