PRINT DESIGN — FLYER
チラシ制作事例 – 音楽教室が主催するコンサートのチラシデザイン






透明感のあるブルーの美しさに心惹かれるピアノコンサートのチラシデザインです。
上から徐々に濃くなっていくブルーのグラデーション。最下段には薄いブルーでバラの花を重ね、コンサートタイトルにある「ブルーローズ」を表現しました。
英語表記による国際的な雰囲気
ニューヨークで生まれた音楽教室が主催するコンサートだけに、タイトルからインフォメーションに至るまですべて英語で表記し、文字の大きさでコントラストをつけながら流れるように美しくレイアウトしました。
神秘的なブルーの配色
出演するプレイヤーは、インスタントカメラで撮影したような余白を枠にして、それぞれ個性が伝わる写真を掲載しました。下に向かって深みを増すブルーのグラデーションは聡明で美しく、神秘的な海底のようにも見えます。静けさの中に広がる良質な音楽を色で表現した透明感のあるチラシザインです。



コンサートのチラシを作る際に考えたいこと
イベントを宣伝する際には、少し時間をかけてでも目立つようなチラシデザインにしたいものです。地域に根付いていないイベントや、あまり知られていない会場で行われるイベントの場合は、特に効果的です。以下の項目はデザインや構成を考える際に考慮したい点です。
— イベントの観客層
クラシックのオーケストラなのか、ロックバンドなのか。ロックコンサートはクラシックとは違ったテイストがあることが一般的です。屋外ミュージックフェスティバルなら、もっと違ったデザインになるかもしれません。今までにないイベントを宣伝するのであれば、過去に行われたものとは違うチラシデザインにする必要があるかどうかも考えます。
— 公演の日付やチケット販売日
観客は、いつチケットが買えるのかを知りたがっています。公演日やチケットの販売開始日は、コンサートやその他の需要のあるイベントでは特に重要です。チケットが完売したことを後から知るなんて悲しいですよね。
— イベント会場について
地元の公民館で行うのか、それとも大きなコンサートホールで行うのか。有名な施設であれば、それほど詳細な情報は必要ありません。しかし、特設会場やローカルな施設であれば、駅からの詳細情報などがチラシに表記されていた方が親切でしょう。
制作フライヤー・チラシデザイン に対する感想
VOICE ※第三者による感想です英語のフォントが格式高く美しいチラシデザイン作例
海外のコンサートチラシと見紛うラグジュアリーさ
チケット取り扱いの注意書き以外は、ほぼすべて英語というチラシデザインは、手に取った人がクラシックの本場へトリップしてしまうような豪華さがあります。洗練された流麗なフォントは、心躍る音楽の旅へ見る人を誘っているよう。曲目や会場の表記で細かくフォントデザインを変更しているところも、格式の高さがうかがえる隠れたポイントです。すべてが英語だと一瞬ひるんでしまいますが、簡単な英語だったり音楽ファンにとっては馴染み深い表記だったりするので、そこまで読みにくいとは思われないでしょう。
ブルーのグラデーションに青いバラがおしゃれ
コンサートホール名でもある青いバラがさりげなくあしらわれた背景は、明るいブルーのグラデーション。上へ向かって明るい色にデザインされているので、気分が自然と高揚します。演奏者の写真も、それぞれの個性が感じられてユニーク。ポラロイド風のフレームもおしゃれですね。「個」を大切にする海外の様式を思わせる、日本から飛び出したようなチラシデザインです。
鮮やかなブルーに浮かぶ音の世界。ピアノコンサートチラシが選んだ「すべて英語」という徹底
チラシの言語を英語にするという判断
日本で配布するチラシの情報をすべて英語で表記する。これは大胆な判断です。可読性を犠牲にするリスクがあるにもかかわらず。このコンサートチラシはタイトルからインフォメーションに至るまで、すべてを英語で構成しています。
この選択が成立している背景には、主催者のルーツがあります。ニューヨークで生まれた音楽教室が主催するコンサートであるため、英語表記はブランドアイデンティティの表現として自然に機能しています。「日本語にすれば分かりやすいのに」ではなく、「英語だからこそ伝わる世界観がある」。この判断がチラシ全体のトーンを決定づけています。
英語のフォントは日本語フォントと比較して書体の選択肢が膨大であり、文字の大きさや太さのコントラストだけで美しいタイポグラフィを構築できるという実務的なメリットもあります。
ブルーのグラデーションが描く「深度」
このチラシの最も印象的なビジュアルは、上から下に向かって徐々に濃くなっていくブルーのグラデーションです。上部の淡い水色から、下部の深い海のようなブルーへと変化するこの配色は、空の高さから海の深さまでの「深度」を一枚の中に表現しています。
最下段にはバラの花が薄いブルーで重ねられ、コンサートタイトルの「ブルーローズ」を視覚化しています。ブルーローズは自然界には存在しない花であり、「不可能の象徴」とも「奇跡の象徴」とも言われます。その神秘性がコンサートの特別な体験を暗示しています。
グラデーションが上から下に「沈んでいく」方向であることも意図的です。音楽を聴く体験は、表層的な情報の受信ではなく、意識が深く沈み込んでいくような没入です。チラシの色彩がその体感を先取りしています。
出演者の写真に使われた「インスタントカメラ風」のフレーム
出演者の写真は、インスタントカメラで撮影したような白い余白のフレームで囲まれています。デジタル写真が主流の時代にあえてアナログの質感を持ち込む処理です。
この選択にはいくつかの効果があります。まず、写真一枚一枚が「独立した作品」として見える効果。通常の矩形トリミングでは複数の写真が一つのレイアウトに溶け込みがちですが、フレームを付けることで各演奏者のポートレートとしての存在感が際立ちます。
また、インスタントカメラには「一瞬を切り取る」「その場限りの一枚」という文脈があり、ライブ演奏の「その場限り」の価値と呼応しています。
コンサートチラシに必要な情報設計の基本
音楽コンサートのチラシは、観客が意思決定するために必要な情報を的確に伝える必要があります。公演日時、会場、チケット販売情報、出演者、プログラム。これらの情報には優先順位があり。その順位をデザインのサイズやコントラストにも反映することが求められます。
このチラシでは、英語のタイポグラフィが持つ視覚的なリズムを活かし、情報の重要度に応じてフォントサイズに大きなコントラストをつけています。タイトルは目を引く大きさで、日時や会場は控えめなサイズで。この強弱が、情報の受信順序を自然にコントロールしています。
特筆すべきは、チラシ全体がテキスト量を抑え、「余白」と「色」で語るスタイルを貫いている点です。情報が少ないことで、見る人の想像力が働く余地が生まれ、「行ってみたい」という好奇心を刺激する効果があります。
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