文字情報をスタイリッシュにならべたクールなイベントチラシデザインです。
情報量が多いチラシは野暮ったくなりがちですが、その情報を利用してクールなレイアウトに仕上げました。質感のある背景を使用することで、安っぽい雰囲気にもなっていません。
力強いフォントが奏でる、都市の夜のリズム
このチラシは、まずその大胆なタイポグラフィで目を引きます。タイトルは、まるで音楽のビートのような力強いフォントで表現され、イベントのエネルギッシュな雰囲気を伝えています。背景のグランジテクスチャは、都会的な雰囲気を醸し出し、ターゲットとする若者文化とマッチしています。
色彩とコントラストで創り出されるメリハリのあるデザイン
青と黒のコントラストは訴求力があり、読み手の注意を引きつけます。情報のブロックごとに異なる背景色を使用することで、情報を階層化し、一目で重要な情報を把握できるようになっています。多くの情報が詰め込まれたイベントチラシであっても、必要な情報がすぐに見つけられるように設計されています。
デザイナーの振り返り
■ イベントタイトルとしては異例とも言える長さですので、それがタイトルであることをしっかりと理解してもらいながらも、オシャレさが伝わるようなチラシ作りを心がけました。
■ 読む時にストレスにならないような文字サイズ・色の濃淡はキープするように注意しました。
■ 文字量が多いため読む人が混乱しないように、白とグレーで背景を色分けして、項目ごとに分かりやすくしています。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
タイトルの長さや、情報量の多さをうまく生かして、とてもスタイリッシュな雰囲気に仕上げられているチラシデザインだなと思いました。
着飾らない雰囲気が、とてもかっこいいです。背景のグレーが、打ちっぱなしのコンクリートや、石の壁のようです。それも、多くの傷が走っています。それでも壁は淡々とそこにあって、崩れることもなく、己の為すべきひとつのことをやり続けています。一見淡々としているように見えて、実は内側には熱いものや、歴史が隠されている、というイメージです。そういう意志や存在、素材の強さのイメージが、イベントの雰囲気ときれいにマッチしていると思いました。参加されるDJの方々の、芯の強さがそのまま紙面に表されているような感じがします。裏面も、とてもインパクトがありますね。写真の存在感がとても大きく、そして独特です。ミステリアスな雰囲気もあり、もっと知りたい、という気持ちが芽生えてきます。
そして、表も、裏も、フレームのようなものがあるのが良いなと思いました。フレームがあると、しっかりした、格式のあるものという印象にまとまりやすくて、これのおかげで紙面全体がぎゅっと締まって、さらにかっいい雰囲気になっているのだと思います。
VOICE ※第三者による感想です
文字量は多いが、読みやすいチラシです。
見た印象は文字がかなり多いという感じです。あまり文字だけだと読むのが面倒になるという人もたくさんいます。大半のチラシデザインは、文字を多くする場合であっても、表面には写真やイラストを大きく載せ、裏面で詳しく説明をするというのが定番です。それに対してこの場合には、表面も裏面も文字でびっしりという感じになっていますが、ただ文字をつづっているだけではなく、レイアウトをしっかりと考え、写真を載せながら文字を増やしているので、読みにくいという感じではありません。
逆に何が書いてあるのかという興味を惹く感じになっているので、よく考えていますし、斬新なチラシデザインになっています。英語が多すぎる感じがするので、外国人観光客向けに作成されたのかと思いましたが、世界を舞台に活躍する人を紹介しているため、仕方がないという面もあります。色の使い方で文字の多さを嫌な感じにさせず、どのようにすれば興味を持ってくれるのかという点まで考えられているような気がします。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。