東京と大阪で開催されるフランスメーカーの展示即売イベントのチラシデザインです。
フランスの伝統産業から、最新のモードな製品まで、様々なフランスにまつわるアイテムが集うイベントの告知チラシです。カジュアルさのあるライトな色使いの中に、フランスの要素を散りばめています。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
フランスらしいオシャレなデザインが印象的なチラシです。
老若男女受け入れられやすいチラシデザインだと思います。フランス製品の展示即売会ということですが、このチラシを見て参加してみようかと思う人は多いのではないでしょうか。集客効果が高いと思います。可愛らしいデザインですが、決して子供っぽくならず大人ならではの洗練された雰囲気が醸し出されています。ボルドー色に近い赤い色の使い方とエレガントな女性のイラストが気品ある美しさを表現してくれているからかもしれません。フランスメーカーならではの垢抜けた雰囲気が好印象です。よく見ると背景も単色ではなく、落ち着いた水色の縞模様になっています。エッフェル塔のモチーフと相まって空のようにもまた空間の広がりのようにも感じられて、見ていて爽やかです。
あえて展示品の写真を活用しないことで、「どんな製品があるのだろう」という期待感を抱かせます。展示会は出品アイテム数を多いほど、下手に写真を厳選してしまうとイメージを固定化させてしまって逆効果でしょう。しかし、このチラシのようにイラストを用いて仕上げれば、イメージの固定化を避けつつイベントへの興味を高めてくれるのだと勉強になりました。
イラストでチラシのイメージが適度に抽象化されているのがポイント。
フランス製品の展示即売会と聞けば、皆さまはどのような商品がそこにあるのかイメージしやすいことでしょう。オシャレな靴やカバンといった雑貨類や、ワインをはじめとする飲料やお菓子などが浮かんでくることでしょうが、これらのイメージ画像をそのままチラシデザインへと取り込んでしまえば、それを見た人は画一的な印象を受けやすいものであり、展示即売会に集う品々についての既成概念が構築されてしまうため、集客には逆効果となりかねません。
その点、こちらのチラシデザインであれば、イラストで描かれているため、“このようなジャンルの商品が集っている”という印象を広く与えてくれます。この結果、ワクワク感と共に強い興味を喚起させることとなりますので、イベントへの集客という目的のために効果的なチラシとなるでしょう。しかし、難しいのはイラストについてどこまで凝るかです。あまりに細かく描いてしまえば、写真の時と同様にイメージが固定化される一方、抽象的にし過ぎてしまえば何のイラストであるかが伝わっていきません。こちらのイラストであれば、ちょうどバランスされているため、見ていて心地よさを覚えてしまいます。ページ上部に目をやれば、ロゴの挿入の仕方や国旗の入れ方など、こだわっていることに気づかされます。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。