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デザイナーがやってはならない5つの事

デザイナーがやってはならない5つの事


デザイナーがやってはならない5つの事

今回はUI/UXに関わるデザイン事務所 Lollypop Design Studio の記事「デザイナーがやってはならない5つの事」をご紹介したいと思います。賛否あるかと思いますが、オリジナルのアイデアを生み出すという点にフォーカスした切り口になっています。熱のこもった記事ですので、是非一読いただければと思います。

原文 : “5 things every designer should probably stop doing”

以下翻訳内容です。※翻訳・掲載は記事製作者の許諾を得ています。(Thank you, Lollypop Design Studio ! )


こんにちは、皆さん。

様々な事情によりデザイナーにはステレオタイプが存在し、パターンが存在します。時にそれはデザイナーにとって安全な場所です。何を期待し、どのように特定の問題にアプローチしていくかを知っているからです。しかしうまく収まるようにするだけの追求では、自分自身をステレオタイプへ閉じ込めすぎてしまい、創造性とプロセスを失ってしまいます。真の創造性は、パターンが存在しない環境で促進します。下記のポイントはただのデザイナー仲間たちの観察であって、政治的に正しいわけではなく、誰にでも当てはまるわけではありません。もし、あなたが全く当てはまらないタイプだとしても、時折笑顔でうなずきながら読んで、楽しんでくれることを祈っています。

 

デザイナーがやってはならない5つの事

マシニスト(機械工)にならない。

私たちデザイナーは機械(PCなど)の前で多くの時間を費やしています。私たちの生産髙の大半は機械から生み出されているので、機械が出現する前からデザイナー(実際のデザインのパイオニア)が居たことを忘れているのではないでしょうか。実際、世界の最もすぐれたデザイン作品は機械から生まれていません。PCは”ツール”であることを意図したものでしたが、今では思想の媒体依存関係となっています。もはやPCは私たちが電源を入れてアクセスするただのソフトウェアではありません。ソーシャルメディア、メール、可愛い猫動画…それ以外にもたくさんの娯楽がそこには存在しています。

これは時に私たちの想像力を制限してしまいます。あなたの顔に光を投影し、心を剥がしてしまう仮想世界…考え方を変えてみてください!所詮、解像度・色・ピクセルは数字に過ぎません。(文系デザイナーのみなさん、メモ取ってください!)

あなたが窮屈さを感じた時は、まさにこの状況に陥っています。映画ターミネーターを思い出せますか?あれは悲惨なディストピアですが、学ぶことがあります。

あなたがデザイナーとして仕事を始めた時、あなたが持っていた思考と創造性の広大な自由を覚えていますか? ボツになった無数のアイデアを覚えていますか?何度もノートに走り書きをして、頭を掻きながら創造的なプロセスに従事しようとしていたことを覚えていますか?

自分の奥深くにこそあなたの発想やアイデアがあることを覚えておいてください。あなたはすべての物をひっくり返してアイデアを探していましたが、すでにあなたの中にそれはあったのです。突然すべてが簡単に感じるようになりましたか?そうです。今こそ役に立たない機械たちを止めて、あなたのルーツに戻る時です。

一度あなた自身と心を自由にしてみると歩んで来た道が分かります。それからあなたのPCに戻ってみる。するとPCとはただのツールでしかなく、それ以外の何物でもないことに気が付くでしょう。

 

群れることを止める。群れることは自分に鍵をかけること。

「類は友を呼ぶ」と言いますが、デザイナーの世界でも同じことが言えます。自分を理解し、革命的なアイデアを与えてくれる人に出会った時のあのしびれる感覚は本当に驚きますし、やる気が湧いてきます。時としてそれは簡単に起こります。一方で、それは「デザイナー領域」を超えた成長の妨げになることがあります。

デザイナーが集まるとよく起こることです。今もしデザイナーとして上達したいのなら、鼓舞してくれるようなデザイナーたちと積極的に話すべきでは…もしくはひらめきを与えてくれるデザイナーたちと話すべきでは…と議論になるかもしれません。確かに他のデザイナーと話すことですばらしい解決策を得られるという意見には賛成です。しかし、デザイナーではない人と話すほうが問題を解決するためには良いのです。そして、一つ何かを解決したら、あなたは同じ問題を抱えた人の気持ちになり、誰かの解決の手助けするように心がけてください。

デザイナーでない人たちはあなたが本当に進化するための手助けになります。一方で問題解決者として彼らはシナリオを理解し、可能な解決策をあなたに導き出してくれます。ユーザーはただあなたに難しさだけを伝えますが、彼らの心理まで理解すると自ずとその答えは出てきます。そして理解とは、あなたが彼らの1人になることなのです(簡単に、ある程度まで)。

 

インスピレーション探しを止める(真剣に!)

「インスピレーション」の意味は「呼吸をする」であることを知っていましたか?現代のデザイナーにとって、Pinterest、Abduzeedo、Muzli、Behanceなどのようなものかもしれません。これは私たちにとっては空気のような存在です。私たちはそれを吸い込み、そしてそれが作成する境界内で私たちの創造性を定義しているのです。そしてそれと共に、私達は自分達の貴重な創造性を捨てているのです。

この意見は、多少間違っているかもしれません。問題解決とは勝利者のいない競争のようなものです。要は、ある意味常に破壊的なことかもしれません。他者がどのように問題を解決しているのかを見ることは、私たちに何かを始めるためのアイデアを与えることはありません。それは新たな困難を与え、解決策を理解するための基礎を与えてくれる程度です。他者の例に頼ることは、自分の可能性に対してブレーキをかけることになります。

あなたが最後に自分自身の”オリジナルアイデア”を考えたのではいつですか?それは鼓舞されたのでしょうか、それとも熱望されたのでしょうか。もしそれが最近のことであれば、自分自身を褒めて、さらにそれを続けてください。もし違うのであれば、考え方を改める時が来ていると認識してください。

純粋な創作プロセスに従事することは、エクササイズです。そのプロセスはあなたの心を鍛錬するために行うべきなのです。あなた自身の技能を研ぎ澄ましてください。続けることでどんどん良くなり、いつしか自然と出来るようになるでしょう。創作の壁にぶつかった時、あなたの心は恐怖や失敗に対しての防御姿勢をとります。これは論知的思考をないがしろにしてしまいます。それこそが落とし穴です。

アイデアとは、採取するものではなく、自分で創作するものです。アイデアはあなたの奥深くに眠っています。創作の壁の向こう側で発見されるのを待っています。何よりもあなたがしなければならないことは、あなた自身の中身をしっかり見つけることです。それがすべてです。

 

定義を明確にし、制限することをやめる。

私は、世界を変えるためのミッションをあなたにやっていただく為に、この激励をお送りしているわけではありません。私のやり方で、より良くしていくために様々なものを打破しているのです。良い物に従いましょう。しかし、スタンダードに従ってはいけません。スタンダードを超えましょう。スタンダードはスプリントレースのチェックポイントのように考えてください。つまりプロセスがどれだけ終わっているかを知るためのインジケータに過ぎません。しかし、あなたが着実に前進しているということも告げてくれます。

私たちの多くは、アップルやグーグルなどデザインの世界に大きく貢献したデザインのパイオニアに注目します。私は「貢献」という言葉を使っています。なぜなら、今やアップルやグーグルはスタンダードだからです。彼らは縛られることはありません。それは彼らが成し遂げたことであり、世界と共有したいことなのです。それがスタンダードになり、競争力を持つようになります。

私はこれらのスタンダードについて考えるべきではないと言っているのではありません。彼らの発言やリサーチや試験がどのように人々に機能するのかを調べたりすることは無駄になるということです。私は定義ではなく、あなたに再定義するようにお願いしているのです。

考えてみてください。ある日、グーグルの誰かが「もし~だったら?」と考え、そして今日私たちが感嘆するようなデザインを生み出しました。同じように新たなことをする必要はありませんが、あなたがしたいことをもう一度想像してみてください。考え直す、再定義してみる。さあ、あなたも貢献していきましょう。そしてあなたの実績を残しましょう。

そしていつか、あなたは今までイメージしていなかったような新しい場所で、今までにない自分自身を発見するでしょう。もしそこで私を見つけたら、是非私にコーヒーを奢ってくださいね。

 

完璧であろうとしない。

あなたが何を考えているか、私はわかります。

完璧を目指さないデザイナーは無意味だ。

私の考えはこうです。私たちの生活は「物事を正しく直すこと」を中心に回っているでしょうか?なぜ人々は物事を正しく修正する、言い換えれば、完璧にしたいと思っていないのでしょうか?

私たちは不完全な世界に生きています。私たちが向き合う問題とは、不完全な状態で起こります。ユーザーは完璧ではありません。シナリオは不完全です。そんな状況で、この地球上で私たちが考える解決策が完璧になるなんてありえるのでしょうか。

あなたは全世界を守ることはできません。バットマンでさえそれは出来ないのです。仕事をする時や誰かを手伝う時は、あなたの限界を理解してください。すでにコンパスが完璧主義の方角から外れたのであれば、完璧主義が私たちに何をもたらすのか説明したいと思います。

 

完璧主義を発揮した時、私たちは重要ではない細部にこだわりすぎて問題の主要部分を忘れてしまうことがあります。私たちの考えは1点集中型になります。第一優先を忘れ、大切なビジョンがゆっくり消えていきます。そして、「締切不安症」と言われる症状に吸い込まれていきます。

実際私たちが本当に恐れていることは締切ではなく、依頼者の期待に応えられないことへの恐怖なのです。これは、思考のオーバーヒート状態へ導き、すべてが精神的ストレスになります。この恐怖は完璧主義モンスター(たぶん見た目は完璧な丸い形です。)によって引き起こされます。完璧主義モンスターはあなたから論理的思考を奪い、自信を食べてしまいます。弱肉強食は自然の摂理です。このモンスターはあなたの心が生み出した考えそのものなのです。すぐに得られる喜びこそが特効薬です。

 

普通のデザイナー1「うーん、この2本線を調整しなくちゃ。ページ罫線と平行じゃないな。」

普通のデザイナー2「あれ、青がなんでこんなに暗いんだ。パントンカラーライブラリーからイメージに合う青を探してみるか。」

完璧主義デザイナー「なんてことだ、理想の黒はこれじゃない。おいおい、この赤は私が昨日見た赤じゃないぞ。完璧を探さなければ。この写真は全部変じゃないか!このボックスも駄目だ!冗談じゃない!私は…」(思考は死に、完璧主義モンスターがその灰の中から立ち上がった。)

 

聞き覚えがありますか?どうかないことを祈ります。

もちろん、たくさんの物を直す必要があることは理解しています。しかし、あなたが一度にできることは限られているのです。もし、不正確な色やわずかに傾いた画像、何か小さなことでカリカリするような人なら、どこかにそれらを書いておいてください。ただ、あなたが見たすべての問題を書き記しておいてください。それから、何を一番優先すべきかを決めると良いでしょう。そうすることであなた自身が整理でき、閉鎖されている可能性などを引き出してくれるでしょう。

少しずつでいいのです。

完璧主義をなくす = パニックにならない = 進歩!

敬具

created by Lollypop Design Studio

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