アパレルデザイナーとしての長いキャリアを持ち、ブランドの立ち上げやトレンド予測、マーチャンダイジングなどに幅広く関わる Jon Phenom 氏。ファッションブランドのメンター的存在である彼のYoutubeチャンネルより、今回は「ファッションブランドのロゴ・ブランド名」についてのアドバイスをご紹介したいと思います。※記事掲載は担当者に許諾を得ています。(Thank you, Jon !!)
以下翻訳内容になります。
「ユニークなロゴとブランド名を持つこと」。これはシンプルに聞こえるよね。
意地悪に聞こえないように言いづらいけど…すごいアイデアが浮かんでそれがクールだと思ってる人って結構いるけど、全然クールじゃない時が多いんだよね。難しいけど…コメディみたいなんだよね。「このアイデア真似するなよ!」とか、「秘密保持契約にサインしろ」とか…。完全に新しいアイデアってなかなかないんだ。ほとんどのアイデアが今までにすでにあったものだから。でも、あるアイデアを誰かから得て、それを全く逆さまにしてしまうことはできると思う。
要するに、今まで立ち上げを試みた、立ち上げられた、もしくは短期間だけ売れた洋服ブランドは6千万個くらいあると思う。普通は商標から始めるよね。もし僕がブランドを立ち上げたり、ブランドを立ち上げたい人の手伝いをするとしたら、すでに考えた名前を絶対に使わないといけない場合じゃなければ、どこにもないようなブランド名を考えるね。僕は何か全く新しいものを作ることが好きなんだ。誰もどこでも見たことがないような名前や文字の組み合わせを考えるのが好きだ。
ロゴデザインや見た目に関しても同じだ。1つはオリジナリティがあるから良いということ、2つ目に商標権の侵害を避けることができるということだ。自分のブランドが売れ始めたらいろいろな企業から声がかかるよね。でももし、せっかく売れたのに、例えばドイツのデニム企業が似たような名前を30年も使っていたことがわかったらどうする?
僕のケーススタディの第一位はDCだ。DCの創立者の一人であるデイモン・ウェイは今Incaseのブランド責任者として素晴らしい仕事をしているんだ。
Keith Homan / Shutterstock.com
デイモンとケン・ブロックが作ったDCのロゴはとてもアイコニックで素晴らしい。一つは、とてもオリジナリティにあふれた形をしているから一目で何かわかるロゴだということ。もう一つは、人々がそれが大好きだということ。感情を結び付けられるんだ。意味を持つんだ。ロブ・デレックがMTVでDCを着ていると、そのロゴに対してのイメージが変わるでしょ。道を歩いていて子供がDCを着ていたり…すごく感染率が高いんだ。ロゴとブランディングの観点から、DCは僕の最高のケーススタディだ。
それと、複数のロゴを使うことを恐れないでと言いたい。LRGのように一つの企業を表すのに複数のバージョンのロゴを使うことはとても斬新だ。これも良いケーススタディだね。でも、ロゴを作るのなら、アイコニックなものを作るようにしよう。
・この記事は制作者に許諾を得て掲載しています。
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