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Kingston

英国の街シリーズ〜マーケットタウンKingstonを歩く


英国の街シリーズの初回として、テムズ川湖畔のKingstonを取りあげます。Kingstonは王室特別区にあり、ショッピングで賑わうとともに歴史のあるマーケットタウンとして楽しめる場所でもあり、幾度訪れてもイギリスらしい雰囲気に心が踊ります。

街の美しい看板やテムズ川の画像とともにお楽しみください。

 

王室特別区のThe Royal Borough of Kingston Upon Thames

Kingston

Kingston(キングストン)はロンドンのウォータールー駅から南西に電車で約30分ほどあれば行ける街です。ロンドン勤務や観光をしているとキングストンに行く人は多くないかもしれませんが、一度は訪れるべき素敵なところです。

キングストンはその歴史を中世にまで遡る古い町です。イギリス王室と関係のある行政区The Royal Borough of Kingston Upon Thames(キングストン・王室特別区)として位置します。王室特別区はイングランドに7つ、ウェールズに1つ、計8つだけの特別な行政区であり、キングストンがその1つということを知るだけで皆さんも興味が湧いてくるのではないでしょうか?

 

1200年代まで遡る歴史!マーケットタウンのキングストン

キングストンの中心には教会や広場があり多くの人が散策したり、カフェ、レストラン、洋服やコスメなどのショッピングに利用しています。そして、中央の広場にでるのが歴史あるマーケットです。

その昔、キングストンはマーケットタウンとしてロンドンへの商業のために重要な街でした。マーケットの歴史は1200年代初頭にまで遡るとも言われますが、今でも花屋、魚屋、八百屋、パン屋や世界各国の料理など28もの常設ストールがあり、週7日、10時~17時まで活発に出店されています。どの日にキングストンへ行ってもマーケットを楽しめるのは魅力でしょう。

 

キングストンの街を彩る看板デザインのいろいろ

筆者がある日、キングストンを訪れた日の様子を紹介しましょう。イギリスならではの建物の美しさにもご注目ください。

THE WHITE COMPANY

THE WHITE COMPANY_1

黒とクリーム色の古い建物にシンプルなフォントで「THE WHITE COMPANY」とあります。THE WHITE COMPANYはベッドリネン、タオル、ホームアクセサリー、フレグランス、衣料、ベビーと子ども服などを扱う高級店です。

THE WHITE COMPANY_2

Bubbleology

BubbleologyとScribbler

外観は真っ黒で一瞬何のお店だろうと不思議ですね。黒のベースに白のBubbleologyのロゴだけが目に入ります。

Bubbleologyはここ数年流行りのバブルティーのお店です。100%オーガニックの茶葉だけを使い、Soil Association(英国最大のオーガニック認証機関)から認定を受けています。散策の合い間に立ち寄るのにぴったりです。

Scribbler

イギリスのカード文化は未だ健在です。誕生日はもちろん、クリスマス、父の日・母の日、各種お祝い、訃報などにどの年代を見てもまだまだカードをおくることが定番となっています。

からし色とも言える可愛い黄色に大きな窓の店舗Scribblerは、それら各種のカードを販売するお店です。隣のBubbleologyの黒の外観と黄色の店構えが隣り合わせでインパクトがあり、それだけでも自然と目がいきます。

街の地図

広場の一角にある街の地図には「Ancient Market Thames Street」と書いてあります。地図情報には警察、シアターやカレッジ、教会やリバーサイドの方角がわかりやすく載っています。このような地図がどの街にも設置されています。

このように、キングストンの街は中世の雰囲気を残すお店やそのサインなど建物を楽しめるエリアなのです。

 

キングストンとロンドンを結ぶテムズ川

ところでキングストンから少し東に行くと、世界4大テニス大会の一つとして有名なウィンブルドンがあります。そして、キングストンの広場の西側をほんの1分歩くだけで南北に通るテムズ川に出ることができます。このエリアにはロンドンで一番古い橋がここにありますが、キングストンに行く機会があればぜひ探してみてください。

雄大なテムズ川の風を感じるとともに、川沿いには多くのレストランが立ち並ぶのも景色の一部になっています。レストランは川を望む外のテーブル席が人気です。

さて、ロンドン市内のいろいろなエリアから見ることができるテムズ川ですが、シティクルーズやサーキュラークルーズと言って船で移動するのも楽しいイベントになります。

そして、キングストンからもTurks(タークス)というクルーズを利用してハンプトンコート宮殿に行くことができます。タークスは310年の歴史をもつ家族経営の会社です。緑豊なテムズ川沿いの景色を眺めながらのクルーズはとても気持ちの良いものです。夏は夜10時まで明るいイギリス、1日を少しでも長く楽しむのにも最適でしょう。

散策が楽しいKingstonで過ごせばリラックスに最適

ショッピングするのに便利、レストランやカフェがたくさん、そしてテムズ川沿いの散策までできるという盛り沢山のキングストン。街は大きすぎず小さすぎず歩きやすいのに加え、王室特別区というバックグラウンドもイギリスにいるんだなぁと感じさせてくれる素敵な街です。

 


<プロフィール> ビスコム
ロンドン在住ライター。イギリスに住み、さらに強くなったデザインやアートへの興味をライティングに活かす。インテリアにも食指が動き、Edward BulmerやWilliam Morrisのセンスに憧れる。剣道道場運営やボランティア活動も行ない、バランスのとれた在英生活を満喫中。

 

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