企業のシンボルマークとなるロゴを作るとき、専門家に任せることも念頭に置きましょう。ロゴ制作は、最近は優秀なデザインソフトもありますから、未経験者でも不可能ではありません。しかし、効果的なロゴを作れるかどうかは、別問題です。未経験者が作ったものだと企業のシンボルマークとしての役割を果たさないかもしれません。
センスの問題ですから未経験者でも素晴らしいものを作る事もあれば、逆にプロに依頼をしたのにイメージと合わない物になる可能性もあります。プロであれば概ね企業や事業内容にあったイメージのものを作ってもらえる可能性が高まります。
自分達で作った方が愛着も湧く、という考えは間違いではありません。しかしビジネスとして考えたときに、専門家は話をよく聞き、依頼主ですら固まっていなかったイメージを具現化してくれます。企業のイメージに合い独創性があり、一目見てこの会社だと解るロゴデザインを作り上げてくれますから、シンボルマークに相応しいロゴを手に入れることができるでしょう。
ロゴのデザイン作成はセンスと感性や経験を問われる
ロゴのデザイン作成は経験や感性を問われます。デザインが社運を握ってしまう可能性すらあり、甘く見てはいけません。いわゆる大企業には、ほとんどロゴがあり、まずロゴが出てくる事で、その企業の信頼性が証明される事になります。ある意味、社名よりもロゴの方が意味を持ち、商品の信頼性をロゴの有無で判断されることもあります。
自分が商品やサービスを利用する時に置き換えてみてください。
ロゴがあるという事は、その価値を企業が証明している事であり、安心感が高まります。そして、ロゴデザインの重要性は、企業が頻繁に変更している事を見ても分かります。何しろ会社を記憶してもらうわけですから、ロゴのイメージがそのまま企業イメージになります。愛くるしいキャラクターのロゴであれば、企業イメージも愛くるしくなり、ゴツゴツした厳格なものにすれば、そのまま厳格な企業というイメージになります。当然親しみやすいロゴは覚えてもらいやすく、これは企業にとっては大きな意味を持つのです。
ロゴのデザインは情報化社会となった今でも重要です。企業を示す最も端的なものとして使用されるので、その価値はますます高くなっているのです。
ロゴデザインで企業イメージを伝える
企業やショップなどにおいてロゴの存在は非常に重要です。ユーザーへの認知を深めると共に、記憶に残すことでリピーターを呼び込む働きもあります。多くの人に効果的に宣伝するための媒体としての役割も持つため、積極的に導入する価値があります。
効果的なロゴデザインを作成するために、まず理念やコンセプトなどが明確に伝わるデザインを意識します。無論、センスを第一にロゴ制作を行うことも可能ですが、メッセージ効果を狙うのならば、意味のあるデザインの方が効果的です。また、意味のあるロゴは愛着を持ちやすくなり、象徴として根付かせることで、会社の存在をより深く周知する事ができます。
様々な状況で使えるかどうかもポイントのひとつです。名刺や看板・ノベルティグッズなど、デザインによっては活用法が限定されてしまいます。縮小すると細か過ぎて潰れる。丸い所にプリントをすると崩れやすくなる。など汎用性のないデザインだと、使いどころが限られてしまうため、先々を見越した作成が求められます。
色の選定も大切です。カラーによって与える影響は違っているため、どのような配色にするかで訴えかける力も左右されます。例えば赤はエネルギーに満ちた印象を与える一方、青はクールで知的な印象を与えられます。このような色の持つ力を意識することで、同じロゴでも違ったイメージになります。
ロゴは必ずしもカラーで使われるばかりではありません。時にはモノクロで印刷されるケースもあります。モノクロになることでデザイン性が損なわれるのなら、あまり良いロゴとは言えないでしょう。
価格設定を理解してロゴのデザイン作成を相談しよう
ロゴのデザイン作成を依頼する時には、価格設定を理解しておく必要があります。基本的に、いきなり業者に依頼するのではなく、事前のヒアリングが存在します。そこで価格の内訳を確認しておきましょう。ヒアリングでは、どんなロゴデザインにするのか、コンセプトをデザイナーと相談していくことが一般的です。このヒアリングの結果によって、想定より価格が変わる可能性もあります。
大手のデザイン会社に依頼する場合、複数のデザイナーが存在することから、デザイナーの代わりに営業やディレクター・コーディネーターが打ち合わせの場に来ることもあります。フリーランスでロゴデザインを担当している場合には、直接的に交渉することが多いでしょう。
また、デザインを依頼する時には、修正可能か確認をしておきましょう。イメージと違うデザインが納品された場合、デザイナーに修正をしてもらう必要があります。提案された見積もりに修正の費用も含まれるのか、確認しておくことも重要です。
プロのデザイナーに依頼する利点
ロゴデザインは企業の顔といっても良いでしょう。日本・世界を代表する企業は、一目見ただけで「あの会社だ」とイメージできるロゴを使用しています。企業として顧客に訴えかける力のあるロゴを持つことは、顧客や社員のイメージアップにつながります。中小企業でも大切なイメージ戦略で、優れたロゴデザインは会社のイメージを高めるだけでなく、社員の一体感を強くします。例えば、名刺に印刷されたロゴは顧客に対しても、また社員に対しても企業の目指すものを明示してくれます。
企業のイメージに合致し、シンプルで覚えやすく、しかも他の企業と差別化できるオリジナリティーを持つロゴ。必要な条件を考えただけでもその難しさが感じられます。また良いデザインができても、すでに他の企業で使われているものと同一、あるいは類似している場合、そのデザインは使えなくなるリスクがあります。デザインは著作権や商標権を含むことがあるからです。
ロゴ制作を行っているデザイン会社は多数あり、それぞれにプロの技術で作成を行う一方、著作権法などの関連する法令等についても理解し、顧客の要望に応えています。アウトソーシングの活用は限られた人的資源を有効に用いるために重要なことです。デザインのプロにロゴ制作を依頼すれば、顧客や社会に向けた自社のイメージアップをはかり、社員の一体感を高める一助となり得ます。デザイン性や権利面など、総合して考えれば、ロゴのデザイン作成はプロに依頼することをおすすめします。
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