グラフィックデザイナーになる為に色々なことを学びたい場合、今ほど恵まれている環境はないかもしれません。多くの先輩デザイナーが様々な情報を無償で公開してくれているからです。今回はグラフィックデザイナーとして13年のキャリアを持つAdrian Graphics & Marketingから、YouTube動画「グラフィックデザイナーになる方法 2020」を紹介したいと思います。※以下翻訳内容です。
Adrian Graphic Videoへようこそ、お帰りなさい。今日は聞いてくれてありがとう。僕がプロのグラフィックデザイナーとして活躍してきた13年間を振り返る、とてもスペシャルなトピックについて話そうと思っているんだ。でも、本題に入る前にお願いがあるんだ。僕のYouTubeチャンネルに登録して、小さなベルのマークのお知らせボタンをクリックしてよ。そしたら、僕の動画の最新情報を受け取れるからね。以前の動画でも何度かお知らせしたけど、これからどんどんいろいろなコンテンツを君たちに届けるからね。
グラフィックデザイナー、クリエイター、ウェブデザイナー、デジタルマーケター、色んな職種の人のためになるコンテンツだよ。素晴らしい内容の物ばかりだから、登録するのを忘れないようにね。フォローボタンか、ベルのマークをクリックすると全てのコンテンツにアクセスできるよ。
グラフィックデザイナーになる方法 10のヒント
それじゃあ、はじめよう。今日は「グラフィックデザイナーになる方法 2020」について話をするよ。これってすごいトピックだよね。
僕がプロのグラフィックデザイナーとして活動し始めた2007年がまるで昨日のようだよ。それから随分と色々なことが変化してきた。だから今日は君たちに10個のヒントを与えにきたんだ。どうやったらグラフィックデザイナーになれるのか、その方法をシェアしようと思う。
グラフィックデザインを趣味でやってる人もいるかもしれない。PhotoshopやIllustratorの使い方を少し知ってる人もいるかもしれないね。そしてそれを一つ上のレベルまで持っていって、それでお金を稼げるようになりたいと思っている人もいるはず。そこで役立つ10個のヒントを教えるよ。早速はじめよう。
1. アプリケーションの使い方を勉強する
それじゃあ、まず1つ目のヒントは、アプリケーションの使い方を勉強すること。
Adobe Creative Cloudまたは、Adobe Creative Suite、君たちがどう呼んでるかわからないけど、このアプリケーションのセットを使えば、グラフィックデザインもできるし、Adobeの機能を最大限に利用することができるんだ。正しい使い方を知っていれば、何でもできると言ってもいいぐらいパワフルなシステムなんだよ。
もし写真を撮ることが好きならPhotoshopとLightroomが最適だと思うし、イラストを描いたり絵を描いたりするのなら、Illustratorを使えばいい。Illustratorは最高のツールだよ。それを使えば、ベクターフォーマットで何かを作ることができるし、本当にたくさんのことができるんだよ。
でもひとつだけ知っておかなくてはいけないことは、それの使い方だ。まあでも、君たちは運がいいよ。これらのアプリケーションの使い方に関してのコンテンツを僕ももっと作っていくつもりだし、他にも有名で素晴らしいYouTuberがたくさんいるからね。たくさんの人たちが、アプリケーションの使い方について素晴らしいコンテンツを作っているんだよ。
まず紹介したい1人目はTerry Whiteだ。
彼は素晴らしい人で彼自身のAdobe Evangelistでチュートリアルをやっているんだ。僕は本当にたくさんの素晴らしいことを彼から学んだんだ。
それからTutVidもいるね。
TutVidとTerry White。この2人はグラフィックデザイン、Photoshop、Illustratorなどの最高のプログラムについて教えてくれるYouTuberでものすごくおすすめだよ。
2. インスピレーションを受けるものを探す
よし、じゃあ2つ目のヒントは「インスピレーションを受けるものを探す」だ。
僕のインスピレーションはTerry Whiteであり、Jazaであり、そして地元の友達でAndyっていう奴がいるんだけど、彼も僕のインスピレーションだ。もっと外の世界に目を向けて、君がインスピレーションを受ける作品をたくさん探すんだ。君のスタイルや、性格、個性、君がやりたいと思っていること、作りたいと思っていることにちゃんとフィットするものをね。
そうだな…もし君が絵を描くなら、インスピレーションの源はコミックブックなのかもしれない。もし動画を作るのなら、何になるかな…何にしてもそのエリアのインスピレーションを受けるものを見つけ出そう。これはいくら強調しても足りないくらい重要なことなんだ。
君が興味を持っているエリアでインスピレーションを受けるものを見つけることは超超重要なことなんだよ。
3. 毎日続けて練習する
3つ目のヒントは、少しシステムの使い方に慣れてきたら、毎日続けて練習すること。
使えば使うほどどんどん上手に使えるようになるからだ。これもいくら強調しても足りないくらい大事なことだよ。
毎日練習することを日課にすると聞いて、きっと「9時から5時まで働いてるから忙しすぎる」とか「家族がいるから」とか、「日課にできるかどうかわからない」とか思う人もたくさんいるだろうね。1日たったの10分か15分でいいんだよ。もし本当にやりたいと思っているなら、時間を作ることができるはずだ。15分早く起きればいい。15分早く起きて簡単なデザインをさっと作ってみよう。シンプルなイラストでもいい。基本的なものを作るのに、そんなに時間はかからないよ。小さなキャラクターでもいいし、小さなニコちゃんマークでもいい。
何でもいいけど、とにかく毎日続けて練習するんだ。ペンツールを使う練習でもいいよ。例えば一つのツールを選んでそれの練習をひたすらしてもいいしね。そして、ある程度の練習量を積めば、とても快適にアプリケーションを使うことができるようになるし、いくつかのショートカットキーを覚えられたらいいね。これも大事だからね。
4. チュートリアル動画で学ぶ
4つ目は、Terry WhiteやTut Vid、Jazaなどが作っているチュートリアルを見ること。
僕もたくさんのコンテンツを作り始めたから、僕のチュートリアルはもちろんのこと、世の中にはたくさんのチュートリアルがあって、それを気軽に見ることができる。まずそれを探して、毎日15分間見るようにするんだ。
例えば朝の15分間を使って小さなデザインを作り、夜寝る前の15分間を使ってチュートリアルを見ると、次の日のためのインスピレーションになるだろう。練習するためのインスピレーションを受けるものを持っていること、これは本当に重要なことで何度言っても足りないよ。僕の動力源だったからね。
僕は、この仕事を始めた頃、夜の街のビジネスのフライヤーを作ったり、レストランのフライヤーを作ったり色々やってたんだ。そして僕にはインスピレーションを与えてくれるものがあった。前にも話したけど、友達のAndyは信じられないくらい素晴らしい作品を作っていたんだ。だから僕は彼がどうやってそれを作ったのか知りたくなったんだ。
インスピレーションを受けるものを見つけることと、チュートリアルを毎日見ることは、君たちがこれからプロのグラフィックデザイナーとして成長し、前に進んでいくための大きな助けになる。
5. デザインを世に送り出す
5つ目だ。これもとても重要なんだ。誰かのためにデザインを作るようになると「無料でやってほしい」と頼まれることもあるだろう。その時は無料でやってもいい。
作品を世に送り出すんだよ。
もっと学びたいんだ、経験を積みたい、ポートフォリオのための作品を作りたい、無料でグラフィックデザインを提供するけど、興味のある人はいる?ってね。これをTwitterや、Instagram、Facebookに投稿したら、必ず「試してみたい」と連絡がくれる人がいると保証するよ。
こんなデザインが必要なんだとか名刺が必要なんだとか、SNSのカバーにデザインが必要なんだ、とかね。予算の限られている人はたくさんいるからね。チャンスはいっぱい転がってるはずだよ。彼らは初めてのデザイナーでも無料だし、喜んでコンタクトしてくるはず。これはとても素晴らしい手段なんだ。
6. ポートフォリオを作る
そして6つ目は、ポートフォリオを作り始めること。たくさんのデザインを作ったら、Adobe Creative CloudのBehanceのようなサイトに行って、これまで君がクライアントに提供してきたグラフィックに関連するコンテンツを作るんだ。ポートフォリオを作るにはぴったりの方法だよ。
無料の作品を作り始めたら、クライアントにその作品をポートフォリオに入れることを知らせておくといい。そして、君の作品に対してのフィードバックをもらえるようになる。気持ちや意識をオープンにしてフィードバックを受けることが大事だよ。個人的な攻撃ではないことをちゃんと覚えておくんだ。批評で傷つくようなことがないようにね。
批評は君のスキルを向上させ、グラフィックデザイナーとして成長するためのチャンスだと思うことがとても大切だよ。
7. 常にインスピレーションを受ける
7つ目は最高のやつだよ。たくさんの人にとってもラッキーナンバーだもんね。常にインスピレーションを受け続けること。
無料の仕事をして、ポートフォリオを作って、技術をどんどん学んで…ってやってると簡単にいっぱいいっぱいになってしまうと思う。でも、クリエイティビティはインスピレーションが原動力なんだ。
趣味だったグラフィックデザインから始まって、僕がそれを仕事にしてこれまでの15年間作ってきたデザインの多くは、他のアーティストからインスピレーションを得たものばかりだ。
Jeff Granitoは素晴らしいんだ。彼のインスタグラムを見てみてくれ。とても力強いイラストレーションで、彼はディスニーとも仕事してるし、その他の大企業のためにグラフィックでサインを作っている。彼は僕が今でも尊敬して、グラフィックデザインのキャリアとして目指している存在なんだ。
僕は、マーケティングやトレーニング、講演、そしてこういうYouTubeの動画を作るのに忙しくて、今はもうグラフィックデザインは僕にとって、毎日やるものではなくなってしまったけど、まだ趣味の一つではあるからね。僕はグラフィックデザインに対して持っていた情熱を仕事に変えて、それで収入を得ることができていた、何年もの間ね。そして今はデジタルマーケティングの世界に入り、話すことで収入を得ることができている。だから今は趣味としてグラフィックデザインを楽しむことができるんだ。逆周りではなかったよ。
もちろん、始めた頃は、家族や友達のためにやっていたから、趣味みたいなものだったけど、その後すぐに仕事になったからね。そしてそれが君のキャリアにもすることができるんだ。でも正しくやる方法を知らないといけないし、ポートフォリオもきちんと作らなくていけないんだ。
8. 他のデザイナーの制作ファイルから学ぶ
さて8つ目だ。これは本当にクールなちょっとしたトリックなんだけど、Adobe StockやShutter Stockのようなサイトを利用して、他のアーティストが作成して既に完成しているイラストレーションをダウンロードするんだ。
そして、彼らがどんなふうにレイヤーを作っているのか、どんなふうにこのファイルを作成したのか、どんなふうにパスを作ったのかをよく観察するんだ。
他の人が作った作品からは学ぶことが本当にたくさんある。ダウンロードできるのは、PSDやAI形式のファイル、EPSやSVGのファイルだから、解剖して観察できるアートワークのようなもので、それらのパーツを自分の作品に使用することだってできる。ライセンス使用料をきちんと支払っていれば、それらを再利用することに全く問題はない。許可を得ないで勝手に使用するのは盗作と同じだから、必ず、Adobe StockやShutter Stockなどでライセンス使用料を支払うこと。とても重要なことだ。
9. 一ヶ月間の軌跡をシェアする
9つ目で僕が君にお願いしたいのは、第1日目の作品第1号から始まって、30日目までの光跡をシェアして欲しいということ。コメントが聞きたい。どれくらい成長したのか見たいんだ。メールでもいい、連絡してほしい。君たちは僕の視聴者だし、君たちのことをもっと知りたいんだよ。僕の仲間であり、家族みたいなものだからね。僕は君たちを助けるためにここにいるし、君たちを愛しているし、気にかけている。君たちは僕のことはよく知らないだろうけど、本当に愛しているんだ。
10. 有償でデザインの仕事をする
そして10個目。最後だけど大事なこと。世の中にでて最初の仕事の契約を成立させて欲しい。最初の有償の仕事を取ってくるんだ。
30日間デザインを作り続けると、デザインを作ることにも十分慣れてくる。無料でデザインを提供したクライアントからも素晴らしいフィードバックをたくさんもらってきた。彼らが君たちに、何かお礼をしないと!とか、報酬を支払わないと!いうことも増えてくる。
それが、君たちがデザインを有償にする良いタイミングなんだ。そのタイミングは君の5作目の作品で来るかもしれない、50作品目、もしかしたら500作品目で来るかもしれない。それはわからないけど、ある時点で君は姿勢を正して、「そうだ、僕のグラフィックに費やした時間、僕の才能、僕のエネルギー、僕の情熱は報酬をもらうことに値する」と言える時がくる。
それが君がプロのグラフィックデザイナーになる瞬間なんだ。
そしてそれが君たちに僕が望むものだよ。
10個のヒント、どうだったかな。君たちが実現してくれることを楽しみにしているよ。この1から10までのヒントやステップを何度も繰り返してやってみてほしい。もし助けが必要なら、途中で行き詰まったら、遠慮なく僕に連絡をくれよ。そしてさっきも言ったけど、君たちがフォローして、学んで、身に付けられるように、これからもっと沢山のコンテンツと動画を作っていくから、参考にしてくれ。
素晴らしい日を過ごしてくれよ。見てくれてありがとう、そしていつも上を見続けることを忘れないで。
参照リンク : HOW TO BECOME A GRAPHIC DESIGNER IN 2020 – Adrian Graphics & Marketing (CC BY 3.0)
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