動詞を意味する英単語”verb”と、アイコンの意味の”icon”を合成した、”verbicon”(バービコン)と呼ばれるビジュアル表現があります。この手法は、文字の一部を加工することで、言葉の意味を視覚化します。さりげない処理によって、テキストとしての単語からあまり逸脱していないバービコンもありますが、今回は逆に、大胆に文字を変化させて、図形要素の比率が大きくなった例を紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
どこからどう見てもクリップにしか見えません
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“CLIP”の「C」をぐーんと引き伸ばして曲げてクリップを作りました。しかし、実際は「C」を変形させたのではなく、このアイデアにふさわしいフォントで「LIP」という文字を入力した後で、そのフォントの線と同じ太さでクリップを描いたのだと推察します。「LIP」がなければ、このクリップを「C」と読むひとはいないでしょうね。
もうこの窓なしでは暮らしていけません
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検索、という意味の単語”search”の「a」を加工して検索窓(あるいは検索ボックス)を作りました。虫眼鏡のピクトは検索のメタファーですからこれをはずすことはできません。この虫眼鏡がなかったら変形された「a」が検索窓に見えるかどうかは微妙なところです。
タイヤに轢かれてしまいました
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荷物を運ぶトラックや陸上競技のトラックなど、”track”という単語にはいろいろな意味があります。複数形の”tracks”には鉄道の線路の意味もありますが、このバービコンの場合は、車のわだち、タイヤ痕、といった意味で視覚化しています。
バービコンによるロゴマークの実例
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フォークリフトのフォーク(またはツメ)部分を「L」で表しています。上に紹介した作品に比べると変形の度合いはひかえめです。このInstagramの画像では本体とフォークが離れてしまっていますが、実際は「LiftAgent.com」という名称のサイトで使われています。ですからフォークリフト本体とフォークの位置関係は実物と同じ状態に戻っています。
かなり大胆に文字を加工した例を紹介しました。いずれの例も単語のなかの1文字だけを変形させています。手を加える文字の数が多いと単語として読み取りにくくなってしまうからです。
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