大学進学を検討する上で、オープンキャンパスは貴重な情報収集の機会です。しかし、パンフレットの内容が魅力的でないと、参加意欲がそがれてしまうことも。せっかくの機会を逃さないためにも、高校生が本当に求めている情報、知りたい内容を盛り込んだオープンキャンパスのパンフレットを作成することが大切です。
この記事では、大学広報担当者の方向けに、高校生目線で読みたくなるオープンキャンパスのパンフレット作成のポイントを解説していきます。ぜひ参考にして、効果的なパンフレットを作成し、多くの高校生に大学の魅力を伝えましょう。
オープンキャンパスのパンフレットってどんなもの?
オープンキャンパスのパンフレットの役割
オープンキャンパスのパンフレットは、大学の魅力を伝える重要なツールです。大学選びに役立つ情報はもちろん、オープンキャンパスへの参加を促す役割も担っています。パンフレットを通して、高校生は大学のイメージを掴み、興味関心を高めることができます。
オープンキャンパスのパンフレットを読む目的
高校生がオープンキャンパスのパンフレットを読む目的は、大きく分けて以下の2つがあります。
目的 | 内容 |
---|---|
大学選びの参考にする | 学科・専攻、カリキュラム、研究内容、施設・設備、キャンパスライフ、就職活動など |
オープンキャンパスへの参加を検討する | 開催日時、場所、内容、参加方法、持ち物など |
パンフレットの内容は、高校生のこれらの目的を満たすように構成することが重要です。
オープンキャンパスのパンフレットを見る高校生は、どんな情報を知りたい?
オープンキャンパスのパンフレットを見る高校生は、大学生活に関する様々な情報を知りたいと考えています。ここでは、高校生が特に興味を持つであろう情報を、4つのカテゴリーに分け、詳しく解説していきます。
大学生活のリアルな情報
高校生は、大学生活のイメージを掴むために、具体的な情報を求めています。例えば、以下のような内容が参考になるでしょう。
- 授業の様子:講義室や実験室の様子、少人数制授業の様子、教授との距離感など
- 学生生活:サークル活動、イベント、ボランティア活動、アルバイトなど
- キャンパス環境:図書館、食堂、体育施設、学生寮など
- 先輩からのメッセージ:大学生活のリアルな感想やアドバイス
写真やイラストを効果的に使用し、視覚的にわかりやすく伝えることが大切です。また、実際に大学に通っている学生のインタビューなどを掲載することで、よりリアルな大学生活を想像できるようになります。
学びたい分野の詳細な情報
高校生の多くは、将来の進路を具体的に決めていません。そのため、オープンキャンパスでは、興味のある分野について詳しく知りたいと考えています。
- 学科・専攻の特徴:専門分野の内容、カリキュラム、卒業後の進路など
- 研究内容:大学でどのような研究が行われているのか、具体的な例を挙げて説明する
- 教授陣:教授の専門分野、研究業績、学生への指導方針など
- 施設・設備:研究室、実験室、図書館、コンピュータ室など
パンフレットでは、各学科・専攻の詳細な情報をわかりやすくまとめることが重要です。興味関心を惹きつけるような写真やイラストを使用したり、具体的な研究成果や事例を紹介したりすることで、より魅力的に伝えることができます。
キャンパスライフの魅力
大学は、学びの場であると同時に、学生生活を楽しむ場でもあります。オープンキャンパスのパンフレットでは、キャンパスライフの魅力を伝えることも大切です。
- サークル活動:大学には様々なサークルが存在し、学生生活を豊かにします。人気サークルや活動内容、イベントなどを紹介しましょう。
- イベント:大学では、学園祭、体育祭、オープンキャンパスなどのイベントが開催されます。イベントの様子や盛り上がりを写真やイラストで紹介しましょう。
- ボランティア活動:大学では、地域貢献や国際協力などのボランティア活動が盛んです。ボランティア活動の機会や内容を紹介しましょう。
- 学生団体:大学には、学問研究や社会活動を行う学生団体があります。学生団体の活動内容や成果を紹介しましょう。
キャンパスライフの魅力を伝えることで、高校生は大学生活への期待感を高めることができます。実際に学生が楽しんでいる様子を写真やイラストで表現することで、より効果的に伝えることができます。
就職活動に関する情報
大学進学を考える上で、就職活動は重要な要素の一つです。オープンキャンパスのパンフレットでは、就職活動に関する情報も盛り込むことが重要です。
- 就職実績:卒業生の就職先や就職率、主な就職業界など
- 就職サポート:キャリアセンターの活動、就職ガイダンス、企業との連携など
- インターンシップ:大学が提供するインターンシッププログラムの情報
- 企業との連携:大学が企業と連携して行っている活動、共同研究など
就職活動に関する情報を充実させることで、高校生は大学卒業後の将来設計をイメージしやすくなります。企業との連携事例や、卒業生の就職活動成功例などを紹介することで、より具体的なイメージを掴むことができるでしょう。
オープンキャンパスのパンフレットデザイン
オープンキャンパスのパンフレットデザインは、高校生の興味関心を惹きつけ、読み進めてもらうための重要な要素です。視覚的に訴求力のあるデザインにすることで、パンフレットの内容がより効果的に伝わるようになります。
写真・イラストで見た目にアピール
写真やイラストは、文章だけでは伝えきれない情報を視覚的に表現するのに役立ちます。大学の魅力が伝わるような写真やイラストを積極的に使用しましょう。
- 学生の笑顔:活気のあるキャンパスライフをイメージさせる
- 授業の様子:大学で学ぶ内容を具体的にイメージさせる
- 研究室や実験室:大学でどのような研究が行われているのかをイメージさせる
- キャンパス風景:大学の魅力的な環境を伝える
写真を選ぶ際には、画質や構図にこだわるとともに、大学のイメージに合ったものを選びましょう。イラストを使用する場合は、大学のイメージカラーやテーマに合ったデザインを選び、統一感を出すことが重要です。
見やすく、読みやすいレイアウト
パンフレットのレイアウトは、見やすく、読みやすいように工夫することが大切です。情報が整理され、見出しや文字サイズが適切に設定されていると、高校生は内容を理解しやすくなります。
- 見出しを大きく表示する:重要な情報をわかりやすく示す
- 適切な文字サイズと行間を設定する:読みやすく、疲れにくいデザインにする
- 余白を効果的に活用する:情報がごちゃごちゃせず、見やすくする
- 写真やイラストと文章のバランスを調整する:視覚的にバランスのとれたデザインにする
見出しや文字のフォントも、大学のイメージに合ったものを選びましょう。また、全体的なデザインに統一感を持たせることが重要です。
キャッチーなデザインで興味関心を惹きつける
オープンキャンパスのパンフレットは、高校生に大学への興味関心を惹きつけるためのツールです。キャッチーなデザインにすることで、パンフレットを開きたくなるような印象を与えることができます。
- 印象的な写真やイラストを使用する:目を引くような写真やイラストを選ぶ
- ユニークなデザインを採用する:他の大学と差別化を図る
- キャッチコピーを効果的に使う:大学の魅力を端的に表現する
デザインは、大学のイメージやターゲット層に合わせて考えることが大切です。高校生が興味を持つような、斬新で魅力的なデザインを目指しましょう。
オープンキャンパスのパンフレットの内容
オープンキャンパスのパンフレットの内容は、高校生が求める情報が網羅されていることが重要です。また、単に情報を羅列するのではなく、読み手の心を掴むような文章で構成することが大切です。
高校生の疑問に答える
高校生は、大学選びにあたり、様々な疑問を抱えています。パンフレットでは、高校生の疑問に答えるような内容を盛り込みましょう。
- 大学選びのポイント:大学を選ぶ際に考慮すべき点を具体的に示す。
- 学科・専攻選びのポイント:自分の興味や将来の夢に合った学科・専攻を選ぶ方法を説明する。
- キャンパスライフに関する疑問:学生生活、サークル活動、イベントなどに関する疑問を解消する。
- 就職活動に関する疑問:就職活動のサポート体制、卒業後の進路などに関する疑問を解消する。
パンフレットにFAQ(よくある質問)コーナーを設けるのも有効です。高校生の疑問を事前に把握し、具体的な回答を掲載することで、信頼感を与えることができます。
具体的な例やエピソードでわかりやすく説明する
文章は、具体的な例やエピソードを交えることで、よりわかりやすく、興味深く読み進められます。例えば、以下のような内容を盛り込みましょう。
- 研究成果の事例紹介:研究室で行われている研究成果を、具体的な例を挙げて説明する
- 学生の活動事例紹介:サークル活動、ボランティア活動、インターンシップなど、学生の具体的な活動を写真やイラストと共に紹介する
- 卒業生の就職事例紹介:卒業生の就職先や仕事内容を紹介し、大学での学びがどのように活かされているのかを示す
具体的な例やエピソードを盛り込むことで、高校生は大学での学びや学生生活をより具体的にイメージすることができます。
大学の魅力が伝わるストーリーを盛り込む
大学の魅力を効果的に伝えるためには、単に情報を羅列するのではなく、ストーリー仕立てにすることも有効です。例えば、以下のようなストーリーを盛り込むことができます。
- 大学の歴史や伝統:大学の歴史や伝統を語り継ぐストーリー
- 学生の成長ストーリー:大学で学び、成長していく学生の姿を描いたストーリー
- 大学と地域社会の繋がり:大学が地域社会に貢献している様子を描いたストーリー
ストーリーを通して、大学の魅力や個性、理念などを伝えることで、高校生は大学への共感や興味関心を深めることができます。
オープンキャンパスのパンフレット作成のポイント
オープンキャンパスのパンフレットを作成する際には、以下のポイントを意識することが重要です。
高校生目線で考える
オープンキャンパスのパンフレットは、高校生に大学の魅力を伝えるためのツールです。高校生がどのような情報に関心を持っているのか、どのような言葉で理解しやすいのかを常に意識することが大切です。
- 高校生に向けた言葉遣いを意識する:難しい専門用語や、高校生にとって理解しにくい言葉は避ける。
- 高校生の興味関心を理解する:高校生の関心が高いテーマや話題を取り入れる。
- 高校生の疑問に答える:高校生の疑問や不安を解消できるような情報を盛り込む。
高校生目線で考えることで、より効果的なパンフレットを作成することができます。
他の大学との差別化を図る
多くの大学がオープンキャンパスを開催しており、パンフレットも様々なものが作成されています。他の大学と差別化を図り、自大学のパンフレットをより魅力的にするためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 大学の強みや特徴を明確に示す:他の大学にはない、自大学の強みや特徴を前面に出す。
- 独自のデザインやコンテンツを取り入れる:他の大学とは異なる、個性的なデザインやコンテンツを採用する。
- ターゲット層を絞り込む:特定の学部や学科、興味関心を持つ高校生に焦点を当てたパンフレットを作成する。
差別化を図ることで、高校生の記憶に残るパンフレットを作成することができます。
読み手の心を掴む文章を書く
オープンキャンパスのパンフレットの文章は、読み手の心を掴むように、丁寧に書きましょう。以下のポイントを意識することで、より魅力的な文章を作成することができます。
- 簡潔でわかりやすい文章:高校生の理解しやすい言葉で、簡潔に説明する。
- 具体例やエピソードを取り入れる:具体的な例やエピソードを交えることで、文章に説得力を持たせる。
- 読み手の心に響く言葉を選ぶ:大学への期待感や興味関心を高めるような言葉を選ぶ。
文章は、大学の魅力が伝わるように、心を込めて書きましょう。
校風や特徴を明確に伝える
オープンキャンパスのパンフレットは、大学の校風や特徴を伝える重要なツールです。大学がどのような教育理念に基づいて学生を育成しているのか、どのような学生を育みたいと考えているのかを明確に示すことが大切です。
- 教育理念やビジョンをわかりやすく説明する:大学が目指す教育目標を具体的に示す。
- 大学の特徴や強みをアピールする:他の大学にはない、自大学の個性や魅力をアピールする。
- 学生の活躍事例を紹介する:大学で活躍している学生の事例を紹介し、大学の魅力を具体的に伝える。
校風や特徴を明確に伝えることで、高校生は大学のイメージをより鮮明に把握することができます。
具体的な行動を促す
オープンキャンパスのパンフレットは、高校生にオープンキャンパスへの参加を促すツールです。パンフレットを読んだ高校生が、実際にオープンキャンパスに参加したくなるような内容にすることが重要です。
- オープンキャンパスの開催日時や場所を明確に記載する。
- オープンキャンパスで体験できる内容を具体的に紹介する。
- 参加方法や持ち物などをわかりやすく説明する。
- 参加を促す言葉やキャッチコピーを効果的に使う。
具体的な行動を促すことで、オープンキャンパスへの参加率を高めることができます。
まとめ – 高校生が読みたくなるオープンキャンパスのパンフレットを作ろう!
この記事では、高校生目線で読みたくなるオープンキャンパスのパンフレット作成のポイントについて解説しました。
オープンキャンパスのパンフレットは、大学の魅力を伝えるための重要なツールです。高校生が本当に求めている情報、知りたい内容を盛り込み、読み手の心を掴むようなパンフレットを作成することで、大学への興味関心を高め、オープンキャンパスへの参加を促進することができます。
この記事が、高校生の心を掴む、効果的なオープンキャンパスのパンフレット作成に繋がれば幸いです。
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