ブランドの認知力を高めるには
今、社会ではありとあらゆるサービス、商品があふれています。いかに優れた商品やサービスであってもブランド力や認知が高まらないことにより、埋もれてしまうことは当たり前の出来事になっています。では、どのようにしてブランド力や認知を高めていけばいいのでしょうか。
もちろん、資金力にまかせてインターネット広告やテレビコマーシャルを打てるのであれば、それも近道かもしれません。しかし、こうした資金力に任せることができたとしても、インパクトや印象に残らないようでは購入に結びつきません。
ロゴを作り、運用しよう。
そこでその欠点を補い、さらに効果をあげるための手法としてロゴデザインがあるわけです。もちろんこのロゴの製作にも費用はかかりますが、企業ブランド、そして商品イメージをアップさせるためには欠かせないものであることは言うまでもありません。
各企業がロゴを作るために、わざわざ費用をかけているのには理由があるのです。それはロゴを作り、運用することが、最終的には売上・集客アップにつながり、ビジネス的成果が得られるからです。
では具体的な対応や注意すべき点などについても触れてみたいと思います。
こうしたロゴを利用する際、企業ブランドを指し示すものか、それとも一商品やサービスを指し示すものかということです。どのような商品やサービスに用いるのか、印刷だけでなくWEB等でも利用するのか、きちんとした整理をしてからデザインの考案を行うことが必要です。場合によってはキャンペーンとしての一時利用という考え方もでてくるかもしれません。
ブランディングに成功するかどうかが、ビジネス・サービスの成功に直結すると言っても言い過ぎではありません。
ロゴはブランディングツールの一つです。
人は情報の大半を目から得ます。人の目は文字よりも絵や写真などに無意識に引き寄せられる性質を持っており、目から入った絵や写真は右脳で処理されます。左脳が言語的、論理的なことを扱うのに対して、右脳は非言語的で直観的、感情的なことを扱います。目から入ったロゴがかっこよかったり、好感のもてるデザインであると直感的に感じると、その良いイメージが長期にわたって記憶されるのです。
物事を認識する速さというのも重要です。ロゴなどのはっきりとしたビジュアルになったものは、脳が瞬時に認識できます。何やらよく分からないものでなく、しっかりとあの会社だと分かるということは商品など選ぶ上でもとても強いアピールとなり、また安心感を与えることになります。
そしてそれは繰り返されることによって、さらに印象度の認識の早さも加速度的になり、企業評価としてのブランディングイメージとあいまって、好印象が固定化されるのに大きく役立つことになります。ロゴデザインがなければビジュアルイメージが作られることがなく、商品や店を探すのにも時間がかかってしまいます。
またロゴデザインがあれば、あっという間にあの企業のあの商品だという事が分かります。そういった判別を容易にするという機能だけでなく、良いイメージの付いたロゴはそのロゴの入った商品はもちろん、ロゴの入ったパッケージやショッピングバッグなどを持つだけでも、誇らしげな感覚と満足感を顧客にあたえることになります。
それがブランディングという考え方です。そして長い間、信用を確立したロゴデザインは愛着さえ顧客に与えることになります。
ロゴは記号として、言語や国境を飛び越える。
また、ロゴは国境や言葉の壁を越えて、多くの人の心に訴えるものとなります。
外国語を理解出来ないとしても、ロゴマークを見たならば、その企業や商品についてイメージすることが出来ます。言語を用いない「ノンバーバル・コミュニケーション」とも言えるかもしれません。
実際、世界的な清涼飲料水の企業やファーストフードのチェーン店のロゴマークは、地球上の多くの人々に認知されています。日本人が海外に行って言葉がまったく通じないとしても、そのロゴマークを見ると、それが、どんな飲み物か、またどんなお店か容易に理解することが出来るでしょう。このように、ロゴデザインは人々の心に焼き付けられ、大きな影響を及ぼすのです。
大掛かりな話だけでなく、こういったことはあなたの身近でもおこります。例えば、車で道を走っているとき、遠くからでも何かロゴが見えれば、どこのコンビニなのか、あるいはファミレスなのかが、一目でわかるはずです。
そしてそのロゴを見つけた時、そのまま店の駐車場に入って買い物をしたり、食事をとったりした経験もあると思います。これはロゴが売り上げに直結している実例です。
ただ、そのロゴを適当に作ってしまう事は考えものです。やはり、ロゴは形やフォント、色まで考えて始めて完成することが出来るのです。
手書きのラフでも構いません。まずは自身で、チームで、アイデアを練ってみてください。そこから、私たちデザインのプロが手を加えていくことで、ロゴデザインは完成します。
あっという間に出来るものもありますし、長い時間がかかるものもあります。あっさりしているけど分かりやすいものもあれば、凝っているからこそ印象に残りやすいものもあります。
シンプルだからいい、ゴチャゴチャしているから駄目、というわけではないのです。
結局はロゴが企業や商品の理念・哲学に合っているか、印象に残りやすいかが大事なのです。ロゴデザインは企業ブランドや商品、サービスのイメージ向上につなげていける一助になっていきます。
チーム内にも良い影響を及ぼす。
さらに、外側(ターゲット・消費者)に対してだけでなく、内側(社内・組織内)にとってもロゴは影響力があります。
ロゴデザインといえば、まず顧客を意識した企業戦略のためのものと捉えられることが多いと思います。確かに、シンボル的にロゴを視覚的に見せることで顧客へ企業イメージを強く印象付けることや、商品やサービスへの判別する上で、ポスターやパッケージ、封筒や名刺などいたるところで使われるので認識しやすいという機能があります。
そういった顧客向けのロゴという意味で考えられますが、社員・チーム内に向けても効果があるというのはあまり意識されていないかもしれません。
ロゴデザインを作るということはまずそれだけでも、それなりの企業・団体というイメージをつけることができます。働く従業員・チームメンバーも、所属団体のロゴがある事に否定的な感情を抱く人はいないでしょう。
従業員にしても経営陣にしても、根幹となる概念つまりコンセプトなどがブレないようにしっかりと考えなければなりません。
そういう意味でもロゴを作るということは企業・チームや商品の価値の見直しが自然と行われ、コンセプトのブレがないかなどの確認ができるというメリットがあるのです。ロゴ作りはその過程にもメリットがあるということです。
社内やグループで共通のロゴを名刺やユニフォームに使用することで、社員の意識を向上させたり、同じ方向に向かって進んでいるのだといった団結力を生むことにもつながります。自分たちのロゴは世間に認知されているのだというプライドも持つようになります。
有名企業がほぼ確実にロゴデザインを使用しているのは、ロゴが数多くのブランディングの中でも強い効果があるからです。ロゴを使った戦略は内外へのイメージアップのための強力な手段です。
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