
「フリーランス vs 会社員」論争に物申す!働き方より大切な、”たった一つのこと”
SNSなどを見ていると、定期的に盛り上がるテーマがありますよね。そう、「フリーランスと会社員、どっちがいいの?」問題です。
「フリーランスは自由だけど不安定」「会社員は安定してるけど不自由」といったステレオタイプな比較から、「こんなはずじゃなかった…」というリアルな悩みまで、いろんな意見が飛び交っています。僕自身もフリーランスという働き方を選んでいるので、こうした議論は他人事ではありません。
でも、正直に言うと、この種の論争を見かけるたびに、少しだけモヤッとすることがあります。それは、議論が往々にして「どちらが上で、どちらが下か」という対立構造に陥りがちだからです。
なぜ対立が生まれてしまうのか?
フリーランスが会社員の安定性を羨んだり、逆に会社員がフリーランスの自由さを妬んだり…。隣の芝生が青く見えるのは、人間の自然な感情かもしれません。
でも、問題なのは、それがエスカレートして、相手の働き方を見下したり、否定したりするような空気が生まれてしまうことです。
「フリーランスなんて、結局使い捨てでしょ?」
「会社員なんて、組織の歯車でつまらないよ」
こんな言葉を目にすると、悲しい気持ちになります。もちろん、それぞれの働き方にはメリットもデメリットもあります。大変なことも、素晴らしいことも、両方あるはずです。
それなのに、なぜわざわざ相手を貶めるような物言いをしてしまうのでしょうか。
思うに、それはもしかしたら、自分自身の選択に対する不安や、現状への不満の裏返しなのかもしれません。あるいは、自分の選んだ道を正当化するために、無意識に比較対象を下げてしまっているのかもしれません。
でも、本来、働き方というのは、もっと多様で、個人の価値観やライフステージによって最適な形が変わっていくものだと思うのです。
本当に大切なのは「働き方」より「仕事への誇り」
ここで、僕が本当に言いたいことに触れたいと思います。
フリーランスであろうと、会社員であろうと、あるいは他のどんな働き方であろうと。一番大切なのは、「自分の仕事に誇りを持っているかどうか」ではないでしょうか。
自分が手がけている仕事、生み出している価値に対して、「これは僕(私)がやったんだ」「この仕事は最高だ!」と胸を張って言えること。その感覚こそが、日々のモチベーションや充実感の源泉になると思うのです。
例えばデザイナーの仕事で言えば、
- 自分がデザインしたものが世に出て、誰かの心を動かしたり、問題を解決したりする。
- クライアントの期待を超える提案ができて、心から感謝される。
- 難しい課題に対して、自分のスキルや知識を総動員して、納得のいくアウトプットを出せた。
こうした瞬間に感じる喜びや達成感は、フリーランスか会社員かという「働き方」の枠組みとは、あまり関係がないはずです。
もちろん、働き方によって、仕事の進め方や関わる人、責任の範囲などは異なります。自由度が高い方がパフォーマンスを発揮できる人もいれば、チームで協力しながら大きなプロジェクトを動かすことにやりがいを感じる人もいるでしょう。それは、個人の特性や価値観による違いです。
でも、根底にあるべきなのは、「自分の仕事が好きだ」「この仕事に誇りを持っている」という気持ち。これがあれば、どんな働き方であっても、きっと前向きに進んでいけるのではないでしょうか。
「フリーランス」「会社員」は、ただのラベルに過ぎない
考えてみれば、「フリーランス」や「会社員」というのは、社会的な契約形態や働き方のスタイルを示す、いわば「ラベル」のようなものです。
そのラベル自体が、個人の価値や仕事の質を決定づけるわけではありません。
大切なのは、そのラベルの下で、 どんな仕事をして、どんな価値を生み出し、どんな風に社会や誰かと関わっているか です。
自分の仕事に誇りを持っている人は、その働き方がフリーランスであれ会社員であれ、輝いて見えます。そういう人たちの話を聞くのは、とても刺激になりますし、素直に「すごいな」「かっこいいな」とリスペクトの念を抱きます。
彼らは、自分の仕事の素晴らしさや面白さを語ることはあっても、他の働き方を見下すようなことは、あまりしないように感じます。なぜなら、自分の選択に自信と満足感を持っているから。他者と比較して優位に立とうとする必要がないからです。
自分の仕事を愛せば、他者の選択も尊重できる
もし、あなたが今、自分の仕事に心から誇りを持てているなら。きっと、他の人がどんな働き方を選んでいても、それを尊重できるはずです。
「フリーランスでバリバリやってる友人もすごいし、会社でチームを率いている後輩も立派だ。それぞれが自分の場所で頑張っていて、素晴らしいな」
そんな風に、フラットな視点で、多様な働き方を認め合えるのではないでしょうか。
逆に、もし今の働き方や仕事内容に不満や迷いがあるなら…。他の働き方をしている人が輝いて見えたり、あるいは、つい批判的な目で見てしまったりすることもあるかもしれません。
でも、そんな時こそ、ベクトルを自分自身に向けてみることが大切だと思います。「自分は、どんな仕事をしている時に喜びを感じるんだろう?」「どうすれば、もっと自分の仕事に誇りを持てるだろう?」と。
「自分の仕事、最高!」と胸を張って言えるために
では、どうすれば自分の仕事に誇りを持てるようになるのでしょうか。
これは簡単な問いではありませんが、僕なりに考えていることをいくつか挙げてみます。
- 専門性を磨き続けること:自分のスキルや知識に自信が持てれば、仕事の質も上がり、結果的に誇りにつながります。日々のインプットやアウトプットを大切にしたいですね。
- 価値を提供できている実感を持つこと:自分の仕事が、誰かの役に立っている、喜ばれていると感じられることは、大きなモチベーションになります。クライアントやユーザーからの感謝の言葉は、何よりの報酬です。
- 主体的に仕事に関わること:言われたことをこなすだけでなく、「自分ならこうする」「もっとこうすれば良くなる」という視点を持ち、主体的に仕事に取り組むことで、仕事への愛着や当事者意識が生まれます。
- 困難を乗り越えた経験:難しい課題やプレッシャーを乗り越えた経験は、大きな自信と達成感をもたらし、仕事への誇りを深めてくれます。
- 自分の価値観と仕事を結びつけること: なぜこの仕事をしているのか?この仕事を通して何を実現したいのか?自分の価値観と仕事の意味が結びついた時、より深いレベルでの誇りが生まれる気がします。
もちろん、これらは一例です。人によって、誇りを感じるポイントは様々でしょう。大切なのは、自分自身と向き合い、「自分にとっての誇りとは何か?」を見つけていくことだと思います。
おわりに – 働き方の多様性を認め、自分の「最高」を見つけよう
「フリーランス vs 会社員」という二項対立の議論は、時として有益な情報交換の場にもなりますが、不毛な対立や分断を生むこともあります。
僕が思うのは、働き方の「形式」にこだわりすぎるのではなく、その「中身」である仕事そのものに目を向けること。そして、 「自分の仕事に誇りを持てるかどうか」 を、もっと大切にすべきだということです。
自分の仕事に胸を張れるなら、フリーランスだって、会社員だって、どちらも素晴らしい。それぞれの場所で、自分の「最高」を追求している人たちを、僕は心からリスペクトしたいです。
そして、僕自身も、デザイナーとして、自分の仕事に誇りを持ち続けられるように、日々スキルを磨き、一つ一つの仕事に真摯に向き合っていきたいと思っています。
働き方の選択肢が多様化するこれからの時代。周りの声や安易な比較に惑わされず、あなたが心から「最高だ!」と思える仕事と働き方を見つけられることを願っています。
フリーランスvs会社員の働き方論争に限らず、対立構図になるのは他方を見下げるからであって、それぞれが自身の仕事を最高だ!と発信する事自体は良い事だと思います。 仕事を誇る人はリスペクトしたいし、自分の仕事を誇れたら、働き方なんて微々たる要素なんじゃないかと。
X (Twitter) – Mar 12, 2020