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水面下の仕事

フリーランスデザイナーの「水面下」の仕事が地味に面白い理由

デザインだけが仕事じゃないんです

フリーランスのデザイナーとして活動していると、「デザインばかりしているんでしょ?」なんてよく聞かれます。でも実際のところ、デザインそのもの以外にも色々な仕事があるんです。たとえば、集客の戦略を考えたり、サイトの分析や調整をしたり。こういう「水面下の仕事」が意外と多くて、日々の業務のかなりの割合を占めています。

もちろん、こうした裏方の仕事って誰かに評価されるわけではないし、目立つこともありません。でも僕にとっては、この「水面下の仕事」こそが結構楽しいんですよね。見えない部分でサイトを改善したり、効果が出るように試行錯誤を重ねたりするのは、自分だけが気づける秘密のプロジェクトみたいでワクワクします。

誰にも気づかれないけど、地味な作業が面白い理由

水面下の仕事って、本当に地味です。たとえば、サイトのアクセス解析をして、どのページがよく見られているか、どの導線がうまく機能しているかを調べて、調整を重ねる…そんなことを繰り返しています。お客様の目に直接触れる部分ではないので、結果としては「影の努力」とも言えるでしょう。

でも、この地味さが逆に面白いんです。地道な作業を通して少しずつ効果が出るのが見えると、「おお、やった!」と小さな達成感を感じます。実際、こうした細かい作業ができるのもフリーランスの醍醐味です。企業のような大規模なチームでは、こうした細かい変更は担当者が変わると伝わらなくなってしまうこともありますが、フリーランスだと自分一人が責任を持って取り組むので、結果もすぐに自分に返ってきます。

 

水面下の仕事が支える、デザインの「見える部分」

顧客分析

僕がよく思うのは、水面下の仕事があってこそ「見えるデザイン」が生きてくるということです。デザインの完成度を高めるためには、ユーザーの行動やサイトの状況を把握し、それに合わせてデザインを調整することが必要です。集客やサイトの分析を通じて、どうすればデザインがよりユーザーに届くか、どうすればお客様のニーズに応えられるかが見えてきます。

アクセス数を増やすための施策を考えたり、見せ方を変えてサイト滞在時間を伸ばしたり、こうした「裏方の努力」があるからこそ、デザインが「働いている」と実感できます。デザインだけが目に見える部分ですが、実はそのデザインを支えるための多くの努力が背景に存在しているわけです。

フリーランスだからこその楽しみ方

フリーランスでいると、こうした水面下の仕事を自分でコントロールできる楽しさがあります。僕の場合、何かに取り組むとき、すべての流れが見えるので、一つ一つの改善が結果として反映されやすいのが面白いところです。逆にチームで動くと、各々が担当分野を持っているので、全体がどう動いているかを把握するのが難しいこともあります。

また、フリーランスとして働く中で、自分の「味」が出せるという点も大きな魅力です。誰にも頼らず自分でデータを分析し、改善策を考え、それを実行に移す。結果が出たら自分一人で喜び、失敗したらまた一人で考え直す。その全過程を自分で担当できるからこそ、達成感もひとしおです。

 

水面下の仕事もまたデザイナーの一部

フリーランスデザイナーの仕事はデザインだけでは成り立たないんだと僕は思っています。集客やサイトの分析・調整といった「水面下の仕事」があるからこそ、デザインも生きてくる。目には見えない努力ですが、それが全体を支えていると考えると、地味ながらもこの仕事の大切さを実感します。

誰かに褒められるわけでもなく、目立つこともありませんが、僕にとっては欠かせない部分です。もしデザインに関心がある方がいれば、この水面下の作業にも目を向けてみてほしいですね。それが、見えるデザインにどんな影響を与えるのか、きっと面白く感じると思います。

 

集客だったり、サイトの分析・調整だったり、デザイン以外の「水面下」の仕事は結構多いです。この水面下の仕事は、誰も褒めてくれないし、ひたすらに地味…(笑) めちゃくちゃ面白いんですけどね。

X (Twitter) – Mar 28, 2020



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。