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デザインを売らず、解決策を売る

デザインを売らず、解決策を売ろう!クリエイターのための営業術

「デザイン要りませんか?」と声をかけても、「いや、うちは大丈夫です」とあっさり断られてしまう。正直、ガッカリしてしまいますよね。でも、ちょっと待ってください。実は、ここに大きなビジネスチャンスが隠れているんです。今日は、そんな話をしていきたいと思います。

 

「デザイン」の需要って、実はそんなに多くない?

グラフィックデザイン

まず、現実を直視しましょう。世の中、「デザイン」を必要としている人は、恐らくそんなに多くはありません。

「いやいや、そんなはずない!」と思いますよね。確かに、デザインは大切です。でも、多くの人にとっては「あったら嬉しいけど、なくても別に…」くらいの認識ではないでしょうか。

だから、「デザイン要りませんか?」と聞いても、「(別に)要らない」という答えが返ってくるんですね。

 

でも、「面倒事」なら誰にでもある

面倒事に悩む

ここで視点を変えてみましょう。世の中の人は「デザイン」を必要としていないかもしれません。でも、「面倒事」を抱えている人は山ほどいます。

例えば、こんな声を聞いたことはないでしょうか。

「ホームページを作りたいけど、何から始めていいかわからない」

「会社案内を作らなきゃいけないけど、どうすればいいの?」

「SNSの投稿、毎日考えるの大変…」

これは全部「面倒事」ですよね。そして、実はこの「面倒事」の多くが、デザインと密接に関わっています。

「面倒事」とデザインの密接な関係

ここで気づいてほしいのは、「面倒事」の多くがデザインと紐づいているということです。

ホームページを作るには、デザインが必要です。会社案内も、デザインなしには作れません。SNSの投稿だって、見栄えの良い画像があれば映えますよね。

つまり、人々が抱えている「面倒事」の多くは、実はデザインの力で解決できるんです。

 

「面倒事込み」のサービスを提供しよう

喜ぶビジネスパーソン

ここからが本題です。「デザイン」だけを売り物にするのではなく、「面倒事込み」のサービスとして提供してみてはどうでしょうか。

例えば、こんな感じです。

「ホームページ丸ごと制作サービス」

デザインだけでなく、企画から写真撮影、文章作成、公開後の運用サポートまで全部お任せ。

「会社案内まるっと制作パック」

デザインはもちろん、コンセプト設計、原稿作成、印刷会社の手配まで一括で対応。

「SNS運用お助けプラン」

投稿用の画像デザインから、投稿文の考案、実際の投稿作業まで全部おまかせ。

こういったサービスなら、「デザイン要りませんか?」と聞くよりずっと響くはずです。

 

なぜ「面倒事込み」のサービスが売れやすいのか

ビジネス

「面倒事込み」のサービスが売れやすい理由は、実にシンプルです。

  • クライアントの悩みを直接解決できる
  • 「デザイン」という言葉に抵抗がある人でも受け入れやすい
  • クライアントの手間を大幅に省ける
  • トータルでの価値を提供できる

要するに、クライアントにとって「楽」なんです。そして、「楽」ができるものにはお金を払う価値がある。そう多くの人が考えています。

 

「面倒事込み」サービスを始めるには

ビジネススキル

では、実際にこういったサービスを始めるには、どうすればいいでしょうか。

クライアントの悩みをよく聞く

単に「デザインが必要ですか?」と聞くのではなく、「日々の業務で困っていることは何ですか?」と聞いてみましょう。

自分のスキルを棚卸しする

デザイン以外に、どんなことができるか考えてみましょう。文章を書くのが得意?写真撮影ができる?それらも全部武器になります。

外部の力を借りる

自分だけでは対応できない部分は、外部の協力者を見つけましょう。例えば、ライターさんやカメラマンさんとタッグを組むのも良いアイデアです。

パッケージ化して分かりやすく提示する

サービスの内容、価格、納期などを明確にし、パッケージとして提示しましょう。「何をしてくれるのか」が一目で分かるようにするのがポイントです。

 

まとめ

ビジネスを快適に

「デザインだけ」を売るのは、実は結構難しいです。でも、「面倒事解決」というパッケージにすれば、ぐっと売りやすくなります。

デザイナーの皆さん、自分の腕を過小評価しないでください。ご自身のスキルは、きっと誰かの「面倒事」を解決する力になるはずです。それを上手くパッケージ化して提供できれば、ビジネスとして成立するものもあるのではないでしょうか。

 

デザイン要りませんか?と聞いても「要らない」と回答されがちです。 世の中「デザイン」を必要としている人はそこまで多くありません。でも「面倒事」がデザインと紐づいていることは多いです。だから「面倒事」もひっくるめてサービスにすれば売れやすい。

X (Twitter) – Nov 1, 2018



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。

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グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。