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デザイナーと目の検査

デザイナーなら目の検査をしっかりやった方が良いと感じた話。

35歳という年齢になり、従業員を雇っている立場ということもあって、ちょっと早めかなと思いつつも「人間ドック」を受診し始めました。病院ごとに色々なオプションがあるのですが、まぁ若いうちから選ばなくても良いですよ〜的なメニューが多い中、僕の目に止まったのは【OCT】でした。

OCTはOptical Coherence Tomography(光干渉断層撮影)の略で、元を聞いてもなんじゃそりゃという感じですが、平たく言えば目の奥の網膜や視神経などを3Dで断面層まで観察ができるマシンです。痛いことをせずに、光の干渉によって目の中をスキャンできるような検査ですね。

 


■参考 : こんなやつです ( Олександр Луценко – stock.adobe.com )

デザイナーという職業柄、目を酷使しますし、元々近視ということもあり、折角だから一度しっかり目を調べてもらおうと【OCT】のオプションを追加しました。

OTCの検査

検査風景自体はこんな感じです。実際は暗い部屋ですが、双眼鏡みたいなところから奥にある光る十字をただ眺めるだけで終わります。

 

人間ドックの結果は

結果、なんとこの【OCT】を使った目の検査だけ「D」!!

つまり要精密検査。バッチリ引っかかりました。驚きと同時に、やってみて良かったとも感じました。

目の神経が少し弱っているとのこと。ただ、それが元から(長らく)そういう状態なのか、最近そうなったのかが不明なので、病的なものかがOCTだけでは分からないということでした。

緑内障の可能性も否定できないということで正直ショックでしたが、後日それをジャッジするための視野検査を行うということに。不安を抱えつつ検査日を待つのは落ち着きませんでした。(もし視野欠けがあれば、緑内障と判断し点眼治療が始まりますとも言われ…)

 

視野検査(ハンフリー検査)

追加で行ったハンフリー検査という視野検査は、片目づつ20分毎の検査でした。真ん中の光を眺めながら、周囲で光が灯ったらその瞬間に、手に持っているボタンを押すというものです。もし視野に部分的な欠けがあれば、光が点灯しても気づけないので、視野欠けが判明します。

ハンフリー検査
■参考 : このまんまのマシンです

この検査がなかなかしんどかったです。目線で周囲の光を追ってはいけないので、真ん中を見ながら周囲に出てくる光に反応するという、日常とかけ離れた行為。しかも、点灯の際にちょっと音が出るのですが、音しか出ないというブラフを織り混ぜてくるので、「え?今の見えてないのかな…」と不安になるし、ストレスフルな検査でした。

受ける時のコツとしては、検査が長丁場になるので上の写真みたいに猫背状態だと身体がバキバキに疲れます。ヤバイです。リラックスできる姿勢に高さを調整してもらってから挑んでください。あと、途中で休憩OKなので疲れたら言いましょう。

 

検査結果

検査の結果は良好。視野の欠損は全くなく、健康とのことでした。ただし、近視から神経が弱っているのは確かなので、人間ドックのタイミング等で定期観察はしていきましょうということでした。

調べてみると、強度近視の人と緑内障の人のOCT所見は非常に似るそうです。現在健康とはいえ、近視自体が緑内障リスクを高めるらしいので、定期観察はやっておきたいなと思いました。

ちなみに「普段から眼圧検査しているから大丈夫」という方もいるかと思いますが、日本人は【正常眼圧緑内障】が多いとのことです(全体の7割以上とも) 実際、僕も眼圧は全く問題ありませんでした。

緑内障は中途失明の原因の一位です。

眼圧検査では異常がないまま進行し発見が遅れるというケースは避けたいものです。一般的には検査推奨は40代からと言われていますが、デザイナーに限らず目をよく使う仕事の方や近視の強い方は、早めに一度チェックしてみても良いのではないでしょうか。痛い検査ではありませんし(←重要)

 

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グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。