芸姑さんと見つめ合う姿から、物語のはじまりを予感させるポスターデザインです。
デュエットソングという今回の楽曲コンセプトにマッチした、2人の関係性を想像させてくれるポスターです。京都らしい雰囲気が前回のポスターよりも一層伝わるデザインになっています。
デザイナーの振り返り
■ CD楽曲のタイトルは、いかにも京都らしい雰囲気が出るように、書体と色味にこだわりました。
■ 落ち着いた大人の雰囲気を崩さないよう気をつけました。
■ 文字情報は広告として絶対に必要ですが、写真の世界観を崩さないように、ポスターの周囲に分散させてレイアウトしています。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
朱色に「京の美」があふれるポスターデザイン
日本伝統の色に込めるうたごころ
傘と芸姑さんのお化粧、そしてCDジャケットで身につけている歌手のスーツ、さまざまな「あか」の色が日本の伝統的な美を感じさせます。また、ポスターで着用している藍色のスーツや芸姑さんの紫の縞なども、日本ならではの美が感じられる色使いですね。タイトルから連想される歌のストーリーがそのまま具現化したような、情緒的なポスターです。見つめ合う二人の視線が合っているような、敢えて外しているような、男女の機微を色々と想像してしまいます。
写真の色に馴染む文字色で一つの世界観が守られる
傘の色や背景の格子にマッチした色など、文字色は微妙なニュアンスで色を変更し、写真から浮き上がらないようにしているところに「技」を感じます。曲名も2作品が異なるフォントで表されているなど、ギミックを感じさせるポイントが。祇園というある種特別な世界を一枚のポスターに落とし込んだ佇まいが魅力的です。
VOICE ※第三者による感想です
祇園と言えば、誰もが思い出すのが花街です。
その花街で、男と女が恋をするというテーマの2枚目シングルのポスターデザインです。今回のシングルは本物の芸姑さんとのデュエット曲となっているため、その雰囲気を前面に押し出したデザインとなっています。京都を思わせる芸姑の優しさを、そっと差し出す蛇の目で表現しており、互いに見つめあうことで恋の始まりを想像できます。全体的なしっとりとした京都の情緒あふれる雰囲気が、歌を聞いたことのない相手の耳にも伝わってきます。
実は前作でも祇園の恋を歌っているため、2枚目のポスター背景も一枚目同様、黒の格子戸で統一感を持たせています。一作目を気に入ってくれた方も一目で彼のCDだと気づきやすく、購入しやすいですよね。前作のCDジャケットが今回のポスター左下に配置されていますが、双方の販売効果を上げることが期待でき、効率的な手法です。前回着用していた上着は赤でしたが、相対するように青の上着を羽織ったことにより、渋さが増して、着物との相性も抜群です。その反面、恋の歌を強調できるように、ネクタイと帯締め、フォントにさし色として赤が使われており、2人の歌い手を邪魔しないよう程よいバランスで仕上げられています。
演歌の世界へ誘う魅惑のポスターデザイン
・演歌歌手と芸姑さんが織りなす物語
このポスターデザインは、演歌歌手と芸姑さんが見つめ合う姿から物語の始まりを予感させるデザインとなっています。デュエットソングのコンセプトに沿って、2人の関係性を想像させるデザインが特徴ですね。
・風情あふれる京都の雰囲気
今回のデザインでは、前回のポスターに引き続き、京都らしい雰囲気がさらに伝わるように工夫されています。CD楽曲のタイトルや書体、色味にこだわり、大人の落ち着いた雰囲気を保ちつつ、花街の情緒が感じられるデザインに仕上がっています。
・写真と文字情報のバランス
ポスターでは、写真の世界観を崩さず、必要な文字情報を周囲に分散させてレイアウトされています。これにより、情報が伝わると同時に、芸姑さんと歌手の関係性や物語の雰囲気が損なわれることなく表現されています。
・続くシリーズの統一感と相互作用
前作と同じく祇園の恋がテーマの今回のポスターは、黒の格子戸を背景にして統一感を持たせています。これにより、前作のファンにもすぐに彼のCDだと分かりやすくなり、購入へのアプローチがしやすくなっています。また、前作のCDジャケットが今回のポスターにも配置されており、相互の販売効果が期待できる効率的なデザインです。
・配色による印象の変化とバランス
前回は赤の上着を着用していた歌手が、今回は青の上着を羽織ることで、渋さが増し、着物との相性も抜群です。一方で、恋の歌を強調するために、ネクタイや帯締め、フォントに赤をさし色として使用し、程よいバランスで仕上げられています。これにより、演歌歌手と芸姑さんの物語がより魅力的に伝わるポスターデザインが実現されています。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。