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2作品同時上映の映画ポスターデザイン

2作品同時上映の映画ポスターデザインを作成しました。


2作品同時上映の映画ポスターデザイン

2作品同時上映の映画ポスター_A2サイズ

迫力ある写真でスリリングな映画をPRするポスターデザイン製作例です。

紙面を上下に使い、二つの映画作品を紹介するポスター。下着姿の女性が手錠でつながれた生々しいスチール写真を使った作品は、女子高生の誘拐・監禁をめぐって展開する狂った世界を描いた物語。思わず目をそむけたくなるようなリアルな監禁の写真に、赤い文字でタイトルが入ります。

デザインの独自性 – 装飾とタイポグラフィの遊び

ざらついた装飾を施し、現場の不穏さを表現しました。タイトル下に入れたキャッチコピーの最後の一文字「は」を傾かせることで、不穏な状況と現実離れした浮遊感を伝えています。

映画のポスターデザイン制作はこちら

映画の魅力を引き立てるビジュアル

ポスター下段には、何かに追い詰められているような切羽詰まった表情の男性が運転する写真を使い、写真の中央に縦書きでキャッチコピーを入れています。「向かう先」というワードが運転している状況と重なり意味深なムードを漂わせています。

色彩の統一感 – 赤を中心としたデザイン

日常にはない鬼気迫る二枚の写真を中心に映画の世界観を表し、「赤」を使ったデザインで二つの作品をリンクさせています。どんなストーリーが始まるのか、どんな結末が待っているのか、興味を沸き立たせるポスターデザインを心掛けました。

映画のポスターデザイン

映画ポスターデザイン

テーマを共通させながらも違いを持たせるデザインのポイント

作例は2作品同時上映のポスターですが、どちらもシリアスなテーマを扱った映画であったため、色合いや雰囲気を合わせて2つがリンクしているように仕上げました。雰囲気を変えずに2つのテーマをデザインすることで「どちらも気になって2本とも見てしまう」という行動心理も狙っています。

赤の役割 – 緊迫感と注目の中心

どちらの映画も共通して赤いタイトルを使用し、上部と下部の境界線も赤で恐怖をそそるようなざらついた装飾に仕上げました。赤は危険を表す色でもあり、信号機や救急車の回転灯にも使用されています。

恐怖感の強化とデザイン的相乗効果

あきらかに事件性のある上部の写真と、鬼気迫る表情で車を走らせる下部の写真、どちらも赤が連想できます。写真の雰囲気に合った色を使うことで、より恐怖感をかきたてる相乗効果がもたらされます。また、タイトルカラーを1色に絞ることで、写真の世界観に意識が集中しやすくなる効果もあります。

2つの映画のアイデンティティを維持

デザインをリンクさせつつ、別の映画だと認識させるために、写真のトーンやタイトルの雰囲気は変えています。同じダークさを感じさせる写真でも、トーンの違いで雰囲気に差が出ています。タイトルもそれぞれ写真の雰囲気に合わせ、装飾をつけたり、角度を変えたりしています。タイトルに違いを持たせることで、違和感を持たせずに「別の映画である」という認識も強められます。

 

制作ポスターデザインに対する感想 

VOICE ※第三者による感想です

シリアスな雰囲気は同じでもトーンで差異をくっきりさせたポスターデザイン

ダーク×赤色でも表現は変えられる

どちらの上映作も、ダークなシーンと赤色でシリアスなムードを統一しています。が、両者にはそのトーンに違いがつけられています。女性が手錠でつながれた上段の映画は、肌の色が暗闇に浮かび上がるような艶かしさのあるダーク。一方で下段の映画は、暗闇の屋外の様子が青みがかった硬質な色合いで表現されています。タイトルも、上段はより生々しさを感じさせる書体、下段は都会的でスッキリした書体と、映画の内容を想起させるようなフォント選びがなされています。どちらもスリルやサスペンスを感じるのは共通ですが、色のトーンやフォントの違いから、別の映画だと認識しやすいのではないでしょうか。

赤は危険を知らせる色

赤色は、血や赤信号の色であり、危険を直感的に知らせる色としても知られています。こちらのポスターでもタイトルに使われていて、不穏な雰囲気作りに一役も二役もかっています。2本の映画を分ける太くラフなラインも、引き裂かれたような激しさにドキッとさせられますね。分断や決裂、分かり合えない孤独といった感情も喚起させます。

二面の緊迫感を刻むポスターデザイン

・上部デザイン〜不穏な世界の導入

この映画ポスターデザインは、異なる2作品のスリリングな世界観を見事に捉えています。上部には、手錠に繋がれた女性の生々しい姿が描かれ、物語の緊迫感を強調。赤いタイトルとざらついた装飾が不穏な雰囲気を強化し、傾いたキャッチコピーが独特の浮遊感を伝えます。

・下部デザイン〜追跡の緊迫を再現

下部では、逃げる男性の切羽詰まった表情を捉えた写真が、追われるシチュエーションの緊張感を伝えていますね。縦書きのキャッチコピーが意味深なムードを醸し出し、「向かう先」という言葉が物語の核心に触れています。

緊張と危険の象徴〜赤の色彩心理

赤は危険を示す色であり、このポスターでもタイトルや装飾に活用され、緊張感や不穏な雰囲気を高めています。また、2つの作品を隔てる太くてラフな赤い線は、切り裂かれたような激しさを感じさせ、分断や孤独な感情を喚起します。

・2作品のバランスと繋がりの表現

デザインや配色に関しても、プロフェッショナルな技術と緻密な考慮が感じられますね。赤色を主題にしつつも、トーンやテクスチャーの違いで各作品の独自性を維持している点が特筆されます。このポスターデザインは、2作品の独立性と連携性を巧みに表現し、見る人に強烈な印象を与え、映画への興味を喚起します。

デザイナー
※掲載のポスター・パネルは実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。

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