アーバンな夜を彷彿とさせるジャズライブのポスターデザインです。
モノクロの都会の夜景に浮かぶ、ジャズシンガーとバンドメンバーの写真。紙面で最初に視線が行く左上に、味のあるレトロなフォントでタイトルを組み、その横に、ジャズシンガーの憂いに満ちた横顔が、ライトに照らし出されるようにぼんやりと映っています。
レトロな響きとモダンな夜景
何層もの音の重なりが心地よいリズムを生むジャズ。下段の背景に配置したモノクロの都会の夜景と、楽器と共に写るバンドメンバーの写真。右側にまとめたライブの詳細情報やMAP。そして、シンガーの写真から溢れ出る光の粒。それらが重なり、一つの絵を作ることで、ジャズと同じように奥行きのあるデザインを生み出しています。
都会のジャズムード
メイン写真の横には、シンガーが音に身を任せ微笑む別カットの写真が背景に溶け込むようにデザインされ、都会の夜にジャズが心地よく染み渡るような気分にさせます。
ジャズライブのポスターを作成するときに気を付けたいこと
ライブのポスターの主な役割は、ライブの楽しさや迫力を伝えることで、より多くの人に興味を持ってもらうことです。そのうえで、ミュージシャンの魅力を伝え会場や料金などを明確に伝えるようにしましょう。
ジャズの世界観や雰囲気をポスターで表現
ライブジャズライブのポスターに限らず、音楽の世界観や背景をデザインで表現することは大切です。ほかのジャンルにはないジャズ特有の複雑で軽快なリズム感を伝えるには、フォントの種類や配置の仕方などにも気を配る必要があります。
作例では、今にも音符になって弾け出しそうな印象を与えるフォントを使用しジャズらしさを表現しました。また、フォントを斜めに置くことでよりジャズらしく、型にはまらない自由な雰囲気を表現しています。
バッググランドは落ち着きのある都会的な雰囲気に
ジャズは楽しく軽快な曲もある一方で、落ち着きのあるローキーなヴォーカルを聴かせる曲もあります。曲風やライブ会場の街の雰囲気に合わせて背景をデザインすると、よりしっくりと来ることでしょう。
作例では、洗練された大人が集う六本木の雰囲気に合わせて背景をデザインしました。また、ミュージシャンたちの写真もシンプルに抑え、背景の雰囲気に溶け込むように工夫しています。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
個性ある生のジャズライブを予想してしまうポスターデザイン
遊び心を感じさせるタイトル配置
個性的でグラフィックなタイトルを斜めに配置し、それだけで何か楽しいことを予感させるようにデザインされています。闇夜に浮かぶ遊び心のある文字は、オシャレでワクワクさせてくれるような一夜を演出する「Jazz Live」にふさわしいもの。
シンガーの心を引き寄せるムード
かしこまったフォントではないところに、他のライブとの違いを感じてしまいそうです。横にはシンガーの姿と顔を大きく配置し、淡い光でぼかすように。ムードある演出で、まさにライブのワンシーンを見ているかのよう。
メンバーそれぞれの魅力
2つの異なる表情を並べることで動きを感じ、ドキドキしながら客席から見つめているシーンを想像してしまいました。バンドメンバーたちはそれぞれ別フレームで異なる写真を配置し、上段のイメージとは異なる印象に。
限定された夜の特別感
メンバー5人を別々に区切ることで、当日の夜にしか見られないステージへの期待感を高めています。一体感のある演奏やアドリブ、ジャズならではのそれぞれの個性あるパフォーマンスがどう飛び出してくるのかを、バラバラに配置されたメンバーから予想するだけでも楽しめてしまうでしょう。日付を大きく配置しているため、この日だけにしか聞けない生演奏であることも強く印象付けられていると思います。
「都会の夜にジャズを奏でる」ポスターデザイン
・モノクロムードの魅力
黒と白を基調としたデザインは、ジャズのムードを上手く表現しています。左上に配置されたタイトルとシンガーの写真が目を引き、ポスターの中心になっています。
・細部へのこだわり
また、音楽に関する情報や詳細が分かりやすくまとめられ、ライブに行きたくなるような魅力的なポスターに仕上がっています。写真の奥行き感や、光の演出など、細かい部分まで配慮されたデザインですね。
・シンガーの写真と背景
特に、シンガーが微笑んでいる写真が背景に溶け込んでいる点が、独創的で印象的です。ジャズの雰囲気を上手く取り入れたポスターデザインと言えます。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。