第6話 2

社会人になることへの不安

ずっとこのまま現場だったらどうしよう…と一抹の不安もあったのですが、それも無事解消され、数ヶ月の研修を経て、ようやくデザイン課へ配属となりました。

大きな会社だったこともあり、研修は営業向けのカリキュラムが中心で、大きな声で挨拶したり、社会人たるもの云々〜というごくごく一般的なものでした。「あー、これが大人なのか。こうして僕も大人になるのか。」と思っていました。

デザイナーという人種との接触

しかし、デザイン課に配属されて思ったのは、あれ?ノリが軽いぞ。
上司と部下というよりは、後輩と先輩という感じで、さしてヒエラルキーを感じないものでした。「一緒に行かないんですか?」の問いかけに対して、「おれは群れるの嫌いだから」とサラっと言う先輩がいたり、机の上に仕事と関係無いものが色々あったり、それを否定も肯定もしない、なんとも自由な空気が流れていました。

大人って一種類じゃないのか。

と、大学を出たばかりの若い僕は、そんなデザイン課の空気に触れて少し安堵したのでした。

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執筆・編集ASOBOAD編集部

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