ピンクとキラキラでKAWAIIを表現した垂れ幕デザイン。
今や可愛い=KAWAIIは世界に通じる日本語ですが、こちらのデザインでもポップなかわいさをこれでもかと詰め込んで、「KAWAII」を表現しました。
アイコニックなモチーフの組み合わせ
濃淡の異なるピンク色を使って、踊るようなフォントを大きくレイアウト、花・蝶々・ハート・キラキラ・スマイルマーク、炎をデザイン化したグラフィカルなフレームなど、東京のファッションにありそうなモチーフをあしらっています。
レトロな雰囲気と現代のポップ感
サングラスを下げて挑発的にこちらを見ている女性モデルのファッションとぴったりの、ポップでキュートなデザインを心がけました。プリントシールの落書き機能で、少女の好きなものを盛り込んだような賑やかさ、派手だけれどどこかレトロで微笑ましい、そんな雰囲気に仕上げています。タイトルには「P」の文字がたくさん出てきますが、波打つ動きのトーンが揃うように、サイズや湾曲の仕方を細かく変えて、全体のフォルムがまとまるように注意しています。
※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
レトロ感と現代のポップ感の融合
ポップアップショップは一時的な店舗であり、魅力的な宣伝垂れ幕は集客・誘導には重要になります。レトロ感と現代のポップ感を融合させるデザインは、訪れる人々に新しさと懐かしさの両方を感じさせます。レトロデザインと現代のポップ感は相反するように見えますが、それぞれの特長をバランス良く融合させることで、消費者の目を惹きつけやすいデザインになります。
ただし、レトロとポップのどちらの要素がメインになるかを決めないと、広告の役割である「情報を伝えること」がおろそかになってしまいかねません。今回作成したサンプルでは「現代的なポップ感」をベースに、レトロ感の要素を入れました。
色彩の選択とその効果
ちなみに、レトロ感とは過去の時代のスタイルや色合いのことで、ポップデザインは明るく、元気な印象を与えるものです。レトロとポップの融合には色使いが要な要素になります。レトロ色は懐かしさを、現代的なポップ色で先進的かつ元気さや明るさといった印象を与えられます。
年齢層を超えるデザインの魅力
懐かしいと言っても、その感情はレトロ世代ではない現代の世代の消費者にとっては「なんかかわいい」「おしゃれ」といった目新しい印象を与えられるでしょう。つまり、レトロ感と現代ポップ感の融合は消費者の年齢層を幅広くできるというメリットがあるのです。
タイポグラフィとイラストレーションの調和
次に、タイポグラフィです。レトロなフォントと現代的なフォントの組み合わせは、テキストに深みと興味をもたらします。フォントの選択は、垂れ幕の全体的な印象に大きく影響します。両方のスタイルを効果的に利用することで、伝えたいメッセージをより際立たせられるでしょう。
イラストやグラフィックもまた重要です。現代風の画像にレトロなグラフィックエフェクトを加えることで、独自のデザインを作成できます。これにより、ポップアップショップの個性とブランドイメージを強化できるでしょう。
レイアウト設計の秘訣
最後がレイアウトです。一見するとボリューム感のあるレイアウトですが、構成しているデザイン要素は最小限にとどめています。クリーンでシンプルなレイアウトは、情報をはっきりと伝えられます。また、シンプルなレイアウトは視覚的な流れを作りやすく、垂れ幕を見た人の興味を引きやすくなるでしょう。
宣伝垂れ幕は、ポップアップショップの成功に重要な広告媒体です。レトロ感と現代のポップ感を融合させることで、ポップアップショップが提供する独特の体験を強化し、より消費者の心をつかめるでしょう。
制作垂れ幕デザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
カワイイがぎゅっと凝縮されたデザイン
ピンクを基調に、細かい部分までカワイイが詰まっている
花やスマイルマーク、蝶々、ハートマーク、スパークルな図形など、細かいモチーフの1つ1つに「かわいい」と表現したくなるデザインです。下部の炎のようなウェーブも、シール写真機のらくがき機能を使ったフレームのようで懐かしい気持ちになる人が多いのでは?サングラスに手を当ててこちらを見ている女性モデルのファッションも、原宿系のコーデであることがすぐに分かる組み合わせで、モチーフとシンクロしています。
多層的にピンクを使って、奥行きある表現に
デザインは、ピンク、ピンク、ピンクの嵐ですが、モデルのファッションも含め、濃淡の異なるピンクがバランスよく用いられているのでのっぺりと単調な表現にはなっておらず、奥行きのある構図に見えます。カワイイと言えば、女児向けの洋服や玩具に用いられていることの多いミルクキャンディのようなピンク色ですが、このトーンを基調としつつも濃いめのピンク、ややくすみがかったピンクなどを組み合わせることで、子どもっぽい表現にならず「好きを貫く」という令和ならではのエッジが効いた強さを感じます。
※掲載している横断幕デザインのモックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。