陶磁器が映える格式高い垂れ幕デザインを心がけました。
丈の異なる花瓶を背の順に三つ並べて、背景に金屏風のようなゴールドの模様をあしらいました。金色の色の帯は奥から手前に広がっていくような模様で、シルクロードや古くから受け継がれてきた陶芸の技をイメージしています。タイトルは墨痕の風情が感じられる筆文字風のフォントでダイナミックに表現して、キャッチフレーズや開催日の数字も上品で格式が感じられるフォントを合わせています。
陶磁器の存在感を引き立てる余白
中央に余白を広く取って、花瓶の凛とした佇まいが活きるようにしました。少しずつ位置をずらして配置して、奥行きが感じられるように工夫しています。花瓶の色は茶色、白色、翡翠色ですが、これらの色とマッチするよう文字は濃い茶色で表現しました。
圧迫感のないすっきりした構図
垂れ幕という性質上、上から垂れ下がっていても圧迫感を与えないよう、縦長のすっきりした構図をイメージしてレイアウトしています。
※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
格式高い商品のイベントで効果的な垂れ幕デザインのポイント
作例の垂れ幕デザインの素材は「陶磁器」です。陶磁器のような高価で格式のある商品の展示会や商談イベントにおいて、主役となるのは商品です。商品をアピールしながら、いかに格式高いイベントとして告知するかが垂れ幕デザインのポイントになります。
重要なポイント – わかりやすさとカラーバランス
垂れ幕はポスターやビラのような手にもって見る広告ではありません。あくまでもイベントの開催を告知する広告媒体になります。イベントの垂れ幕デザインにおいて、重要なのは「わかりやすさ」です。近くから見ても、遠くから見ても内容が一目でわかるようなデザインでなければなりません。
わかりやすさをデザインに落とし込むために意識したポイントは「カラーバランス」です。
商品の個性を際立たせるデザイン
作例の垂れ幕デザインで一番目を引くのは、3色の陶磁器です。茶色、白、緑の3色を白地×金屏風デザインの上に配置しました。3色の陶磁器がそれぞれの個性を発揮できるように、金屏風デザインの比率を変えています。
緑の陶磁器では金屏風の比率を高くし、一番背の高い茶色の陶磁器では、金の比率を下げました。同じ列に配置しながら、背景色の比率を変えることで陶磁器それぞれの個性、価値が際立つように工夫しました。
これがもし背景を一色にしてしまうと、商品に統一感が生まれてしまい、1つ1つが価値の高いものであるはずの陶磁器が市販品のようなイメージになってしまうかもしれません。商品1つ1つに高い価値があることを背景色のバランスで表現したデザインです。
同種の価値の高い商品展示会や商談会では、商品それぞれの個性を引き立たせるようなデザインが効果的です。格式の高さも担保しつつ、美術展のような荘厳なイメージも引き出せるでしょう。
制作垂れ幕デザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
上品で凛とした美しさが香るデザイン
格式の高さが感じられる文字とバランス
タイトルには墨痕の風情が感じられる筆文字風のフォントを使用し、ダイナミックかつ上品な印象を与えています。また、キャッチフレーズや開催日の数字には、格式を感じさせるフォントを組み合わせることで、イベントの重要性や品格を演出しています。文字は濃い茶色で統一されていて、重くなりすぎず、落ち着いた雰囲気です。縦長のすっきりとした構図になっているため、上から垂れ下がっている垂れ幕でも圧迫感を感じないのがGood。重厚さがほどよく、エレガントな風情が漂っています。
余白と高さの異なる花瓶が織りなす空間美
デザインの中央には広い余白が設けられ、三つ並んだ花瓶の凛とした佇まいが引き立てられています。背丈の異なる花瓶を、高さ順に少しずつずらして並べ、背景にゴールドの波模様を描くことで奥行きが生まれているようです。茶、白、緑の花瓶はどれも清々しい美しさで、なおかつ全体的な配色バランスも良好です。古くから受け継がれてきた陶芸という美しさと伝統の融合を表すのに、ふさわしい垂れ幕デザインではないでしょうか。
陶芸展示会の新旧の時代を感じる垂れ幕デザイン
・フォントが紡ぐ雅な物語
墨の風情を湛えた筆文字風のフォントは、ダイナミックさと優雅さを見事に表現し、タイトルに深みと魅力を加えています。また、キャッチフレーズや開催日に用いられたフォントは、その格式高さを感じさせ、イベントの重要性を描き出しています。文字色として選ばれた濃茶色は、重さと落ち着きを優れたバランスで織り交ぜており、これが全体のデザインに落ち着いた雰囲気を与えています。
・三つの花瓶とゴールドの模様が与える優雅な印象
デザインの中央に設けられた余白は、高さが異なる三つの花瓶の美しさと気高さを引き立てています。それぞれの花瓶は微妙にずらして配置され、その背後に広がる金色の波模様が、奥行き感を生み出しています。花瓶の色彩(茶、白、緑)はそれぞれが独自の美しさを放ちつつ、全体のカラーバランスにも貢献しています。
・古き良き伝統を伝える広告
この垂れ幕デザインは、縦長のスリムな構図を採用し、上から垂れ下がる構造であることの特性をうまく生かしています。デザイン的な圧迫感を避けつつ、垂れ幕自体の重厚さとエレガンスを演出しています。陶芸という古い伝統と美しさが組み合わさった垂れ幕デザインだと言えそうです。
※掲載している横断幕デザインのモックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。