サイケデリックな絵柄で楽曲の豊かなイメージを掻き立てるCDジャケットデザインです。
一見、サイケデリックで派手なイメージを印象付けるカラフルなジャケットデザインですが、よく見るとその派手さの中に宇宙のような静けさが潜んでいます。
デザインの中心 – 宇宙と音楽の交差点
極彩色の模様が広がる万華鏡のようなデザインの中心に、たゆたうオーロラが開けるようにできた宇宙のような空間。星が点在する静かな空間の奥底にはスピーカーのようなイラストが描かれ、音楽がいざなうイメージの世界が聴く人を待っていることを物語っています。
音楽の多様性を彩る絵柄
ジャケット裏面はさらに鮮やかな色彩で全面を表現し、音楽がもたらす多様なビジュアルイメージを象徴的にデザインしました。
制作CDジャケットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
グラフィックの複雑さに引き込まれるCDジャケットデザイン
対抗し合う色とグラデから生まれる緊張感と高揚感
強い色同士が時に模様として、時に立体的な効果をもってあしらわれたジャケットデザインは、CGグラフィックの硬質さとそれがもたらす高揚感に満ちています。ですが、直線よりも曲線が多いため、音楽のもっているしなやかさや揺らぎ、かたちにできない響きなどが想起され、不思議な世界に意識がトリップします。
システマティックに混乱する楽しみ
ジャケットはオモテ面はブルー、ウラ面はイエローが基調になっています。一見すると勝手きままに色を撒いたように見えてしまいますが、よく見ると構図やパターンにそれぞれ細かいパターンが存在しているようです。オーロラのような意匠とグラデーションの使用によって、小さいアルバムジャケットが小宇宙のように感じられますね。音楽も、一見荒唐無稽に見えて実はシステマティックに作られている、ということが多いですが、このジャケットデザインは、そうした「混沌に見せかけた作品」を体現しているのかもしれません。スマホを見ながら、通勤通学途中に、そんな音楽の楽しみ方が一般的になって久しいですが、こちらはジャケットを眺めながら瞑想するように音楽を楽しむ、そんな鑑賞方法が似合いそうなデザインです。
※掲載しているCDジャケットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。