ルビンの壺を思わせるアートな香り漂うアルバムアートワークデザインです。
赤くそびえる山を前に立ちすくむ男性の姿。両サイドには人の横顔のようなシルエットが二つ。遠目に見ると認知心理学にたびたび登場する「ルビンの壺」のように、風景が壺の形のように見えてきます。
前衛的なサウンドの魅力
アルバムに収録されている楽曲はどれも前衛的なエレクトリックミュージック。聞く人によって音楽から受ける印象はさまざま。このアートワークでも、「ルビンの壺」のように見方ひとつでイメージは変わるものだというメッセージを表現しています。
制作アートワークデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
トリックアートを思わせるアートワーク作成例
横顔か壺かそれは問題ではない?
有名なトリックアートに、向かい合った人の横顔にも見えて、壺にも見える「ルビンの壺」というシルエットがあります。横顔を描いたシルエットをメインと見るか、黒い背景に置かれた壺をメインと見るかで描かれたものへの解釈が分かれるという正解のないアート。こちらは、その「ルビンの壺」にインスパイアされたような不可思議な印象のイラストのデザインでしょうか。二人の間に立つ人間、向こうにそびえる切り立った山、その前を飛ぶ鳥のシルエット、これらは荒涼とした雰囲気を醸し出しています。禅問答に立ち向かう人を描いたような観念的なイラストは、曲の世界観を表現しているのでしょう。
版画のような味わいがアート感たっぷり
レコードの溝を思わせるシルエットのパターンや、夕焼けをイメージしたようなグラデーションと、山脈に見えるカスれたような質感のドット、クラシカルなアルファベットのフォント、それらが70年代風のレトロな雰囲気でまとめられていて、強い個性を感じます。アーティストの顔は出ていませんが、音楽性や音楽のジャンル、音楽に対する姿勢などをまざまざと肌で感じることができるアートワークデザインですね。
※掲載しているCDジャケットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。