心の内側をイメージした男性シンガーのCDアルバムジャケットデザインです。
男性シンガーが差し出した手の上にうごめくモヤモヤとしたもの。形を捉えられないそのモヤモヤはまさに心の内側に棲むもの。アルバムタイトルである「僕の心に」。タイトルに込められたイメージを具現化するようにシンガーの写真に加工を施し、目には見えないものを作り出しました。
ケースの中に納まっているCDの盤面は全面に月。精神世界とつながりが深いとされる月をモチーフにすることで、より深い心の世界をイメージしています。また、同じ月でも地球から見た明るく輝く月とは少し違う、影を落とした神秘的な宇宙に浮かぶ月を描くことで、より一層、深層心理に迫ったイメージをデザインしています。
制作CDジャケットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
クールな印象のCDジャケットデザイン
心の内面を具現化したファンタジックなレイアウトが魅力
アーティストが心を取り出し、手のひらに載せているような構図はファンタジックです。音楽という目に見えないもののイメージを、ブルーの繊細なもやもやで具現化したようにも感じられます。寒さや冷たさが伝わってくるクールな色合いが魅力です。全体をひんやりした温度感でまとめることで、精神世界に訴えかけてくる内省的な世界が表現されています。
CDの月に浮かぶファンシーなフォント
CDは丸い形を活かした月のシルエットがプリントされ、少しダークな雰囲気が漂います。クレーターのリアルな質感と、光の当たらない暗闇の部分は、誰の心にも巣食う闇や深淵といった要素を彷彿とさせます。白い文字色で大きくレイアウトされたアルバムタイトルは、ファンシーなフォント。心の内側という目に見えないものを表現するのにファンタジー要素は不可欠といえるでしょう。文字の醸し出すムードが全体の世界観とマッチしていますね。リーフレットのウラ面にあしらわれた人気のない駅構内の写真、ブルーとホワイトという色味を抑えたデザイン、いずれも硬質な佇まいであり、アーティストの音楽性を読み解くヒントになっています。
※掲載しているCDジャケットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。