エンボス加工をご存知でしょうか？板金や紙などに特殊な加工をすることで、文字などを浮き彫りにする加工のことです。身近な持ち物だと、パスポートやクレジットカードなどには必ずエンボス加工が施されているので、名前を知らなくても一度は手でボコボコした感触を体感したことがあると思います。最近では個人の印刷物などでも一般的になっているので、印刷会社でも追加オプションでエンボス加工をしてくれるところが沢山あります。
例えば結婚式の案内や、ちょっとしたパーティーなどの飾りでエンボス加工が施されたデザインを手にすると、豪華でハイセンスな印象を与えることができます。そしてエンボス加工が多用されるのが名刺です。渡されると必ず手に取る名刺は、文字のデザイン性以上に触感がわかるエンボス加工を施すことで第一印象を残すのに効果的なデザインだからです。今回はそんなエンボス加工が施された名刺を集めてみました。(※紹介する名刺デザインは当サイトの制作事例ではありません)
二重にエンボスを重ねたお洒落な名刺作成例
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アメリカで結婚式を専門に撮る女性カメラマンの名刺です。表は青地に金色の文字で名前を印象的に配置し、裏はピンクの紙に必要な情報をどちらもエンボス加工で印刷しています。ザラつきがあるパステルカラーの紙におめでたい金色を配色するあたりが結婚式カメラマンらしくて素敵です。このエンボス加工は先ほどのものと違って、型押ししているわけではなく、特殊なインクを使って膨らみを出していることで裏面に影響が出ません。ですから両面に違うデザインで文字を浮かばせたい場合はこの方法がとられます。非常に細い線を出す場合などはこちらの方が有効かもしれませんね。デザイン次第で効果的に使えばワンラン上の名刺デザインになると思います。
エンボス加工で点字を施した社会的に意味のある名刺デザイン
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イギリスに拠点を置くSorp Co.という会社の名刺デザインです。会社名や住所など一般的に名刺に必要な情報は書かれていますがとても小さく、名刺の全面には点字がエンボス加工で施されています。それもそのはず、このSorp Co.は高級石鹸メーカーであると同時に、目の不自由な人や障害を持っている人に雇用を提供することで、不利な立場にいる人々や孤立しがちな彼らにビジネスや社会との接点を作っている会社なのです。この名刺だけでなく、シャンプーや石鹸など全ての商品に点字が書かれているため、目が見えない消費者にとっても非常に有効なデザインとなっています。商品を作る側にとっても必要な文字であると同時に消費者にとっても必要なものなのです。この会社の取り組みがもっと広がる社会なるといいと思います。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
ショップカード・名刺のデザイン料金と作例
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