今回のインタビューでは、Hatch DesignのデザインディレクターであるJavier Garcia氏をご紹介します。サンフランシスコに拠点を置くJavier氏は、グラフィックデザイナーとしてもイラストレーターとしても活躍しています。
この記事は海外のロゴデザインWEBマガジン”LogoLounge“の記事(by Ellen Healy)を翻訳しています。※掲載はLogoLoungeとデザイナーの許諾を得ています。
■Javierさんは素晴らしいデザイン作品で知られていますね。最近の作品について教えてください。
現在は主に写真を使っています。まだ多くは記録できていませんが、ここ数年私が熱を上げているビンテージのデザインブックにも注目しています。(比較的)スペースを取らないし、インスピレーションとなるものも多く含んでいます。
■現在ではNeenah PaperのキャンペーンやHerb Lesterの地図など、他のデザイナーの作品も手がけていますね。クライアントとデザイナー/イラストレーター、どちらにデザインを提供するのが好きですか?
どちらのプロジェクトも好きです。それぞれ違った挑戦がありますからね。デザイン関連のクライアントにデザインを提供する時は、他のデザイナー達にインスピレーションを与えるような作品を作らなければならないですが、方針や戦略がないので可能性が無限大です。
典型的なクライアントにデザインを提供する時は、戦略やなどを考慮してクライアントが満足する場所に落ち着けるようにしなければなりません。でもそうすれば自分も満足するので、面白いですね。
■デザインお仕事のどんなところが最も楽しいですか?
全てのデザイナーが仕事を楽しんでいるわけではないかもしれませんが、私はこの仕事の全てが好きです。デザインは時々つまらない時もあるかもしれませんが、クライアントとの戦いの末にはそれだけの価値のある結果がありますし、自分がデザインした製品を手に取る人を見るのは本当に満足感のあることです。
■2014年にJavierさんがデザインしたHatchのエッグカラーキットは印象的でした。今までで最も気に入っているHatchエッグカラーキットはどれですか?
おそらく最初のものですね。シンプルかつテクスチャーを使ったものです。これは私の素晴らしいメンターであるEszter Clarkさんもデザインしています。
■ここ数年でたくさんの素晴らしいプロジェクトを手がけていますが、望みが叶うならどんなプロジェクトをしたいですか?またはどんなクライアントを担当したいですか?
とても難しい質問です。まだ探索できていないデザイン分野がたくさんありますが、動物を保護する団体の支援など、世界に大きな影響を与える前向きなことに関わってみたいです。
■Targetなどのデザイン志向の企業のデザインを手がけていますが、デザインを重視する企業のデザインを担当する際の最大の利点は何ですか?
プロジェクトにもよりますが、イラストレーションであれば大抵の場合具体的にどのようなスタイルがいいのか相手が分かっているので、そこに自分の個人的なスタイルを混ぜ込んでいくのが楽しいですね。デザインする時はもっと自由なのでそれだけ挑戦的ですが、そこで自分の許容範囲を広げていくのが楽しいです。
■「すごい!」と思ったデザインは何でしたか?
シンプルなデザインが好きで、大手企業が一見簡単そうに見えて現実世界ではしっかりと機能するものに対してリスクを背負うのを見るのが好きです。最近のGoogleのロゴは良い例です。
■デザインやイラストレーションにおける手を使ったテクニックで最も好きな部分は何ですか?
時間が限られている時には避けることが難しいですが、コンピューターを使ったテクスチャーやブラシは好きではありません。違いがすぐに分かるときがほとんどですから。ロゴでもイラストでも、手を使って作ることでパソコンのスクリーンから距離を置いて息抜きすることができます。テクスチャーも手で作った方が現実的に見えます。
■Javierさんのプロセスの中でコンピューターはどれくらい重要ですか?
デザインを支えるアイデアがしっかりしていることが最も重要なことだと思います。コンピューターはただプロセスを加速させるための道具ですが、今の時代にはなくてはならないものでしょう。
■今年のLogoLoungeのトレンド報告書が5月に発行されました。Javierさんが来年のトレンドに入ると予想するトレンドを1つ教えてください。
錯覚を使った、単色のロゴデザインが目立っていると思います。
designer : Javier Garcia
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