チラシのデザインを外注する場合、初めて依頼する相手であればあらかじめ心得ておかなくてはいけないことがあります。
まずデザインの外注で最も大切なのはデザインの外注業者選びですが、基本的に優良な業者を選べば大きな問題はないでしょう。
その際、以下のポイントをホームページで確認することが大切です。
・口コミや評判が概ね高評価
・ホームページの更新が活発である(最新の情報がいつのものなのか確認する)
・依頼したいと思う会社を3社ほどピックアップする
そして業者を選んだらすぐに依頼をするのではなく、まずは自分の会社の中でチラシのデザインをする目的を明確にすることが必要になります。
当然ながら1人でも多く集客することが目的になりますが、どの客層にアプローチするのかで、デザインの種類や内容も変わってくるでしょう。
ペルソナを絞って、チラシを通して来店へと結び付けることが大切です。
あとは、チラシをどれほど配布(または各店舗へ設置)し、反応がどの程度欲しいかを定めることも忘れてはいけません。
このことを効果測定といい、事前に配布数や目標の反応数などの数字を明確にしておくこともポイントです。
当然ながら、チラシを作ることだけに多くの時間をかけるわけにはいきません。チラシのデザインを考えるのは多くの時間がかかりますし、考えたものを形にするのには、さらに手間や労力を要します。
しかも、チラシのデザインがある程度良いものに仕上がったとしても、自費で印刷までするとなると、それなりの手間とコストも覚悟しなければなりません。
クオリティの良いチラシを作り、さらに印刷への時間と手間を省きたい場合、チラシなどのデザインを請け負う専門業者・デザイン会社に依頼をすることをおすすめします。
業者へ依頼した場合、デザインや枚数にもよりますが平均2週間~1か月程ほどで完成する場合が多いです(データ入稿から印刷まで)。
自分たちでチラシのデザインを考え、イラストレーターなどで制作し、プリンターで印刷することを考えると、思い切ってプロに依頼する方が大幅なコストと時間のカットが可能と言えるでしょう。
チラシのデザインを依頼するメリット・デメリット
ところで、チラシのデザインを依頼することで、他にも次のようなメリットが期待できます。
・予定通りにチラシが完成する
・素人が作るものと比べて圧倒的なクオリティの高さ
・多くの作業を任せられるため、節約できた時間で他の作業などができる
もちろん、業者に依頼することでデメリットも発生します。
・費用がかかる
・思っていたものと違うデザインのチラシが出来上がることもある
費用でデザインと時間を買ったと思えば前向きに考えられますが、デザインの相違はなるべく避けたいもの。
面倒でも打合せは入念に行い、キチンと意思疎通を図らなければなりません。
周知・来店からのリピートにつなげるチラシを
例えば独立して自分の店を持った場合、そこへお客さんが来なければ何の意味もありません。それ故、何らかの方法で店の存在を知ってもらい、来店へと結び付ける必要があります。
そこからさらにリピーターを掴んで初めて、店の運営が成り立つのです。そこで手始めに、店の広告チラシを作成することになるでしょう。
ホームページは自分で作ったり、Webに詳しい人に頼んだりもできますが、チラシを大量印刷かつ大量配布したいとなると、やはり素人では限界があります。
そこでプロにチラシ作成を依頼し、クオリティの高いチラシを用意することが効率的と言えるでしょう。
デザインの具体的な依頼方法
ところで、チラシの依頼方法は注文者によってさまざまです。必要な原稿を準備してデザインから依頼する人、あるいは掲載内容だけをおおまかに伝え、イメージやレイアウト、デザインはすべてお任せという人など……。
前者の場合はデザインの依頼時に、チラシに使用したい原稿(キャッチフレーズや必要情報、希望の色などを記したもの)や写真などをベースに、デザインから印刷までを依頼するやり方となります。
データ準備で気を付けること
フルサポートでのチラシ作成依頼の場合、レイアウトもデザインもすべて印刷会社・デザイン会社やデザイナーが制作します。
特に強いこだわりなどが無いのであれば、注文者は掲載内容を記載した原稿を用意するだけなので、労力や手間やかける時間が比較的少なくて済みます。
テキスト原稿は掲載内容を入力したデータです。手書き原稿しか用意できない場合は、別料金でデータ入力してくれる会社もあります。
次に写真原稿は主に画像データを用意しますが、画素数の低い携帯電話などで撮った写真(いわゆる写メ)画像だと、解像度が低いために印刷すると画質が粗くなります。
そのため、あくまで目安ですが、最低1M(メガ)サイズの画像データを用意することがおすすめです。また、デジタルカメラや画像編集ソフトを使って最高画質で保存した画像を用意すると、仕上がりも美しくなります。
画像データが用意できない場合も、印刷物や写真プリントを業者へ郵送すればばスキャニングしてくれることもあるので、ぜひ相談してみましょう。
その際にラフ原稿を用意すると、こちらの要望も伝わりやすいです。
チラシで顧客心理を動かそう
まず前提として、訴求効果があるチラシデザインをする事ができないと、集客につながりにくいです。
「訴求効果」とは、チラシを目にした人のニーズを満たす働きかけを指します。その結果「サービスを利用したい」「商品を買いたい」といった顧客心理を動かし、行動を起こしてもらう事。
つまり、チラシを通じてお客さんの来店や、商品の購入につなげる必要があります。
併せて知っておくべきは、人間が実際に行動する動機となるのは「苦痛や恐怖を回避したい」と強く思う時だということです。
人間は「今の状況をどうにかしたい」と強く思わない限りは行動しません。したがって、どんなに素晴らしいデザインを業者に頼もうとも、それが「お客さんの欲しい物」でない限りは売れないことを知っておきましょう。
そうとなると、印刷会社やデザイン会社にチラシデザインを依頼する以前に、顧客心理を理解することを忘れてはいけません。
「あなたの悩みを短時間で解決します」「あなたのニーズを満たします」という視点で、何パターンかのキャッチフレーズを考えてみましょう。
印刷会社・デザイン会社とのトラブルを防ぐには?
プロにチラシデザインを依頼する際、トラブルはなるべく避けたいもの。特に最初はいくつかの印刷・デザイン会社をピックアップして、比較検討することがおすすめです。
例えば、同じデザインを依頼した場合にかかる費用と金額、あるいは修正依頼が可能かどうか。特に、追加料金やオプションは業者によって違うので、必ず確認しておきましょう。
より慎重に決めたい場合は、正式な契約書を交わすことを打診してみても構いません。加えて、今後も長期的に関わっていきたいと思えるかどうかも、大きなポイントとなります。
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