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A4冊子_赤をテーマカラーにした映画のパンフレット_02

赤をテーマカラーにした映画のパンフレットデザインを作成しました。


A4冊子_赤をテーマカラーにした映画のパンフレット_01

A4冊子_赤をテーマカラーにした映画のパンフレット_02

A4冊子_赤をテーマカラーにした映画のパンフレット_03

スリリングな世界をデザインした「赤い」映画紹介パンフレットデザインです。

「幻覚」をテーマにした2つの同時上映作品を紹介する映画パンフレット。2つの作品は別のストーリーながら、同じテーマを共有し、同じ「赤」をテーマカラーにしています。

テーマカラー「赤」の深い意味

「赤」は人間にとって自分の中に流れる血の色。胎児が母の胎内にいる間は安心できる色でも、一度外に流れ出てしまえば、自分の命の危険を感じる警告色です。

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狂気の物語、2つの異なるストーリー

人間の極限状態を「幻覚」と「赤」をテーマに描いた2つの作品は、まさに狂気の物語。主人公の男性の横顔を黒と赤の2色で見せる表紙に始まり、パンフレットの中ページもすべて赤がベース。写真とイラストを巧みに使い、作品に込められた制作者の思いや細かな設定の数々を掲載することで、息つくことが許されない緊迫した作品の世界を隅々まで解説し再現しています。

A4冊子_赤をテーマカラーにした映画のパンフレット_04

「赤い」映画紹介パンフレットデザイン

映画の世界観を反映させたパンフレットで意識している「色彩心理の活用」

映画のパンフレットで重要なのが「世界観」です。映画が持つ独特の世界観に観た人をパンフレットでさらに引きこむためには「色彩心理の活用」が効果的です。

色彩心理とは、その色を見た人が感じる心理的な作用のこと。この作用を効果的に活用することによって、映画とパンフレットが相乗効果でより魅力的なものになるのです。色彩心理をデザインに反映させるうえで重要なのが「メインカラー」と「モチーフ」です。

映画のテーマに合わせた色をパンフレットのメインカラーにする

パンフレット制作において、最初に決めるのは映画の世界観を反映させた「メインカラー」です。メインカラーに合わせてデザインを作ることで、パンフレットに統一感が生まれ、パンフレットと映画へ没入しやすくなるでしょう。

作例では「赤」をメインカラーにしています。スリリングな映画の内容を警告色でもある赤を中心にデザインしました。テキストの背景色に赤を使うことで、より映画の世界観を体感できるようにしています。

映画の内容に合わせてパンフレットのメインカラーを決めることで、どのような内容の映画なのかがおおよそイメージできるでしょう。たとえば失恋や哀しさがテーマなのであれば青。青春ストーリーであれば緑といった具合に、色から物語をイメージしやすいようなカラーリングが効果的です。

メインカラーに埋もれない存在感のあるモチーフを活用する

赤のような強烈なインパクトを与える色のなかで、存在感のあるモチーフをデザインに加味するのは世界観を表現するうえでも重要です。強烈なベースカラーに埋もれないようなモチーフであり、なおかつ映画の世界観を連想できるモチーフでなくてはいけません。

作例では赤富士と人物のシルエットをモチーフで採用しました。スチール写真だけではなくグラフィックも活用することで、世界観をより引き立てるようにデザインしています。

色彩心理の活用はパンフレット全体のバランスが大事

色彩心理をパンフレットデザインに活用するためには、全体のバランスも重要です。装飾を重ねすぎず、シンプルにもなりすぎないバランスが映画の世界観をより鮮明に映しだしてくれるでしょう。

 

制作中綴じ冊子・パンフレットデザインに対する感想 

VOICE ※第三者による感想です

深みのある赤とそれを飲み込む黒のダークで幻想的な映画パンフレットのデザイン

赤から黒へのグラデーションが意識される耽美的な配色がパンフレットデザインの肝

血液を連想させるダークなトーンの赤。時に黒と明確なコントラストを描き、時に暗いグラデーションとなって見る人を映画の世界に引き込みます。圧迫感さえ感じそうな世界観ですが、スチール写真やイラストをテンポよく配置することで目が疲れないような紙面に。俳優陣の紹介ページは、赤と黒でつくられた陰影が印象的です。

パンフレット内のテキストはほぼ白で統一し、視認性を保つ

赤や黒ベースはテキストが読みにくいと感じることもありますが、このパンフレットデザインでは文字色を白に統一。かっちりとした読みやすいフォントを使うことでさらに読みにくさの解消をはかっています。俳優の名前や見出しは大きく構成し、地の文とのバランスを意識。赤に溶け込まないテキスト色は、照明の明るくない映画館でも見やすそうです。映画の「幻覚」と「赤」といったテーマを体現しながらも、パンフレットとして不可欠な「情報」をおろそかにしない構成、デザインといえるのではないでしょうか。

 

※掲載のパンフレット(冊子)は実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載している冊子のデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。

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