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意外な発想で商品の魅力を伝えることに成功している広告について

意外な発想で商品の魅力を伝えることに成功している広告デザイン例


意外な発想で商品の魅力を伝えることに成功している広告について

広告は商品の特徴を伝えるためにありますが、それは決して簡単なことではありません。たとえば、コーヒーの広告で、どんなに美味しいかを言葉で説明したところで、奥ゆかしい香りや苦味、酸味のバランスの良さなどを的確に伝えることは到底できません。そこで今回は、ちょっと意外で突飛な方法を使って商品の魅力を表現することに成功している広告の例を集めてみました。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)

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殺虫剤の威力を意外な方法で表現した広告制作例

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楽譜に曲のタイトルと作曲家の名は書かれているのですが、肝心の五線譜には音符が一つとして書かれていません。広告の下のほうを見ると、何やら虫の死骸のようなものが山積みになっていて、その傍らには殺虫剤が。

そう、これは近代に活躍したロシアの著名な作曲家、ニコライ・リムスキー=コルサコフによる有名な「クマバチの飛行」の譜面。クマバチが羽音を立てて空を飛ぶところを模した楽しい曲なのですが、どうやらこの殺虫剤の強力な殺虫成分によって、すべて退治されてしまったようです。発想の素晴らしさに脱帽。

 

ことわざを意外な方法で引用して商品の魅力をアピールしている広告制作例

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誰でもその使い方を知っているものほど、商品の特徴や魅力を伝えることが難しい。他社製品とこれといって違いがない場合はなおさらです。蛍光ペン(ハイライター)もそんな商品の一つ。私たちにとってとても馴染み深い文房具の一つで、多くの人が「どれも同じでしょ」と思っているはず。

この広告では、無数の「hay(干し草)」のなかにある一つの「needle(針)」にハイライトがつけられています。至難のわざであることを喩えて言う「まるで干し草の中で縫い針を探すようなもの(It’s like looking for a needle in a haystack.)」ということわざを引用し、商品の特徴を的確に表現しています。この蛍光ペンがあれば、勉強や仕事がはかどりそうに思えてきますね。

 

商品の潜在的な可能性を見事に表現した広告デザイン例

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鉛筆の先の芯の部分にあるのは、スペインの著名な建築家ガウディによるサグラダファミリア。その傍らに「Where it all begins.(すべてが始まる場所)」とコピーが添えられています。どんな大建築や芸術作品も、紙に鉛筆で描かれたデザイン案が起点。どこにでもあるちっぽけな筆記用具が、偉大な仕事の第一歩のように思えてきます。

 

火山によってコーヒーの危険性をアピールする広告デザイン例

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アメリカではとってもメジャーな歯磨き粉ブランド「Crest」の広告です。上のふたつの広告とは違って、こちらはコーヒーを飲むことのリスクを強調しています。甘いテイストのコーヒーは、虫歯にとってはまるで火山のように危険だとばかりに、コーヒーを飲んだ後は、必ず「Crest」の歯磨き粉を使って歯磨きするようアピールしています。

 

アレルギー性鼻炎薬のインパクト抜群のポスターデザイン

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アレルギー性鼻炎に効果があるとされる「Allegra」の広告です。広告をめくって鼻をかむというリアリティを感じさせる広告ですね。一目で訴求したいことが伝わるダイレクトな広告です。広告は壁にフラットに設置されているものだと思いがちですが、めくったり、シワを作ったりと紙の特徴を活かすと、平面よりもより強く訴求したいことを伝えることができるという手法です。街でこんな広告をみつけたら、すごい!と思わず写真を撮ってしまいそうですよね。

 

ナイフの切れ味を表現した広告デザイン

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木製のナイフブロック(包丁立て)に収納したはずのナイフが、きれいに切り目を入れながらブロックをカットし、ステンレス製のキッチンワークトップにまで達しています。

ちょっとありえない光景だけに、何が起きているのか理解するのに少し時間がかかってしまいますが、「重力でナイフブロックが切れてしまうくらいナイフの切れ味がいい」というメッセージが込められていることがわかると、「そんなバカな」と思いながらも、実際に試してみたい気にさせます。そう思わされた時点で、その広告は成功していると言えるでしょう。

 

原材料の存在感を強調した広告例

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ハインツのトマトケチャップの広告です。ケチャップのボトルをトマトに見立てることで、トマトをたっぷり使っていることを表現。

実際にシールを貼り付けたトマトを使っているのか、それともCGを使っているのかはわかりませんが、よりそれらしく見せるために、トマトをスライスしている点が素晴らしい。「ハインツほどケチャップをうまく育てられるヤツはいない」というコピーとともに、フレッシュなトマトの存在感を際立たせています。

 

商品の特徴を表現する方法は無限にあります。「その発想はなかった!」と思わせるだけでなく、商品の魅力に気づいてもらったり再認識してもらったりするきっかけになるような広告が、良い広告の指標と言えるかもしれません。「誇大広告」として反感を買うことなく、商品に興味を持ってもらえるかどうかは、プランナーやデザイナーの腕にかかっていると言えるでしょう。

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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