どんなにビジュアルが美しいとしても、またどんなに人気のあるモデルを採用したとしても、広告は消費者に見てもらえなければ、存在意義がまったくありません。
広告が有する最大の役目が商品やサービスについて多くの人に周知するためのものであるとすれば、「最高の広告とは、もっとも多くの人から注目を集めたものである」ということができるかもしれません。今回は、消費者の注意をひきつける強力な吸引力を持つ広告デザイン例を取り上げてご紹介します。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
多分、世界で最高な広告の例
大きなグリーンの屋外看板の中央あたりに「もしかしたら世界で最高のポスターかもしれない(Probably the best poster in the world)」と書かれています。
その時点で、「おや?」と思わせる力があるわけですが、コピーの下には、蛇口のようなものが…。コピーの中の「Probably」の文字の下にあしらわれたリボンのような波模様を見ただけでピンときた人がいるかもしれませんが、これは世界的に有名なデンマークにあるビールブランド「カールスバーグ(Carlsberg)」の広告。
実は、この蛇口からは実際にビールを注ぐことができ、1日限定で多くのひとびとに無料でグラス一杯のビールが振舞われました。初夏の暑い日にイベントが開催されたとあって、多くの人で賑わったのだとか。
ビールをタダで飲むことができるポスターなんて、間違いなく世界で最高のポスターと言えそうです。さらに、ここでビールを飲んだ人たちは、そんな最高の経験が忘れられず、また「カールスバーグ」を手にとってしまう人もいるでしょう。広告主にとっても最高のポスターと言えるかもしれません。
まとめ
「カールスバーグ」の広告では、「きっと世界最高のラガー(Probably the best lagar in the world)」(ラガーとは下面発酵で醸造されるビールのこと)、「世界最高のラガーじゃないかもしれない(Probably ‘NOT’ the best lagar in the world)」という具合に、これまでも同様のコピーが使われてきました。
・カールスバーグのブランドロゴ / Ricochet64 – stock.adobe.com
そのため、波模様をあしらった「Probably」の文字を見ただけで、「カールスバーグ」を連想してしまう同ブランドのファンも多いのだそう。もしかしたら本を読んだり会話をしたりしていて、「Probably」という言葉を見たり聞いたりしただけで、条件反射的に「カールスバーグ」が飲みたくなる人もいるかもしれませんね。
試飲・試食キャンペーン
試飲・試食キャンペーンは、古くからあるマーケティング・宣伝手法であり、現在でも利用されています。潜在顧客に試食してもらうことで、購入の必要なく、自社の製品を味わってもらうことができます。試食は、製品への興味を喚起するだけでなく、潜在的な顧客との関係構築の機会にもなります。
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