アーティストが持つ世界観が伝わる写真をメインにしたCDジャケットデザインです。
レトロなマイクロフォンを掴み、伏し目がちな表情に憂いを匂わすシンガー。モノクロで表現されたアーティストの写真は、時代やトレンドを超え、アーティストが持つ個性をCDジャケットの中に閉じ込めます。
CDジャケットは三つ折りのブックレットになっており、表にあたる面は、ジャケット写真の他、アルバムタイトルを入れた空のモノクロ写真、アーティストの顔に寄ったカラー写真の3つのビジュアルで構成されています。中面は、アーティスト写真の上にアルバムに収録されている2曲の歌詞をのせたページと、スタッフのクレジットをのせた椅子の写真の3ページ。
どの写真をとっても、このアーティストらしいクールな表情と透明感のある美しさが際立っています。デザインは極力雰囲気に水を差さずシンプルさを大切にし、タイトルにのみ表情のあるフォントを使用しています。
制作CDジャケットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
アーティストの個性を体現化したCDジャケットデザイン
モノクロに強さをにじませて
伏し目がちな表情でも、レトロなマイクを掴む手、ギラリと光る衣装とクールな帽子、モノクロでも分かる濃い色のネイルに「強さ」という個性が溢れ出しています。確固たる世界観を持って活動しているアーティストであることが、CDジャケットデザインを見るだけで伝わってきますね。シンプルなフォントにも、そうした強さやクールな雰囲気がにじんでいるように思われます。コントラストのくっきりした構図は、光やツヤといった要素も強調してくれていますね。
CD盤面デザインのブルーもムード満点
CDには、おしゃれでどこかミステリアスな印象の空の写真があしらわれています。インクを溶かしたような景色は、空気に流れていく音楽をイメージしているのでしょうか。黒い色、ダークなイメージがメインになっているので、青色も引き締まってクールな印象に落ち着いています。空という題材でも爽やかさや清々しさよりむしろ、一抹の寂しさ、孤独などを感じるのはそのためでしょう。こうしたイメージは、リーフレットにも感じられます。あしらわれた椅子の写真、雲の写真は、アーティストの思い描く世界の一部のようで、収録曲に込められた思いを読み解きたくなります。
※掲載しているCDジャケットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。